[2016/4/6　宮城版]
　東北地方整備局は、4日時点における業務の発注見通しを公表した。件数は1034件で、うち広域業務や技術検討なども含めた県内関連が235件。最多は仙台河川国道事務所の98件で、国道108号石巻河南道路の整備ルートを検討する「石巻地区道路調査検討業務」などを盛り込んだ。同業務は第1四半期に簡易公募型プロポーザルで委託し、約9カ月で仕上げてもらう予定だ。

　県内関連業務の内訳は、企画部3件、河川部2件、道路部3件、営繕部4件、用地部1件、仙台河川国道事務所98件、北上川下流河川事務所50件、鳴瀬川総合開発調査事務所20件、鳴子ダム管理所13件、釜房ダム管理所7件、七ケ宿ダム管理所4件、東北技術事務所26件、東北国営公園事務所4件。

　「石巻地区道路調査検討業務」は、石巻河南道路の計画段階評価を進めるため、国道108号の現道改良、もしくはバイパス化などを検討する。そのための調査検討業務をプロポで委託し、道路現況の課題調査や道路整備計画の検討などを進める。調査区間は、三陸沿岸道路の石巻女川インターチェンジ付近から山形方面の延長10km。

　同業務で複数のルート案を抽出し、地元住民などに示す。最終的には、社会資本整備審議会道路分科会東北地方小委員会での評価を経て、新規事業の採択を目指す。

　石巻河南道路は、石巻市と山形県酒田市を結ぶ横軸ルートの一部として、石巻市などから整備が求められている。石巻市～山形県新庄市間を結ぶ石巻新庄道路は、地域高規格道路の候補路線となっており、計画路線への早期指定が待たれている。

　仙台河川国道事務所の発注予定ではこのほか、第1四半期に三陸沿岸道路の歌津本吉地区道路構造物詳細設計業務や天王橋撤去業務など77件、第2四半期に宮城・山形広域道路網検討業務や、大衡地区の道路設計業務など20件を委託する。

　北上川下流河川事務所は、第1四半期に吉田川上流の築堤詳細設計業務や、鳴瀬川中流地区の築堤設計等業務、管内の堤体内部土質等調査業務や堤防地盤対策検討業務、北上川下流狭あい地区の治水対策検討設計業務、北上川下流日根牛地区の事業計画検討業務などを委託する。

　鳴瀬川総合開発調査事務所は、第1四半期に、ダム本体の概略設計業務や、基本計画等検討業務など18件、第2四半期に、筒砂子川の河川現況台帳作成業務など2件を見込む。

　企画部は、第1四半期に、建設資材価格の特別調査業務、施工合理化の調査等解析業務、復興関連等工事の技術審査業務を一般競争入札で発注する。

　河川部は、第2四半期に、貯水池の流木対策等検討業務など2件を簡易公募型プロポーザルで委託。道路部は、第1四半期に、東北管内の道路効果検討業務など3件を予定している。

　営繕部は、第2四半期に、仙台第1地方合同庁舎の耐震改修設計業務を簡易公募型プロポーザルで委託するほか、税務大学校仙台研修所の取り壊し実施設計業務など3件を指名競争入札で発注する見通し。