新庁舎建設の検討着手 大型事業で過去最大を更新 普通建設費が2.3倍の65億円(桜川市予算案)

[2017/2/25 茨城版]
 桜川市の大塚秀喜市長は17日、記者会見を開いて29年度当初予算案の概要を説明した。一般会計は対前年度当初比19.3%増の214億3000万円で、過去最大だった前年度をさらに上回る予算規模となった。主な要因は、28年度から進めている市立病院整備事業や大和駅北地区整備開発事業、桃山小中一貫教育校建設事業の大型事業が2年目をむかえて事業費が膨らんだため。新年度はさくらがわ地域医療センターの本体工事へ着手するほか、新規事業として岩瀬体育館の床改修工事費や鏡ケ池公園整備事業の現況測量費と基本計画策定費が予算化されている。また、新庁舎建設に向けて検討委員会を設置する予定だ。

 一般会計の歳出に占める普通建設事業費は64億6142万円で、前年度当初を37億2326万円上回り、約2.3倍の大幅な伸びとなった。一般会計に特別会計6会計を加えた総額は338億2991万円で、前年度当初と比べて12.3%の伸び率となっている。

 市立病院整備事業は、筑西市立病院と県西総合病院(桜川市)に、民間の山王病院(同市)を加えた3病院を再編統合して、新たに筑西市の新中核病院とさくらがわ地域医療センターの2病院を建設するもの。建設場所は大和駅北側の高森地区で、敷地面積は約2万5000平方m、病床数は128床を見込む。経営形態は指定管理者制度方式を採用する。

 事業は設計施工一括発注方式で、三井住友建設茨城営業所・鈴縫工業・伊藤喜三郎建築研究所・飯島洋省andHAND建築設計事務所JVが担当している。現在は施設整備に係る設計を策定しており、来月には整地工事へと入る予定だ。29年度は7月ごろに本体工事へ着手し、30年8月の完成を目指す。新病院は30年10月の開院を見込んでいる。

 大和駅北地区整備開発事業は、地区内に建設されるさくらがわ地域医療センターの建設に向け、長方・高森地区周辺で基幹道路や調整池、水路の整備を行うもの。道路は開発予定地東側の県道東山田岩瀬線から国道50号線へ向かう市道(延長約1100m、幅員16m)を新設するほか、病院用地の東側から大和駅までの市道(延長約800m、幅員12m)の拡幅を予定している。28年度には、足立建設で延長504m(幅員16m)の道路改良工事に着手した。

 桃山小中一貫教育校建設事業は、施設一体型の小中一貫教育校として桃山学園を建設する。対象となるのは桃山中学校を核とした、真壁小学校と紫尾小学校の3校。桃山中学校の敷地内に義務教育学校前期課程となる小学校の校舎棟と体育館・屋内プール棟を新設し、中学校の既存施設と併せて利用する。施工は岡部工務店・酒寄鉄工所JVが担当。建物の規模は校舎棟がRC造3階建て、延べ7099平方m。体育館・プール棟はS造一部RC造平屋で、床面積は体育館が886平方m、プール棟が848平方m、共用エリアが242平方mとなる。実施設計は、kwhgアーキテクツ(東京都杉並区)で策定した。30年4月の供用開始を目指している。

 新規事業としては、茨城国体のビームライフル射撃会場となる岩瀬体育館「ラスカ」のメインアリーナ床改修工事費と、鏡ケ池公園整備事業の現況調査費および基本計画策定費、新庁舎建設検討委員会の委員報償費などを計上した。鏡ケ池公園整備事業は桜川の源流である鏡ケ池周辺を親水公園として整備する計画で、29-31年度の3カ年で事業を行う予定だ。

 このほか茨城国体関連事業では、選手の利便性の確保を図るために真壁地区の県営ライフル射撃場と選手の控室などが設置されるみかげスポーツ公園を結ぶ連絡通路を整備する。現在は直接歩いて行くことができないため、歩道を整備する予定だ。

 また、新年度には新庁舎建設検討委員会を設置して、検討作業に入る予定だ。市では現在、合併前の大和庁舎、岩瀬庁舎、真壁庁舎に分かれて業務を行っているが、このうち大和庁舎にある旧庁舎は耐震性が保たれていない。このため市では、新庁舎建設に向けて検討を始める考えだ。

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