工事・業務186件発注 クリーンセンター設計・施工を3四半期 新工業団地、初弾は掘削工(登米市発注見通し)
[2016/4/1 宮城版]
登米市は本年度の発注見通しを公表した。1日時点で工事152件、業務委託34件の発注を予定している。老朽化によって代替え施設を整備する一般廃棄物第2処理施設の工事では、設計・施工を一本化して「仮称・新クリーンセンター建設工事」を第3四半期に発注する方針。新たな工業団地の整備では、「仮称・登米インター工業団地掘削工事」を第2四半期に発注する。
市が公表した工事152件の内訳は、▽土木一式55件▽建築一式13件▽舗装43件▽電気設備(電気通信含む)5件▽機械設備11件▽管9件▽とび・土工・コンクリート7件▽防水4件▽塗装3件──など。最も多い土木一式が全体の3分の1以上を占めている。
四半期別では、第1四半期に64件、第2四半期に67件、第3四半期に21件を予定。今のところ第4四半期の発注はない。152件のうち、一般競争入札で76件、指名競争入札で76件を発注する。
新クリーンセンターは、老朽化した既存施設の隣接地となる豊里町笑沢(えみさわ)地区に建設する。2月に山林5万5000平方mを対象にした用地造成工事の入札を行い、只野建設(登米市)・日進運輸建設(同)JVが5億0800万円で落札している。
市は31年度中の供用開始を目指して施設本体を建設することにしており、第3四半期に「仮称・新クリーンセンター建設工事」を一般競争入札で発注する方針。設計・施工を一括し、本年度から基本設計に着手する。新施設は1日あたり70tの一般廃棄物を焼却できる施設にする。
三陸自動車道・登米インターチェンジ(IC)付近に整備する登米インター工業団地の工事では、第2四半期に「仮称・登米インター工業団地掘削工事」を一般競争入札で発注する。
同団地の整備は、登米IC南側の山林約10haを造成することにしており、現在、ランドブレイン(仙台事務所・仙台市青葉区)が設計業務をまとめている。工事を28~30年度で進める計画を立て、初弾工事として敷地の切土、掘削を行う同工事を発注する。その後、29年度に造成工事をあらためて発注する方針だ。
道の駅「三滝堂」の建設では、第1四半期に「地域活性化施設建築工事」を一般競争入札で発注する。
市は三陸道の新しいICとして16日に供用される三滝堂ICに、道の駅を併設する。同ICはこれまで「仮称・登米パーキングエリア」とされていたが、市がICと国道398号を結ぶ市道を整備したことで、ICの機能を有した。ICの隣接地に、物販所やレストランなどを備えた床面積1000平方m程度の道の駅を建設する。関連工事として、第3四半期に「地域活性化施設外構工事」も発注する。
このほか、長沼第2工業団地(迫町北方字大洞)の下水道本管整備として、第1四半期に「大洞地区下水道管渠築造工事」を発注。橋りょうの長寿命化対策では、第1四半期に「中埣橋橋りょう補修補強工事」、第2四半期に「大神橋補修補強工事」を発注する。
業務委託は34件
1300平方m児童館設計など
建設関連業務は、計34件の委託を予定している。このうち測量設計業務は14件、建築設計業務は3件、地質など調査業務は2件。四半期別では、第1四半期に13件、第2四半期に19件、第3四半期に2件を委託。入札方式はすべて指名競争入札となる見込みだ。
市は3カ所に分散している放課後児童クラブを集約するため、新たに迫児童館を建設する方針。第1四半期に「迫児童館改築工事実施設計業務」を委託する。定員140人の施設を想定し、木造平屋1300平方m程度の建物を建設する。本年度に設計業務をまとめ、29年度に工事発注する方針だ。
迫町中心部をう回する環状道路「梅ノ木・平柳線」の整備では、第1四半期に「梅ノ木・平柳線詳細設計業務」を委託する。同線は迫町中心部の渋滞緩和などを目的に、佐沼高校グラウンド付近の国道346号から登米市消防本部付近にかけ、延長1790mを整備する。業務の履行期間は約9カ月。
「みやぎの明治村」内に移転新築する新懐古館の整備では、第2四半期に「新懐古館基本・実施設計委託」を委託する。登米伊達家にゆかりのある武具や刀剣類などを展示する歴史学習施設を改築するもので、第1四半期には先に「新懐古館地質調査委託」を委託する。また、展示コーナーをリニューアルするため、第1四半期に「新懐古館展示設計委託」も委託する。