フジミツ岩商と泰興商事 2社で事業費53億円(気仙沼市)

[2016/3/30 宮城版]
 気仙沼市は、水産加工場の建設を支援する市水産共同利用施設復興整備事業で、第7回目の公募を行い、補助対象者にフジミツ岩商(気仙沼市)と泰興商事(岩手県大船渡市)の2社を決めた。ともに市が造成している赤岩港地区の水産加工団地に、水産加工場と鮮度保持施設を建設する。建設事業費は2社で計53億円。市は施設ごとに上限を設けたうえで、対象事業費の8分の7を補助する。

 市に提出された事業計画によると、施設規模は、フジミツ岩商が3階建てで建築面積に約2000平方m、泰興商事が2階建てで同約4000平方mを見込んでいる。事業期間は原則として29年3月31日までのため、それまでに施設を建設してもらう。

 補助対象となる事業費の上限は、水産物加工処理施設で20億円、水産物鮮度保持施設で15億円、両施設を一体的に整備する場合で26億円となっている。市水産共同利用施設復興整備事業での公募は、今回で最後になる見通し。

 2社が進出する赤岩港地区の水産加工団地は、大川河口部から南側の約20haに造成している。事業者向けには14区画の用地を確保しており、すでに気仙沼冷凍水産加工業協同組合、高橋水産、モリヤ、超冷の4社が施設整備に着手した。

 今回補助交付が決まった2社を除くと、残りの進出企業は8社で、これまでに市と立地の協議を進めているが、うち数社は抜ける可能性があるという。抜けた分については、6月ごろに確定測量が終わった後、市が改めて公募をかける見通し。その際は、別の補助金を活用することになりそうだ。

Comments are closed.


Powered by WordPress, WP Theme designed by WSC Project.