落下防止対策システム天井「CPS工法」(コンフォートテック株式会社・清水康弘代表取締役)

20140212chi00 清水康弘代表取締役は、天井落下事故が多く発生したことから深く学び、天井直付け工法のパイオニアとして、独自に開発した鉄骨造のほかRC造にも対応できるCPS工法で安全・安心を提供したいと、本紙のインタビューに次のようにこたえた。

安全・安心を提供

──CPS工法の開発の経緯をお聞かせ下さい。

 「省エネ・断熱が当たり前の時代に屋根を見てみると豪雨でも雨漏りせず、強風でも飛ばされないことは当然だと思いますが一方、避難所に指定されている小・中学校の体育館では遮音・断熱・吸音といった快適性能をあまり目にしません。天井を見てみると木毛セメント板が現しで使用されるケースが多く快適性は当然のこととして、仕上げ材の選択肢が少ないことに気付きました。それをきっかけに、平成18年10月にこれらを兼ね備えた天井一体型屋根システム下地を開発しました。また、屋根30分耐火構造として、国交省の認定も取得しました」

避難所=体育館 求められる快適性

──採用の経過と革新的な工法について説明下さい。

 「国交省の認定を取得した後、体育館などの耐震補強工事が多数発注され始めたことで、小・中学校の屋内運動場の耐震補強設計をターゲットに、弊社のリニューアル対応CPS工法を役所・設計事務所にPRしたことで採用が増えてきました。私事になりますが平成23年3月11日の東日本大震災震災後の3月25日に東北自動車道が仮復旧したと聞いて自家用車に物資を積めるだけ用意し安否確認のため、地元、宮城県の柴田町に向かいました。実家は幸いにも被災を免れており安堵するや直ちに母を連れ、連絡の取れない海岸に面した山元町の叔母夫婦の安否確認のため、各避難所を巡り、地元の小学校体育館に避難している叔母夫婦とようやく再会することができました。そこは足の踏み入れる場所もなく不安と底冷えのする中で皆、憔悴(しょうすい)しきった表情でした。その時、体育館本来の目的のほかに、避難所として遮音・断熱・吸音機能がないことをはっきり見て取りました。このことで、改めて天井の重要さを再認識しました。行政のみならず、全国民が避難所の意義を見直すときではないのかと。人目を避けるように駐車場となった校庭で叔母夫婦と母は小声で何やら話をしていました。仙台いちご農家であった叔母夫婦は大津波で家屋・ハウスすべてが跡形もなく流されてしまい、いとこは娘を小学校に迎えに行く途中に車ごと流されて亡くなったとのことでした。その時はかける言葉もなく、2週間ほど滞在し実家を後にしました。現在、叔母夫婦は仮設住宅暮らし、被災地の復興はまだまだ先のように思えます。建築業界に生きる者として安全で安心、そして快適を兼ね備えたCPS直付けシステム天井は社会に大きく貢献できるものと自負しております」

──採用が増えた背景として、何が大きく影響しているのでしよう。

 「先の東日本大震災の天井崩落事故が多数発生したことから文科省については、学校施設における天井脱落防止対策、天井撤去を中心とした対策の検討があげられます。一方、国交省は、建築基準法施行令告示771号が実施されることとなったことによるものだと感じています」

──今後の事業展開についてはいかがですか。

 「屋根システム下地から、吊り天井に変わる直付けシステム天井のパイオニアとして、平成25年11月にカタログを一新しました。また、採用建築物の対象を拡大するために、これまでの鉄骨造(S造)からRC造にも対応できるシステム天井を平成26年1月から販売開始します。より多くのニーズに応えていきたいと思っております」

[コンフォートテック株式会社 Webサイト]
http://www.comfort-tec.co.jp/
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