宮農高改築工の3件 奥田建設が2件 その1は橋本店落札(県出納局)

[2016/3/24 宮城版]
 県出納局は23日、東日本大震災で被災した宮城農業高等学校の再建について、改築工事3件の入札結果を公表した。橋本店(仙台市青葉区)が「農業高改築工事その1」を12億4550万円で落札。奥田建設(同)が「同その2」を14億2000万円、「同その3」を8億8300万円で落札した。名取市の内陸部に、RC造2階建て延べ5209平方mの校舎棟などを建設する。県は今後、関連する電気工事など設備工事を発注する方針だ。

 宮城農業高校の改築工事3件は、3日に開札した一般競争入札(標準型の総合評価方式を適用)。3件とも低入札で落札結果が保留されていた。

 工事その1には4者が応札。1番札を入れた橋本店が、総合評価で96.94点を獲得して順当に落札を決めた。落札率は88%だった。

 同その2も4者が応札し、総合評価で96.18点を獲得した奥田建設が落札した。落札率は89.8%。奥田建設は8者が応札した同その3も、総合評価で94.87点を獲得して落札を決めた。落札率は89.9%。同社はともに2番札での落札だった。

 震災津波を受けて壊滅的被害を受けた宮城農業高校は、名取市高舘吉田字吉合に内陸移転する。県は敷地35haを確保し、校舎や体育館、寄宿舎、実習用農場などを整備する。現在、造成工事を請け負った丸本組(石巻市)と橋本店が敷地を整備している。

 その1では校舎南棟(RC造2階建て延べ5209平方m)やクラブ室(S造平屋233平方m)、屋外プール(面積400平方m)などを建設する。その2では校舎北棟(RC造2階建て延べ3158平方m)をはじめ、体育館(S造2階建て延べ3100平方m)などを建設する。また、その3では寄宿舎(RC造2階建て延べ2821平方m)や弓道場(S造平屋83平方m)、テニスコート(4面)などを建設する。工期は30年1月12日まで。

 県は関連する工事として、28年度に電気工事、衛生工事、空調工事、昇降機工事の発注を予定。また、大型の建物では農業実習棟2棟や畜舎、付帯する管理棟の工事も発注する。

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