87カ所に43.8億投入 矢野口で歩道整備着手 川俣温泉川治線若間工区はトンネル設計(日光土木28年度事業概要)

[2016/8/4 栃木版]
 県日光土木事務所は28年度の事業概要と実施予定箇所をまとめ、国庫・交付金と県単を含め87カ所に43億8220万円を投入する。内訳は、道路・街路事業が63カ所39億7370万円、河川砂防事業は23カ所で4億0590万円、教委からの受託の119号日光街道の木柵工更新による樹勢回復が1カ所260万円。新規は川俣温泉川治線若間工区に整備するトンネルの詳細設計に着手するほか、今市氏家線矢野口は1160mの歩道整備に向け測量設計に着手する。土沢・千本地内6000mを改修する一級河川田川は、用地補償を継続する。

 同事務所は管内に急峻な山岳部を抱え、災害時の被害を最小限に抑える▽防災減災対策の推進▽予防保全による公共土木施設の長寿命化▽通学路の歩道整備-3つの道路事業を柱に事業を展開。防災減災対策は法面の安定化を図る災害防除工事、長寿命化では橋梁やトンネルなどの補修が主体。121号の片足沢橋や五十里トンネルなどの補修を実施するほか、足尾町の通洞大橋は補強対策として今年度には下部工橋脚のRC巻き立てや落橋防止として変位制限装置設置を計画した。

 通学路の歩道整備では、新規に矢野口の今市氏家線1160mを対象に、片側2.5mを確保し全幅10.0mに拡幅。大室小学校の通学児童らの安全を確保することが目的で、区間内の跨道橋の新渡橋は側道橋を設置する方向で今年度から測量や設計に着手する。

 今市地区中心市街地の整備では、3・4・20号平町東町線に加え、国道119号住吉町で電線類共同溝やバリアフリー化に支障となる水路の付替え工事を実施。道の駅「日光」ニコニコ本陣前の510mが対象で、電線共同溝の設計はダイミック(宇都宮市)が担当した。

 河川砂防事業では、継続の田川が同地の圃場整備事業田川流域地区と整合を図り、下野大沢停車場線田川橋から上流6000m区間の改修を進めており、今年度は用地補償の進ちょくを図る。

 上栗山地内の中沢と上沢は、工事用道路の用地補償を継続し、本体着工を目指す。両施設とも1000立方mの土石流を堆積、上流側の導流堤から堆積工、下流の渓流保全工までの延長が中沢95.0m、上沢が83.5m。日光地区中心部の御幸小沢は、堤高6.0m、堤長47.5mの不透過型重力式堰堤に決め、本体工事を発注する見通し。既設堰堤のパンヤ薙は補強工事を第4四半期に一般競争で発注する。

 日光地区の道路事業のうち、119号の電線共同溝と歩道の美装化による整備は、御幸町333mの用地補償を継続。新規の和の代地内の小来川清滝線は、一級河川大谷川を渡河する和之代大谷川橋の新橋を3径間連続鈑桁の斜橋とし、橋長130m、幅員が9.5m。今年度は橋梁下部工を発注、残るA1橋台について第3四半期に一般競争を適用する。

 今市地区の道路事業のうち、119号水無バイパス2900mは、西側の700mを第1期工区とし用地補償を継続。2期工区2200mは1期工区の進ちょくを視野に用地を確保している調整池の工事に備えていく。同バイパスの幅員は13.0mで、両側に歩道2.5mを確保する。

 栗山地区の道路事業は、川俣温泉川治線の進ちょくを図る。川俣地内では堆雪帯施工。若間地区のバイパス2500mは法線を固め、トンネル926mの地質調査や詳細設計をまとめ、29年度以降の工事発注に備える。同工区3カ所で一級河川鬼怒川に流れ込む沢は橋梁架設に決め、今年度は設計を委託し諸元を固めていく。

 藤原地区の道路保全対策のうち、121号五十里トンネル(L435m)は断面修復や剥落防止、スノーシェッドの五十里洞門(L135m)も長寿命化のための断面修復を実施する。121号片足沢橋は、座屈拘束ブレースやダンパーの設置による上部の耐震補強に加え、塗装・防護柵の取替などの補修工を第2四半期に一般競争で発注。同橋梁は五十里湖に流れ込む沢に昭和54年に架設されたPCラーメン橋で橋長が75m。

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