尾名川2億で630m改修 岡山橋はPC23.7m 山崎堰をJR線下流に移築(安足土木)

[2016/9/10 栃木版]
 県は足利市大久保町地内の一級河川尾名川630mの改修事業で、計画高水流量を毎秒28立方mに設定。一級河川上流端に架設されている主要地方道桐生岩舟線岡山橋は架け替え、新橋の橋長には23.7m、上部工形式が単純PCプレテン床版橋に決めた。下部工は場所打ち杭逆T式橋台2基を施工(A1がφ1200ミリ10本、A2がφ1500ミリ8本)する。県安足土木事務所によると、改修に伴い同河川の山崎堰はJR両毛線下流側に移築し、今年度は取水と排水樋管2カ所の詳細設計を発注する見通しを示した。

 尾名川の改修は、一級河川上流端となる桐生岩舟線岡山橋付近で発生する冠水被害を受けて着手した。26年度に概略設計、27年度には岡山橋と山崎取水堰の詳細設計を実施。岡山橋の詳細設計をシーアイエス(宇都宮市)、河道計画と山崎取水堰の詳細設計は、オリエンタル技術開発(栃木市)が担当した。

 同河川の流下能力は毎秒8~18立方m程度で、改修予定区間には市の公共下水道の川崎鵤木雨水幹線が流入し、事業化に当たり暫定改修として計画流量を試算したとしている。

 改修予定区間は、足利市道の分校橋から一級河川上流端までの約630m。同区間には、上流側から岡山橋、JR両毛線の橋梁、分校橋と3橋梁に加え、JR両毛線橋梁の上流側に山崎取水堰があり、岡山橋の架け替えと山崎堰のJR両毛線下流側への移築を決めた。山崎堰はラバー堰での整備を計画している。今年度は移築に伴い、取水と排水樋管の2カ所の設計を委託するとしている。

 尾名川は、足利市奥戸町地内で一級河川旗川に合流し、同合流点から岡山橋直上流部までの3000mが県管理河川として一級河川に指定されている。

 県は昭和61~平成12年度までに下流側から分校橋までの2400mについて、計画流量毎秒115立方mで改修を実施。一級河川上流端から上流についても市が準用河川として、毎秒15立方mの暫定改修(計画流量は39立方m)を実施している。残る未整備区間の630mの改修標準断面は、天端20.0m、河床幅13.2mとし、両側には3.0mの監査路を設置する計画。

 26年6月の集中豪雨では、岡山橋付近で氾濫により越水し、桐生岩舟線が冠水した。県は同河川の狭さく部となっている岡山橋を架け替え、尾名川の改修計画を策定するため、同年の9月補正予算に調査費を計上した。

 現在の岡山橋は橋長が9.65mのワンスパンの斜橋で、幅員が11.61m。国道50号当時の直轄事業で架設され、架設年次は不明だが、昭和55年度の拡幅事業により現在の橋梁となった。上部形式はRC-T桁、下部工は重力式橋台2基で構成する。事業は30年度完了を目指し、全体事業費には2億円を試算している。

 桐生岩舟線は、岡山橋東側で道路事業の現道拡幅による大久保町工区、西側では街路事業により八椚町工区のバイパス事業が進められており、同橋梁を含む約200m区間について、今年度から国庫交付金を充当し整備に着手した。今年度は用地調査を進め、用地補償に着手する。幅員18.0mに拡幅し、両側に歩道3.5mを確保していく計画。

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