津軽河川跡へ誘客施設 ボートセンター改修に着手(潮来市予算案)

[2017/3/15 茨城版]
 潮来市(原浩道市長)は、3日開会の市議会第1回定例会に29年度の当初予算案を提出した。一般会計の規模は125億5500万円で、前年度から1億5400万円、率にして1.2%の減少。震災関連予算を組んだ24年度以降では最低規模となったが、それを除く通常分で比較すると震災以降過去最大規模(前年度比1%増)となり、積極型の編成と言える。新年度は津軽河岸跡周辺整備事業や国体関連のボートセンター改修事業、道路施設台帳整備事業、橋梁長寿命化修繕計画策定事業などを計画している。

 一般会計を性質別で見ると、普通建設事業費は14億2591万円。前年度の16億3914万円から2億1323万円、率にして13%の減少となった。

 特別会計は、5会計の合計が87億5722万円で、2.1%の増。このうち、下水道事業会計は延方中継ポンプ場の長寿命化対策の完了などで、14.2%と大幅に減額した。企業会計は、工業用水道事業が取水井築造工事を実施する影響で103.6%増の7750万円。一般・特別・企業会計をあわせた予算総額は、1.4%減の222億9072万円となっている。

 津軽河岸跡周辺整備事業は、津軽河岸跡に誘客施設を新たに設け、県の護岸整備事業にあわせて周辺を全体的に整備し、今月竣工する水郷旧磯山邸とあわせて新たな交流拠点とするもの。新年度は不動産鑑定や用地補償調査、広場詳細設計などで事業費2302万円を盛り込んだ。

 旧磯山邸は、交流拠点や移住体験の場として使用できるよう27年度から地方創生事業で耐震改修を進め、19日に竣工する。この磯山邸の前に立つ大谷石造りの旧JA倉庫を、地方創生拠点整備事業で飲食や物産販売が可能な施設に改修する。

 また、旧磯山邸の横を流れる石田川沿いを津軽河岸跡へのアプローチと考えて景観を調和させながら整備するため、3月の補正予算案では1億4600万円を予算化。現在は基本計画を策定中で、事業は繰り越して新年度に実施する。

 茨城国体関連では、ボート・トライアスロン・オープンウォータースイミングの3競技会場の設計を策定するため、186万円を予算化。さらに既設の「市ボートセンター」は、老朽化が進む施設の改修や外構工事、周辺の民有地の購入などに2453万円を盛り込んだ。

 バスターミナル整備事業は、再整備基本計画の策定に向け委託料1500万円を計上した。水郷潮来バスターミナルは、鹿行地域と東京駅を結ぶ高速バスの拠点として重要な交通結節点となっており、市はバスターミナルの駐車場拡張を視野に入れ、再整備に向けた計画づくりに取り組む。

 道路関係は、道路新設改良事業に2億6507万円を投じて市道(牛)2279号線(永山地区)や市道(潮)564号線(築地地内)、市道(潮)1-10潮来駅立兼線などの新設改良を進める。道路舗装事業には2億0180万円を充て、震災復旧工事に伴う大型車両の通行で傷んだ日の出地区外周道路などの道路舗装を実施する。

 また、道路や水路、電線共同溝、水道、下水道などの道路施設台帳の整備事業に9300万円を計上。新年度は日の出地区の台帳を整備し、以降も市内全体で計画的に台帳の整備を進めていく。

 橋梁長寿命化修繕計画策定事業には2億6609万円を予算化し、耐震補強工事による橋梁の長寿命化を推進。29年度は、潮音橋で耐震補強工事を計画している。市営住宅管理費は、北斎アパートの修繕に2850万円を計上する。

 教育施設は、津知小学校と延方小学校への遊具設置や日の出小学校の門扉整備、牛堀中学校体育館の屋根修繕に7017万円を計上。中央公民館は本年度に実施した体育室に引き続き公民館自体の耐震改修を実施するため、実施設計の委託料500万円を予算化した。

 防災行政無線整備事業は、本年度に親局をデジタル化しており、新年度は子局23局のデジタル化へ1億4764万円を計上。塵芥処理は潮来クリーンセンターと潮来衛生センターの修繕などに6億2070万円を盛り込んだ。このほか、農産物直売所を改築している道の駅いたこは、新年度も駐車場整備に2202万円を計上する。

 特別会計は、下水道事業特別会計で公共下水道整備事業費に4億8576万円を確保し、新宮地区の管路施設工事や潮来中継ポンプ場の長寿命化対策工事を実施する。水道事業会計は、浄水場の機械機器修繕や配水管布設工事、工業用水道の取水井戸更新などに1億6092万円を予算化している。

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