第二調節池40万m3 一宮川左岸に増設へ(千葉県長生土木)

[2016/7/22 千葉版]
 千葉県長生土木事務所が「一宮川流域茂原市街地安心プラン」に基づき、茂原市内で計画している第二調節池について、二級河川一宮川の左岸側に増設する方向で検討していることが分かった。施設規模は容量40万m3。地元説明会を実施後、今秋にも用地交渉に入り、33年度の完成を目指している。

 候補地は、一宮川左岸側の上茂原地先など。市道2級13号線の東側、国道409号の南側に当たり、その大半が農業用地となっている。

 県は、増設する調節池の整備に向け、右岸の既設調節池周辺と左岸の一宮川付近で、比較検討した結果、左岸側が用地取得や維持管理などの点で有利と判断し、候補地に選定した。

 新たな調節池の容量は40万m3規模。水深は5・5~4mを計画している。構造は掘り込み式。法面は2割勾配で、一部護岸を施す方針だ。概略・詳細設計は建設技術研究所(千葉事務所・千葉市中央区)が担当しており、詳細設計を進めている。

 右岸側の既設調節池と一体的な施設とならないことから、上流部に越流堤、下流部に排水樋管をそれぞれ設置する必要がある。そのため、水理模型実験を行い、越流堤の形状や規模など、複数のパターンをシミュレーションし、最も適した構造を検討していく。同業務は日本工営(東京都千代田区)が担当する。

 現在、土地の境界立ち合いを進めており、近く完了する見込み。県長生土木事務所では、今後、地元説明会を実施したうえで、今年秋にも用地交渉に着手し、33年度までの完成を目指す考えを示している。

 既設の第二調節池の容量は70万m3で、水深は5・5m。構造は掘り込み式、護岸の法面は2割勾配で、一部コンクリートブロック張りとなっている。

 25年10月15日から16日にかけて、一宮川流域の茂原市街地では台風26号に伴う豪雨(24時間最大雨量289mm)で、河川の溢水や内水が発生し、市街地に甚大な浸水被害をもたらした。浸水面積は約210haにも及ぶ。

 この被害状況を踏まえ、県や市、地域住民の代表者で構成される「一宮川流域浸水対策協議会」で総合的な浸水対策「一宮川流域茂原市街地安心プラン」を策定。27年2月3日付で国土交通省の登録制度である「100mm/h安心プラン」に、本県で初めて登録された。

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