28年度の学校改修 2~3四半期にプール改築 鹿又小 体育館用地を造成(石巻市)

[2016/3/31 宮城版]
 石巻市が28年度から進める小中学校の改築事業、改修事業、老朽化対策事業、防災機能強化事業、太陽光発電設備整備事業をまとめた。改築事業は、広渕小(広渕字町北233)と湊中(大門町4─1─1)でプールの改築工事、鹿又小(鹿又字矢袋屋敷合31)で屋内運動場の改築設計や用地造成工事、門脇中(泉町4─7─12)でプールの改築設計に着手する方針だ。プールの改築工事は、広渕小が第2四半期、湊中が第3四半期の発注を見込む。

 広渕小は、既存の屋内運動場より西側に新たなプールを造り、完成後に既存のプールを取り壊す。新プールは、FRP製で延べ面積に375平方m程度を想定。木造またはS造平屋97平方m程度の付属棟を建て、更衣室や便所、倉庫などに利用する。

 新プールの建設に向けては、28年度予算で改築工事費に2億円、工事監理業務の委託費に700万円を盛り込んだ。昨年は設計業務を久慈設計(仙台支社・仙台市青葉区)、地質調査業務を川崎地質(北日本支社・仙台市宮城野区)に委託した。

 湊中のプールは、もともと古く、震災で被災してクラックなども見られるため、改築する。28年度予算には、設計の委託費に650万円、地質調査の委託費に750万円を計上。工事監理の委託費と改築工事費には、28~29年度の2カ年で3億0500万円の継続費を組んだ。

 鹿又小の屋内運動場は、既存施設がS造平屋477平方mの規模で、昭和47年に建設された。老朽化が進んでいるほか、手狭なため、倍くらいの大きさに建て替える見通し。基本的に既存施設を解体した跡地に建てるが、背後の段差がある敷地も活用するため、段差解消の造成工事を先に発注する。

 28年度予算では、実施設計の委託費に4800万円、地質調査の委託費に700万円、用地造成工事費に7300万円を確保。29年度で建築工事に着手する予定だ。

 門脇中のプールは、28年度で設計などをまとめ、29年度で改築工事を進める。当初予算には設計の委託費に650万円、地質調査の委託費に400万円を充てている。

 改修事業は、蛇田中(蛇田字新金沼20─1)の屋内運動場が対象。当初予算で設計の委託費に1800万円、工事監理の委託費に830万円、改修工事費に1億2250万円を計上。改修内容は床の張り替えやトイレの洋式化、外壁の補修など。

 老朽化対策事業は、28年度予算で、小学校が向陽小(向陽町4─13─24)と須江小(須江字代官43)の工事費に9180万円、中学校が桃生中(桃生町寺崎字植立20)の工事費に840万円を確保。トイレの洋式化、屋上防水工、壁や床の張り替えなどを進める。

 防災機能強化事業は、万石浦中(流留字七勺21)で講堂や武道場などを対象に、吊り天井の落下防止対策などを行う。当初予算では工事費に1億円を盛り込んだ。昨年は設計業務を櫻田建築設計事務所(仙台市若林区)に委託した。

 太陽光発電設備整備事業は、28年度に北上中(北上町十三浜字小田93─1)と牡鹿中(鮎川浜字鬼形山1─24)で工事を実施する。工事費は8200万円を投じる。

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