5カ年で80棟を対策 県が学校長寿命化中期計画 事業費に70億試算 29年度は工事26棟、設計13件

[2017/3/14 栃木版]
 県教委は、県立学校長寿命化保全計画第I期中期計画を策定し、29年度から33年度までの5カ年で80棟程度の対策を実施する。全体事業費には約70億円を試算し、29年度には26棟の工事(このうち設計未実施が20棟)に加え、30年度以降に施工予定の13件の設計委託を予定した。新年度予算案には13億9932万円を配分し、高等学校が設計を含む11億1620万円で22校、特別支援学校は2億8311万円で4校の設計と工事を計画している。県施設課によると、長寿命化保全計画の対象施設は、全体で780棟としているものの、このうち現に不具合箇所が発生している80棟程度の対策を優先して5カ年計画に位置付けたとしている。

 県は27年度に実行計画となる第I期中期計画に先立ち、基本方針となる学校施設長寿命化保全計画を策定した。今年度は計画的な維持管理を実施するための中期的な計画を定め、29年度には高等学校と特別支援学校を合わせ、計26校の工事費等を予算化したもの。

 選定の考え方では、対象棟は現に不具合が発生し、早急な対応を要する建物とし、工事の実施年度については、劣化の度合い、利用状況、建築年次や改修履歴などを総合的に勘案するとした。改修工事は、不具合の発生部位に加え、効率性の観点から合わせて改修すべきと判断される部位を含めて施工するなどしている。具体的には、外壁改修や屋根の防水、トイレ等の水回り、暖房設備のFF化など。

 また、中期計画では、今後発生する新たな不具合や定期点検などの結果により、適宜計画を見直すほか、高校再編計画の進ちょくに応じて必要な見直しを行うなどとした。具体的な事業箇所については、毎年度に実施する予算の調整を経て、決定するとしている。

 老朽化対策を目的とした長寿命化への取組については2月22日の県議会代表質問で宇田貞夫教育長が、780棟のうち不具合箇所があり、早急に改修の必要な80棟について33年度までの5カ年計画を策定。計画的に改修等を実施していくなどと述べた。同計画は中期的な視点に立って策定したものとし、残る700棟については長期的な視点に立ち、生徒数の推移なども考慮しながら、施設の統廃合等も視野に施設規模の適正化と不具合施設の対策を進めていきたいなどとしている。

 29年度に設計を含む工事実施予定施設と箇所は次の通り。(※設計委託済で工事のみ実施)

《校舎》

▽普通教室棟=佐野松桜(トイレ)※、足利女子(外壁)※
▽特別教室棟=高根沢(屋根・外壁)、佐野松桜(屋根)
▽管理棟=宇都宮商業(屋根・外壁)
▽管理普通教室棟=那須特別支援(屋根・外壁)
▽管理特別教室棟=宇都宮女子(屋根・外壁)、佐野松桜(屋外給水・屋根)、足利中央特別支援(屋根)
▽実習棟=盲学校(外壁)
▽給食棟=富屋特別支援(屋根)
▽暖房設備=茂木(FF化)※、黒羽(FF化)※
▽渡り廊下=宇都宮女子(屋根)、宇都宮商業(外壁)、黒磯南(屋根・内部)、盲学校・2棟(屋根・外壁・内部)、足利中央特別支援(屋根・外壁)

《体育館》

▽体育館=宇都宮清陵(屋根・外壁)、鹿沼東(屋根)、大田原(屋根・外壁)

《武道場》

▽武道場=宇都宮東(屋根・外壁・内部)※、小山西(外壁・内部)、小山北桜(屋根・外壁・内部)※、足利南(屋根・外壁・床)

Comments are closed.


Powered by WordPress, WP Theme designed by WSC Project.