重点9地域でハード整備 日光国立公園満喫プロジェクト 国や県など役割明確化 ステップアッププログラム案 5カ年で受入態勢整備

[2016/12/27 栃木版]
 日光国立公園満喫プロジェクト第3回地域協議会が26日県庁で開かれ、ステップアッププログラム2020案について検討し了承した。同プログラムでは、国立公園内を日光、鬼怒川、那須、塩原の4エリアに分けるとともに、同エリアにビューポイント(重点取組地域)計9カ所を設定。訪日外国人等への案内機能強化とともに、国や県などの実施主体を明確化し必要なハード整備を盛り込んでいる。外国人利用者数の目標では、現在の約19万人から東京オリンピック・パラリンピックが開催される32年度(2020年度)には約50万人、宿泊者数については半分の約25万人を試算しており、同年度までにハード整備も完了を見込む。

 同プログラムに位置付けたハード整備は、訪日外国人の受入態勢の整備に伴うもの。日光国立公園全体の取組方針として、▽フリーWi-Fiの整備▽遊歩道・園地などでの施設の再整備やITを活用した標識などの設置▽多言語化や公衆トイレの洋式化など公園施設のユニバーサルデザイン化▽駐車場等の公園利用施設の有料化と良質な維持管理手法の検討-などとしている。

 4エリアにおけるビューポイントは、日光エリアが世界遺産周辺、中禅寺湖畔、奥日光湯元の3カ所。鬼怒川エリアは、鬼怒川・川治温泉と湯西川・川俣・奥鬼怒の2カ所。那須エリアでは、那須高原と板室温泉とし、塩原エリアには塩原温泉郷と八方ヶ原としている。

 県は同プロジェクトに先立ち、28年度9月補正予算で2億円を計上し中禅寺湖周回線歩道や那須高原園地など9カ所で標識の多言語化や歩道・木道の改修などを実施。また、同12月補正予算案には2億4395万円を計上、日光自然博物館のインフォメーション機能強化や県営駐車場へのサイクルステーション整備などを計画している。

 日光国立公園のコンセプト(基本理念)には、世界遺産に認定された当時の「NIKKO is NIPPON」を採用。東京から約2時間という近距離にありながら、都会とは全く違う魅力を体験、都会の喧騒を離れた癒しの時を過ごすことができる、自然・歴史・文化 美しい「日本」を感じられる東京圏のプレミアムリゾートとしている。

 ビューポイントにおけるハード整備は次の通り。(カッコ内は実施主体、▼は新規)

《日光エリア》

【世界遺産周辺】

▽案内標識・トイレ等のユニバーサルデザイン化改修(県、日光市)
▽遊歩道の再整備(県)
▽神橋周辺の渋滞対策(県、日光市)
▽電線の地中化及び歩道拡幅(日光駅~神橋)(県)

【中禅寺湖畔】

▽案内標識・トイレ等のユニバーサルデザイン化改修(県、日光市)
▼県有施設への再生可能エネルギー導入と省エネ対策の検討(県)
▽日光自然博物館の案内機能等の強化(県)
▽いろは坂周辺の渋滞対策(県、日光市)
▼レンタサイクルシステムの導入(県)
▼県営駐車場内サイクルステーションの設置(県)

【奥日光湯元】

▽案内標識・トイレ等のユニバーサルデザイン化改修(環境省、日光市)
▽公衆トイレの汚水処理機能の強化(環境省)
▽遊歩道再整備及びITを活用した標識の整備(環境省)
▽白根山避難小屋の再整備(県)
▽日光湯元ビジターセンター再整備及び民間開放(環境省)
▼環境省所管地内の廃屋撤去(環境省)

《鬼怒川エリア》

【鬼怒川・川治温泉】

▽案内標識・トイレ等のユニバーサルデザイン化改修(県)
▽遊歩道の再整備(県)

【湯西川・川俣・奥鬼怒】

▽案内標識・トイレ等のユニバーサルデザイン化改修(県)
▽遊歩道の再整備(県)

《那須エリア》

【那須高原】

▽案内標識・トイレ等のユニバーサルデザイン化改修(環境省、県、那須町)
▽遊歩道の再整備・ITを活用した標識類の設置(環境省)
▽野営場の再整備(環境省)
▼那須平成の森フィールドセンター、那須高原ビジターセンターの機能強化及び民間開放(環境省)
▼奥那須周辺の渋滞対策(県、那須町)
▼県営駐車場内サイクルステーションの設置(県)

【板室温泉】

▽案内標識・トイレ等のユニバーサルデザイン化改修(那須塩原市)

《塩原温泉エリア》

【塩原温泉郷】

▽案内標識・トイレ等のユニバーサルデザイン化改修(県、那須塩原市)
▽遊歩道の再整備、ITを活用した標識等の設置(県)
▽塩原温泉ビジターセンターの機能強化(県)

【八方ヶ原】

▽案内標識・トイレ等のユニバーサルデザイン化改修(県、矢板市)
▽遊歩道の再整備(県、矢板市)
▽国立公園内の市所有バス運行による渋滞緩和対策(ツツジの時期)(矢板市)

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