県南地区特別支援学校(仮) 高等部棟を増築 工業技術センターに新棟建設(県営繕課主要事業)

[2017/4/8 茨城版]
 県営繕課は、本年度の主要事業の概要を明らかした。営繕業務は、年度所属工事額ベースで55億3500万円となり、これに28年度の繰越分40億5700万円をあわせた執行ベースでみると95億9200万円となる見通し。前年度は決算見込額で62億1900万円となっており、これと比較すると54%の増。各部局からの工事依頼件数は繰越分を含めると202件となり、前年度の203件とほぼ同数となる。本年度は、引き続き笠松運動公園陸上競技場のメインスタンド屋根整備工事や県央防災倉庫(仮称)新築工事などを実施するほか、県南地区特別支援学校の高等部棟増築工事や工業技術センターIoT/食品棟新築工事、水戸聾学校寄宿舎宿泊棟改築工事などに着手する。設計委託は、県南地区特別支援学校(仮称)高等部棟増築工事や工業技術センターIoT/食品棟新築工事の実施設計の実施設計などを計画する。

 本年度の工事執行額は、一般営繕が63億1200万円(28年度繰越23億4300万円、29年度39億6900万円)、学校営繕が32億8000万円(28年度繰越17億1400万円、29年度15億6600万円)を予定。工事依頼件数の内訳は、一般営繕が111件(28年度繰越29件、29年度82件)、学校営繕が91件(28年度繰越45件、29年度46件)となっている。

 設計委託費は、28年度繰越分もあわせて156件(28年度繰越14件、29年度142件)の3億0700万円(28年度繰越3100万円、29年度2億7600万円)を執行する。

 本年度の主要事業を見ると、県南地区特別支援学校の高等部棟増築工事は年度前半で実施設計を策定したあと、後半から30年度の2カ年で建設工事を実施する。基本設計は28年度にプロポーザルを実施し、早川建築事務所・宮本建築アトリエJVに委託している。

 この学校は、つくば特別支援学校の過密解消を図るために整備する知的障害特別支援学校で、石岡市の旧八郷南中学校跡地に建設する。既存の中学校校舎は改修して小中学部棟とし、高等部棟はRC造平屋1750平方m程度で新たに増築する。30年度には既存校舎の改修工事も行って、31年度の開校を目指す。

 工業技術センターは、地方創生拠点整備交付金を活用した施設機能強化事業で生産性向上に資するIoTの活用や人材育成、新製品・新技術の開発による新規事業化支援を行うため、既存施設を改修するとともにIoT/食品棟を新築する。

 新築する棟には、IoTやロボットなどの導入支援をさらに充実・強化するための実証実験室や製品開発に必要な設計・試作室、食品産業を支援するための食品成分分析室や発酵食品研究室などを整備する。

 新棟の規模はS造2階建て、延べ約1600平方mを想定しており、年度前半で実施設計を策定して引き続き工事を実施し、年度内の完成を目指す。28年度3月の補正予算には、既存施設の改修や設備・機器類購入費なども含め事業費に8億8400万円を計上している。

 水戸聾学校では、築45年程が経過して老朽化が著しい寄宿舎の宿泊棟を改築する。基本・実施設計は、増山栄建築設計事務所・大野建築設計事務所JVで27年度から作業を進めてきた。新たな寄宿舎宿泊棟は木造2階建て、延べ890平方mで計画し、内部には舎室や指導員室、舎務室、談話室、宿直室、多目的室、倉庫などを配置する。

 このほか、県近代美術館では空調設備などの改修工事、カシマサッカースタジアムでは屋根鉄骨修繕工事の第4期、第5期工事を実施する。

 継続事業は、笠松運動公園陸上競技場のメインスタンド屋根整備工事や県中央防災倉庫(仮称)新築工事、伊奈特別支援学校普通教室棟増築工事、旧県立土浦中学校本館耐震補強工事などを引き続き実施する。

 笠松運動公園は、茨城国体に向けて陸上競技場のメインスタンドの屋根改修やスタンド・フィールドなどの改修を計画し、基本・実施設計を三上建築設計事務所(水戸市大町3丁目)で策定した。28年度からは、りんかい日産建設・岡部工務店JVなどの施工でメインスタンド屋根整備工事に着手している。

 県央防災倉庫は、県南部地震など今後想定される災害に備えた新たな備蓄計画の策定に伴い、増加する備蓄量に対応するため新たに整備している。建設予定地は水戸市小吹町で、構造はS造平屋、規模は庇200平方mを含め1200平方mとし、昨年度から昭和建設などが施工している。

 伊奈特別支援学校は、通学区域につくばエクスプレス沿線で学齢人口が急増しているつくばみらい市を含み、今後の児童生徒数の増加が予想されるため28年度から普通教室棟の増築工事に着手した。RC造3階建て延べ1961平方mの校舎に小中学部や高等部の普通教室をはじめ、多目的室や給食調理室を設置する。設計は長塚建築設計事務所・福富建築設計事務所JVが、工事は成島建設などが担当している。

 旧県立土浦中学校本館耐震補強工事は、土浦一高敷地内にある国の重要文化財「旧土浦中学校本館」の耐震化を図るもの。施設は明治37年の建築で、木造平屋980.06平方mの規模となっている。工事は基礎部RC補強、筋かい端部補強、小屋裏水平ブレース設置などの内容で、山本工務店が実施している。

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