普通建設費に1362億円 3カ年実施計画 4大事業で45%占める(水戸市)

[2017/2/4 茨城版]
 水戸市はこのほど、第6次総合計画に基づく3カ年実施計画(29-31年度)を策定した。主要施策の事業数は614件で、このうちハード事業は新規17件を含む207件。4大プロジェクトをはじめ大型事業が数多く盛り込まれたため、財政計画における普通建設事業費は3カ年総額で前回計画(28-30年度、1244億9490万円)を大幅に上回る1362億8360万円を計上する。市役所新庁舎整備、新市民会館整備、新ごみ処理施設整備、東町運動公園新体育館整備の4大プロジェクトは、全体の3カ年事業費が621億9820万円で、前回計画から92億4710万円(17.5%)増加。総事業費に占める4大プロジェクトの割合は、45.6%にも及ぶ。

 今回の実施計画の基本的なコンセプトは、[1]目標交流人口の実現[2]コンパクトな都市構造の確立[3]魁のまちづくり重点プロジェクト──に優先的に取り組むとともに、地方創生総合戦略や県央地域定住自立圏共生ビジョン、中核市移行に向けた取り組みを進める。

 魁のまちづくり重点プロジェクトは、事業数が177件(うち新規15件)と前回計画より11件増加した。このうち、ハード施策は新規3件を含む58件となる。また、まち・ひと・しごと創生総合戦略に係る主要施策数は242件で、このうち新規は15件。ハード施策は新規6件を含め55件となっている。

 財政計画は、一般財源の見込みに29年度643億9300万円、30年度674億6000万円、31年度680億5900万円の、3カ年総額1999億1200万円を設定。3カ年の普通建設事業費は、前回計画より9.5%増の1362億7360万円(29年度443億5300万円、30年度463億6970万円、31年度455億5090万円)となっている。

 魁のまちづくり重点プロジェクトの主な事業を見ると、「未来への投資プロジェクト」では開放学級施設で新設4カ所、拡充4カ所を計画し、3カ年で事業費2億3760万円を想定。学校の環境整備では小学校の空調設置に9億9200万円、中学校に12億0400万円を盛り込み、小学校は29年度、中学校は30年度で全校への設置を完了させる。

 スポーツ施設は、市民球場の再整備(フィールド拡張工事など)で29-30年度に12億0730万円を計上するほか、青柳公園の再整備に29年度4億6000万円を計画。東町運動公園新体育館は、30年度までの2カ年で77億4350万円を確保し、30年10月にも竣工させる。

 「災害に強いまちづくりプロジェクト」は、南消防署の改築に向けて29年度に調査・検討、30年度に基本・実施計画、31年度から改築工事を実施するため、3カ年の事業費に2億6100万円を計上。また、重点的に雨水排水施設の整備を図るため、都市下水路・排水路などの整備に3カ年で33億5000万円、公共下水道(雨水)の整備に同じく17億4000万円を投じる。

 「観光集客カアッププロジェクト」は、弘道館・水戸城跡周辺地区の歴史まちづくりで大手門や二の丸角櫓、土塀の整備などを計画し、3カ年で12億9020万円を計上。歴史・観光ロードの整備にも5億6600万円を予定し、30年度の完成を目指す。

 「まちなかにぎわい・活力創造プロジェクト」は、新市民会館の整備で29年度に舞台設備設計などをまとめ、30年度から建設工事に着手する。事業費は29年度8570万円、30年度2010万円、31年度95億3290万円の計96億3870万円を見込む。

 関連する泉町1丁目市街地再開発事業は、29年度に施設設計など、30-31年度に建設工事などを計画し、事業費計85億9600万円を計上。泉町1丁目周辺のまちづくりは、道路整備や駐車場整備に3カ年で14億2500万円を計画する。

 4大プロジェクトはこの東町運動公園新体育館と新市民会館のほか、市役所新庁舎を30年度内に完成させるため、事業費148億9800万円を計画。新ごみ処理施設は、新清掃工場と第三最終処分場をいずれも31年度、新ごみ処理施設へのアクセス道路を30年度に完成させるため、3カ年で合計299億1800万円を盛り込む。

 このほかの主な新規・主要事業は、小学校施設の長寿命化大規模改造事業に3カ年で17億6300万円を予定するとともに、中学校施設も着手し内原中の体育館改造など3億3400万円を盛り込んだ。見川小・中学校改築事業は、小・中共用の体育館の改築工事を29年度に完了させ、引き続き31年度には小学校校舎の改築工事を実施する。事業費には小学校分10億2400万円、中学校分5億2000万円を予算化する。

 水道施設は、鉛製給水管の解消に3カ年22億2000万円、老朽施設・設備の更新に同じく13億2400万円、配水管網の整備・更新に28億1100万円、応急給水拠点施設の充実(耐震型循環式飲料水貯水槽の整備3基)に4億5500万円、災害に備えた施設整備(浄水施設の耐震化)に25億8300万円を投じる。

 都市計画道路赤塚駅西線の街路築造は、3カ年事業費に11億9500万円を見込む。内原駅南口周辺の整備は橋上駅舎や自由通路、駅南口広場の整備に向け10億0100万円を予算化し、29年度に基本設計と測量、30年度に詳細設計、31年度に用地取得と自由通路などの工事を実施する。水戸北SICのフルインター化は29年度の工事着手を予定し、3億1700万円を計上する。

 道路の予防保全型修繕では10億2900万円を、橋りょうの長寿命化型修繕では3億4500万円を予定。都市計画道路(街路)は、中大野中河内線や梅香下千波線など4路線5工区の事業費に24億2300万円を見込む。東前第二土地区画整理事業は、設計および道路工事、建物補償など3カ年で11億6000万円を投じる。

 市営河和田住宅の建替えは、8期(30戸)に7億8380万円、9期(30戸)に3億1920万円を計画するとともに、新たに10期(30戸)にも着手し既存住宅の除却や実施設計を計画する。市営住宅の長寿命化型改修は、3カ年で4億8000万円を計上する。

 新規事業はこのほか、新たな斎場の整備に向けて事業費6000万円を計上し、29年度に基本計画、30年度に都市計画決定、31年度に基本設計を予定。水戸駅前三の丸第一種市街地再開発事業は、施設整備の補助金支出で3カ年合計35億8500万円を用意する。

 公設地方卸売市場施設の再整備は、29年度に計画策定を行い30年度から改修工事に着手する。計画策定には1500万円、改修工事には2カ年で5億円を見込む。中核市移行に伴う保健所の整備は、3カ年で設計と施設整備を実施するため、計21億円を予定する。

Comments are closed.


Powered by WordPress, WP Theme designed by WSC Project.