63カ所に40.4億投入 小俣立体は上部施工へ 桐生岩舟線白旗橋2期の下部着工(安足土木28年度事業概要)

[2016/9/17 栃木版]
 県安足土木事務所は、63カ所に40億4000万円を投入する28年度の事業概要をまとめた。内訳は、道路・街路事業が35カ所30億8000万円、河川・砂防事業は28カ所で9億6000万円となった。新規は、足利市大久保町の主要地方道桐生岩舟線岡山橋の架け替えに向け、用地調査や用地補償に着手するほか、白旗橋は下流側2期の半断面施工を実施するため下部工事に着手。佐野市中心市街地で3・4・1前橋水戸線(主要地方道桐生岩舟線)のモデル区間約300mは電線類地中化の初弾工事を発注するほか、佐野市街地を対象に延長3800mの改修に着手した一級河川秋山川は、下流側から工事に着手するため護岸工設計を進める。3タイプの橋梁で構成される足利市の3・5・114小俣立体(一般県道名草小俣線)は、JR両毛線を除く2基の上部工を発注する。

 佐野市の道路事業のうち、東部幹線を構成する築地地内のバイパス部では、一級河川小曽戸川の渡河部160mをボックスカルバートによる函渠化に決め、今年度は用地補償や改良工事を進めていく。整備は国道293号の分岐部から先行する計画とし、2700mバイパスとの交差点6カ所には付加車線を確保する。東部幹線の現道拡幅部(一般県道栃木田沼線)780mは歩道工事を進め、物件調査や用地補償を継続。工事は葛生南小学校の通学路を確保する目的があり、同小学校付近を優先して施工する。

 足利市境の桐生岩舟線白旗橋の架け替えは、上流側半断面施工と現橋梁の撤去工事を完了。今年度は下流側の橋台2基と橋脚2基の下部工を発注。形式は逆T式橋台と壁式橋脚とし、基礎形式は場所打ち杭(オールケーシング)。橋長は91.6mで、鋼3径間連続鋼床版鈑桁橋。

 田沼下町地内の佐野田沼線は、北関東自動車道交差部前後740mの歩道拡幅工事。同地は豪雨時に道路が冠水するなどの被害が発生しており、両側の歩道を3.5mに拡幅し全幅20.0mを確保、歩道には1.0m程度のボックス工を埋設、流末処理に容量8000立方mの調整池を1基施工する。今年度は用地補償を進めるとともに、調整池部分の樋管工に着手する。

 佐野市中心部の3・4・1前橋水戸線(主要地方道桐生岩舟線)は、現道を18.0mに拡幅し、電線類の地中化など中心市街地に相応しい景観向上策を実施していく。当面は土地区画整理事業で、道路北側の用地取得が完了している300mをモデル区間に電線類共同溝の工事を実施する。

 河川事業のうち一級河川菊沢川は、赤見本町線の菊沢川橋の架替えに伴い諸元をまとめ、橋長21.6m(標準幅員12.5m)で、上部形式はプレテンション方式PC単純床版桁に決めた。下部工は杭基礎逆T式橋台2基。同河川は放水路分岐部から上流側に一級河川上流端までの4400mが事業区間。当面はこのうち下流側2600mの暫定改修を進めていくもので、今年度から開削工に着手する。ナガレコウホネが自生する未整備区間は多自然型、上流側の土地改良実施区間では計画流量の毎秒30立方mを確保するため両岸について必要量の掘削などを実施していく計画。改修にあわせ全体では橋梁7基の架け替えと堰4カ所を改善する。

 一級河川秋山川は、直轄区間上流端の市道大古屋橋から上流に菊沢川放水路合流部までの3800mを改修する計画。毎秒430立方mの洪水を安全に流下させるもので、整備は河床掘削を主体に、氾濫を助長する狭削部の断面拡幅。付帯工事では、桐生岩舟線大橋と市道53号の中橋を架け替えるほか、河床掘削により根入れが不足するJR両毛線など6カ所の橋梁を補強する。加えて、東武佐野線下流側の取水堰は固定堰から転倒堰に改築を計画しているほか、浄化センターに近接する排水樋門など4カ所を再整備する。今年度は下流側の改修に備え、護岸等の実施設計を進めていく。

 足利市の一級河川尾名川は、一級河川上流端から下流へ未整備区間630mの改修計画を立案。毎秒28立方mの洪水を安全に流下させるため、河道拡幅や河床掘削などを実施。上流端の桐生岩舟線岡山橋を架け替え、山崎取水堰はJR両毛線の下流側に移築する。岡山橋の新橋は、橋長23.7m(W18.0m)、上部形式が単純PCプレテン床版橋。下部工は杭基礎逆T式橋台2基。

 足利市の道路事業のうち小俣立体は弧の字を描く曲線橋で、3タイプの橋梁で構成する。桐生岩舟線側から諸元は、一級河川小俣川渡河部を単純プレビーム桁(L27.0m)、JR両毛線横断部を3径間連続鋼床版箱桁(L85.0m)、JR跨線橋と下部工を一体的に施工するアプローチ部がPC2径間連続中空床版桁(L48.0m)。下部工は27年度までに発注が完了し、上部工もJR線横断部以外の2橋について今年度の発注が決まっている。

 国道293号は、助戸新山工区から続く田所工区550mに着手。既設の足利市道を16.0mに拡幅し、国道に振り替えるもので、両側に歩道3.5mを設置、通学児童らの安全を確保する。今年度は用地補償を継続する。

 交通安全施設整備では、野田多々良停車場線・高松町、国道293号・大月小前、桐生岩舟線・大久保町、同・寺岡町、名草小俣線・小俣町中、中野福居線・筑波小前、同・御厨小前などで用地補償や歩道工事を進めていく。

 一級河川矢場川は用地補償、同姥川が護岸工事を実施するほか、同蓮台寺川は氾濫の抑止力が高い一級河川上流端の調整池の施工を進めていく。

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