柏井など4浄水場 覆蓋設置へ基本設計(千葉県水道局)

[2016/6/30 千葉版]
 千葉県水道局水道部浄水課は、覆蓋等設置に伴う基本設計業務を基礎地盤コンサルタンツ(東京都江東区)に、今月委託して開始した(委託額1270万円)。柏井浄水場など7施設を対象とするもので、ろ過池や沈でん池等への覆蓋設置と取水場へのバイオアッセイ導入を検討する。このうち柏井など4浄水場の覆蓋設置については、34年度の完了を目指す。
 同業務(税抜予定価格1524万円)のうち覆蓋設置の対象となるのは、柏井浄水場(千葉市花見川区柏井町430)のほか北総浄水場(印西市竜腹寺296)、福増浄水場(市原市福増47)、ちば野菊の里浄水場(松戸市栗山478‐1)、矢切取水場(松戸市下矢切1425)の5施設。なお、矢切取水場の沈砂池については、34年度の完了を目指している浄水場とは別に、覆蓋化を進める。
 基本設計ではこれらの施設に覆蓋を設置するため、▽経済性▽耐久性▽施工性▽既存構造に与える影響――などから判断し、覆蓋材質や構造などを検討。設計成果をもとに34年度まで期間について、実施設計の委託や工事着手の時期を固めていく。なお、覆蓋は開閉可能の構造とする方針で、上部には太陽光発電のための設備は整備しない予定。
 同局が28年3月に策定した県営水道事業長期施設整備方針(対象期間:28年度~57年度)によると、覆蓋は浄水場のろ過池や沈でん池等に設置する覆い。浄水処理過程における藻類の増殖抑制や水道水への異物混入対策等に有効な方策で、水道水の安全性を更に高めることができるとしている。
 同方針では原水水質リスク等への対応として、テロ等違法行為による異物混入などのリスクに備えるため、浄水施設の覆蓋化を推進するとしている。浄水場覆蓋設置率については、26年度末の24%に対し、34年度で100%を達成することを目標に掲げた。
 覆蓋設置のほか基本設計では、印旛取水場(佐倉市臼井田1537)と木下取水場(印西市竹袋1452)の2取水場について、バイオアッセイ導入の可能性を検討する。バイオアッセイは、金魚など生物を利用し、連続して水道水の安全を監視する方法。
 県水道局では、水質検査で水銀、カドミウム、シアンなど個々の物質の含有などを調査。一部の施設では従来型の水質検査に加え、バイオアッセイを併用して、水質の安全を確保している。

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