芸術館東地区に立体駐車場 商業施設あわせ25億円 新市民会館整備に伴い計画(水戸市)

[2017/1/26 茨城版]
 水戸市は24日、新市民会館整備に伴う駐車場計画について市議会の特別委員会に報告した。市は当初、水戸芸術館東地区と水戸京成パーキングプラザ脇の2カ所に立体駐車場を整備して約300台の収容を計画していたが、水戸芸術館東地区だけでこの台数を確保できる見通しとなったため、水戸京成パーキングプラザ脇は平置きの大型バス臨時駐車場とする方針を示した。水戸芸術館東地区については5層6段の立体駐車場を建設するとともに、商業ゾーンも設けて延べ700平方m程度のテナントビルを建設する計画。国交省の補助事業で整備することとし、概算事業費に全体で約25億円との試算結果を明らかにした。

 新市民会館の駐車場の整備については、27年3月に策定した「水戸市新たな市民会館整備基本計画」で、新規駐車場需要台数から既存駐車場利用可能台数を差し引いて駐車場整備の目標台数を設定することと位置付けた。駐車場需要台数は、最大来場者数に自動車利用率を乗じ、平均乗車人数で除して算定する。

 最大来場者数を、大ホールを使用したコンサートなどの開催時で2000人、全国規模コンベンションの開催時で3000人と想定した場合、駐車場需要台数は708台と見込まれる。既存の近隣駐車場の駐車可能台数は空き駐車場率を40%と想定すると412台と見込まれることから、不足する概ね300台を新市民会館の駐車場整備の目標台数に位置付けた。

 市は以前の市議会特別委員会で、新市民会館の整備に伴う駐車場計画について、水戸芸術館東地区に200台と水戸京成パーキングプラザ脇100台分を整備する計画を示し、承認されていた。

 現在は、水戸芸術館東地区のまちづくり基本計画を山下設計(東京本社・東京都中央区)で策定している。業務は事業計画書の作成や導入機能の検討、施設建築物の概略計画の検討、資金計画の概略検討、事業協力者の選定などとなっていて、この中で駐車場整備の検討も進めており、今回はその結果を報告した。

 水戸芸術館東地区は、約5000平方mの敷地の北側に約56m×28m、5層6段の立体駐車場を建設することで、約300台の駐車台数を確保する考え。また、幹線市道4号に面する敷地南側は商業ゾーンとしてテナントビルを建設し、地区内の地権者の入居などを想定している。事業は、国交省の補助事業である優良建築物等整備事業を活用する考えで、概算の事業費には対象地区全体で約25億円を想定する。

 また、この立体駐車場の進入路となる市道上市196号線は道路改良事業を実施して、幅員12m(右左折レーン部分は14m)へと拡幅。対面通行とすることで、駐車場への円滑な入退出を可能にする。

 一方の水戸京成パーキングプラザ脇については、敷地面積が829平方mとなっており、平置きにしたケースでは大型バス最大9台の駐車が可能。自走式立体駐車場(1層2段)のケースでは、大型バス最大3台と普通乗用車18台程度が駐車可能となる。

 検討の結果、1階をバス、2階以上を普通乗用車などの立体駐車場とする場合、普通乗用車の駐車スペースは確保できるものの、1階のバスの駐車可能台数が少数となり、効率的・効果的な整備は困難となる。水戸芸術館東地区で300台を確保できることから、こちらは平置きのバス臨時駐車場として活用する方針が示された。

 なお、新市民会館周辺の駐車場の状況は、整備基本計画に位置付けた駐車場として五軒町地下駐車場(217台)、京成百貨店パーキングプラザ(527台)、泉町駐車場(地下、200台)、中央ビル第1駐車場(64台)があり、パーク・アンド・ライドとしては青柳公園(約100台)、公設地方卸売市場(約400台)、市役所新庁舎(平面駐車場、約200台)を候補施設とする。このほか、水戸駅から大工町まで国道50号沿線を中心に、民間の駐車場が数多く設置されている。

 これらをあわせ、中心市街地には約9300台の駐車揚がありることから、市は新市民会館の施設ホームページなどで積極的に周辺駐車場の情報を発信して来館者の利便性の向上に努めるほか、水戸駅からの利便性も高いため公共交通機関の利用を促進していく。

 また、青柳公園や公設地方卸売市場などに臨時駐車場を設置して、臨時シャトルバスを運行するパーク・アンド・ライドを検討するほか、新市民会館の整備とあわせて自転車を快適に利用できる環境づくりを進めて、自転車の利用も促進していく考えだ。

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