道路69.6億、河川砂防42.2億 巴波川遊水池が設計 羽生田上蒲生線4車線化へ(栃木土木28年度事業概要)

[2016/8/19 栃木版]
 県栃木土木事務所は、119カ所に112億1000万円(27年度繰越を含む)を投入する28年度の事業概要と実施予定箇所をまとめた。内訳は、道路・街路事業が88カ所69億9000万円、河川砂防事業31カ所42億2000万円。道路事業では、栃木市で栃木二宮線大宮バイパス1300mを先行区間に位置付け用地買収に着手するほか、壬生町の羽生田上蒲生線は4車線に向け助谷工区が改良・舗装工事、若草工区は鉄道立体部の拡幅工法を固めていく。栃木市の一級河川巴波川では、上流端2基の遊水池の詳細設計を委託、諸元を固めるとともに用地買収に着手する。

 河川砂防事業の前年度比増額は繰越を含めた27年関東・東北豪雨による河川等復旧事業費の増によるもの。同事務所では全箇所での発注を完了している。

 28年度から新規に着手した栃木二宮線は、栃木市が計画する都市計画道路3・4・203今泉泉川線、県事業の都市計画道路3・3・3小山栃木都賀線との交差点から東進し、現道南側にバイパスを整備するもの。当面は栃木地区広域農道まで1300m区間について詳細設計を実施した。既設の農道を拡幅改良するもので、優先整備区間は家屋が連たんする現道のあい路狭小区間を回避する目的がある。

 小山市延島地内の結城石橋線は、福原羽川線交差点前後860mについて、全幅10.75m(片側歩道2.5m)に拡幅する。整備にあわせ同交差点4方向に右折レーンを確保。今年度は用地補償を継続ずる。

 壬生町のみぶ羽生田産業団地へのアクセスを強化する羽生田上蒲生線を含む2県道の整備は、西側からアクセスする宇都宮亀和田栃木線が一級河川黒川を渡河する黒川橋の安全対策として落橋防止装置の設置と高欄補修の2件に分け、第3四半期に工事を発注する。羽生田上蒲生線助谷バイパスの4車線化については、29年度の全線供用を目指し普通河川恵川を渡河する新清水大橋の上部工(L43.5m、単純プレートガーダー桁)に加え、改良工事5件を第2、舗装工事6件を第3四半期に発注、整備の進ちょくを図る。

 国谷家中停車場線が一級河川黒川を渡河する地蔵橋は、同橋梁内に設置された歩道の拡幅工法について、上流側歩道を河川側に張り出す手法に決め、現在の幅員0.75mから2.0mを確保していく。

 栃木市都賀町で東武鉄道をオーバーパスする大橋家中線は、宇都宮亀和田栃木線バイパスに直結するよう法線を見直し、現行の踏切は除去する。鉄道立体区間は19.3mで、上部形式にプレテンション方式PC単純床版桁を採用。今後は上部工を発注し、架設を東武鉄道に委託する。

 都市計画道路3・4・7号小山野木線は、小山市平和地内から野木町潤島地内の2400mについて詳細設計を実施するほか、野木町側の600mについては用地測量にも着手する。国道4号に東側で並行する法線で、4号の渋滞緩和と県南地域における南北軸を確保し地域活性化につなげていくことなどが目的とし、29年度からの事業化を見込む。

 河川事業のうち一級河川巴波川の上流端に当たる大町工区800mは、治水対策として残る未整備の遊水池3カ所を計画。今年度は上流端の2カ所(第6と第7遊水池)の詳細設計を委託、諸元を固めるとともに用地買収に着手し、29年度以降の施工に備えていく。

 栃木市鍋山町の2カ所の砂防堰堤のうち出流7号沢は堤高9.8m、堤長32.0mで用地補償や工事用道路を施工。柿ヶ沢は堤高7.0m、堤長51.0mとし、本堰堤工事を進めていく。栃木市西方町の南沢は東北自動車道西側に面する支渓で、事業は堰堤1基を施工し、豪雨時など高速道路への土砂流出や下流域の家屋被害を防止するのが目的。建設地へは高速道路下をボックス工でアンダーパスしている進入路が狭く、工事用車両が制限されることから、堰堤は構造を鋼製ダブルウォール、型枠にはエキスパンドメタルを使い現地発生材とソイルセメントで施工する工法に決めた。堰堤の堤高5.5m、堤長67.0mを試算し、今年度は用地補償を継続する。

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