羽鳥駅整備に3年26億円 小川南小で2カ年継続費(小美玉市予算案)

[2017/3/17 茨城版]
 小美玉市(島田穣一市長)は、2日開会の市議会第1回定例会に議案33件を提出した。29年度の予算案は、一般会計が対前年度比2.4%増の235億8700万円を計上。総合計画後期基本計画の最終年度として重点的・積極的な予算編成を行うとともに、地方創生総合戦略の2年目で計画の成否を左右する重要な年となることから、着実な実行に向けて多数の事業を盛り込んだ。主な事業は、小川南小学校校舎新築工事やJR羽鳥駅周辺整備事業で継続費を設定し、新年度から工事に着手。このほか、玉里中学校区統合校の基本設計や、石岡小美玉スマートICアクセス道路をはじめとした広域幹線道路の整備などを推進する。

 一般会計予算案を性質別で見ると、普通建設事業費は50億1942万円で、前年度比3.4%の増。一般会計に特別会計9会計、企業会計2会計を含めた予算総額は、1.7%増の388億7218万円となっている。

 新年度の主な事業を見ると、学校規模・学校配置適正化事業には新年度も5億2960万円を計上。小中学校規模配置適正化実施計画に基づく事業を実施するため、小学校分の委託料に5993万円、工事費に4億6967万円を確保した。

 新年度は、小川小学校と橘小学校の統合小学校となる小川南小学校を現在の小川南中学校に置くため、29年度4億3203万円、30年度10億0807万円の総額14億4010万円に及ぶ2カ年継続費を設定して、新たな校舎棟の建設に着手する。

 統合校は、旧小川高校の跡地に移転する小川南中学校の跡地を活用し、校舎棟を改築する。基本・実施設計を匠建築研究室(水戸市白梅3丁目)で策定するとともに、近く校舎棟や柔剣道場などの解体工事にも着手する。体育館などその他の施設は既存施設を利用するため、本年度には講堂の非構造部材耐震化工事も実施した。統合小学校は31年4月に開校する。

 なお、小中学校の規模配置適正化事業ではこのほか、玉里中学校区と小川北中学校区で統合小学校を整備する計画。玉里中学校区は玉里中学校との小中一貫校とし、玉里小学校または玉里中学校に小中一体型の校舎を新設し、体育館とプールは現行施設を活用する。新年度は校舎の基本設計を、30年度は実施設計を策定し、31・32年度に施設を整備して33年度に開校する予定だ。

 小川北中学校区の統合小学校は、野田小学校と上吉影小学校、下吉影小学校の統合校を小川北中学校の周辺に新設する考えで、新年度は基本構想を策定する。計画では31年度に基本設計、32年度に実施設計を策定し、33・34年度に施設整備を行って35年度の開校を目指す。

 地方創生総合戦略「ダイヤモンドシティ・プロジェクト」の事業では、JR羽鳥駅及び駅前広場整備事業に1億6443万円を予算化するとともに、29年度1億6416万円、30年度24億7505万円、31年度1000万円の3カ年継続費総額26億4921万円を設定した。新年度予算の内訳は、駅舎や自由通路整備委託料に6716万円、駅前広場等整備工事に4700万円、用地買収費に5000万円などとなる。

 この事業は、東京都心への通勤や茨城空港利用者の利便性向上を図るため、市の陸の玄関口となる羽鳥駅の橋上化と、バリアフリーに対応した自由通路や駅前広場を一体的に整備するもの。また地方創生の一環として、駅前広場に交流とサービスの拠点も整備する計画。駅舎や自由通路の設計は、JR東日本へ委託している。

 LED防犯灯整備事業は、2カ年で市内の防犯灯をLEDに取り替える事業。1年目の本年度は行政区管理の防犯灯を、2年目の新年度は市役所管理の防犯灯を対象とする。新年度は工事費に3276万円を予算化した。

 このほか、従来からの事業では広域幹線道路整備事業に前年度から約9億円増の26億2590万円を盛り込み、引き続き石岡小美玉スマートICアクセス道路(仮称)や栗又四ケ線、羽鳥宿張星線などの広域幹線道路を整備する。内訳は、測量・実施設計および県への整備委託料が16億1090万円、工事費が4億5700万円、用地費が2億7700万円、補償費などが2億8100万円となる。

 道路橋梁維持管理費も、事業費が4億1453万円と前年度から約2億5000万円を増額して、維持工事や計画的な補修・補強工事を実施する。内訳は、委託料が一般市道の路面清掃委託や道路ストック総点検調査などに1億7819万円、工事費が1億9660万円など。

 防災行政無線放送施設整備事業は、本年度に引き続き老朽化したアナログ方式の屋外拡声子局のデジタル化更新を進める。工事監理委託料166万円や工事費1億8434万円など、計1億8789万円を計上した。

 また、新規事業となる小川海洋センター施設改修事業は、整備工事費5717万円と工事設計監理委託料422万円の計6140万円を計上した。小川B&G海洋センターの屋内プールは一般利用のほか、小学校の水泳授業にも利用されているが、今回は利便性向上のため環境改善やバリアフリーなど施設の充実を図る。

 特別会計は、下水道事業会計が7.1%減の14億7409万円を計上。このうち公共下水道整備事業では、管渠埋設等工事費に4億0790万円を計上する。農業集落排水事業会計は9.8%増の8億1418万円を予算化し、引き続き29年度の整備完了を目指して巴中部第II期地区の工事を進める。

 水道事業会計は、資本的支出が前年度から25.7%と大幅増の7億9810万円となった。水道配水管整備事業費にはこのうち5億7544万円を配分し、下水道や道路改良工事に併せて老朽化した石綿セメント管などの配水管を耐震性のある管種に更新する。

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