28年度当初予算案 造船・燃油施設に23億円 1四半期に造成工発注(気仙沼市)

[2016/2/6 宮城版]
 気仙沼市は5日、28年度の当初予算案を公表した。一般会計は608億3986万円で、前年度比41.8%減。このうち、投資的経費は約223億円で、同67%減。復興の進ちょくで前年度より事業費は縮小しているが、住宅再建や産業再生に引き続き取り組む内容となっている。大型事業では、朝日町地区の造船・漁業用燃油施設整備事業に22億8346万円を計上。同事業は、本年度に着工予定だったが、28年度の第1四半期に造成工事を発注し、夏前の着工を目指す。新規事業では、市庁舎空調設備設置事業に工事費7200万円、市営鹿折住宅の耐震診断業務委託費に875万円を盛り込むなどした。

 一般会計の復興予算は約306億円(同59.9%減)、通常予算が約302億円(同7.3%増)。投資的経費のうち、普通建設事業費は約166億円(同73%減)で、内訳を見ると、補助が約146億円(同75.3%減)、単独が約20億円(同13.1%減)。残りの約57億円が災害復旧費。

 主な事業の増減を見ると、魚市場整備事業が約112億円の減、災害公営住宅整備事業が約216億円の減、土地区画整理事業が約65億円の減、市道等災害復旧事業が約28億円の増、造船・漁業用燃油施設整備事業が約8億円の増。

 造船・燃油施設の整備事業は、昨年の当初予算と補正予算で40億円近い事業費を確保したが、まだ県に事業認可を申請中のため、事業執行できない分の約23億円を2月補正予算案でいったん減額し、改めて当初予算案に入れ直す。

 この23億円は造成工事費の一部。残りの造成工事費と上物施設の建設費は今後に復興交付金を申請して確保する。

 計画では、朝日町地区の敷地約5.2haをかさ上げ造成し、約4haに民間の造船会社が造船工場や事務所など、約1.2haに市が燃油施設の鋼製地上屋外タンク、陸上出荷施設、管理棟、海上桟橋、消防設備などを設ける。

 市庁舎の空調設備設置事業は、あらたにエアコンを導入する。鹿折住宅の耐震化事業は、昭和50年に建てられたRC造4階建て延べ1383平方mの1号棟と、昭和52年に建てられた同5階建て延べ1729平方mの2号棟を耐震診断する。新規ではこれ以外に、公共施設等総合管理計画の策定事業に1100万円を計上した。

 このほかの主な事業では、魚市場整備事業に約56億円、災害公営住宅整備事業に約31億円、道路災害復旧事業に約37億円、道路整備事業に約26億円、鹿折認定こども園(仮称)の整備事業に約1億8000万円を充てるなどした。鹿折こども園は、28年度に建築工事を発注する。

 当初予算案の特別会計は、公共下水道など9会計で261億8468万円(同20.5%減)、企業会計は病院事業など3会計で299億9241万円(同30.1%増)。3会計を合わせた予算総額は1170億1696万円(同27.1%減)となった。予算案は12日開会の市議会2月定例会に提出する。

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