LRT駅東施工へ341億 宇都宮市29-31年度実施計画 6施策112事業で1278億 中央卸売市場再整備へ設計

[2017/4/8 栃木版]
 宇都宮市は、平成29~31年度の総合計画実施計画をまとめ、6施策体系で3カ年112事業の概算事業費に1278億1800万円を試算した。ネットワーク型コンパクトシティを目指し、LRTは宇都宮駅東の優先区間で工事に着手するほか、同駅西側への延伸を見据え課題整理などを行う。新規では、下河原と川田水再生センターの統廃合を含めた再構築基本設計や中央卸売市場の再整備に伴う施設設計に着手する。

 施策の体系と概算事業費では、[1]市民の安全で健康な笑顔あふれる暮らしを支えるために(健康・福祉・安心分野21事業)29億9500万円[2]市民の学ぶ意欲と豊かなこころを育むために(教育・学習・文化分野10事業)87億0600万円[3]市民の快適な暮らしを支えるために(生活環境分野27事業)493億3000万円[4]市民の豊かな暮らしを支える活気と活力のある社会を築くために(産業・経済分野19事業)28億1800万円[5]都市のさまざまな活動を支える都市基盤の機能と質を高めるために(都市基盤分野32事業)629億6100万円[6]持続的発展が可能な都市の自治基盤を確立するために(都市経営・自治分野3事業)10億0800万円-6施策で構成。

 高齢者福祉施策では、広域型・地域密着型サービス事業所の整備支援などとして5億円。子育て支援では待機児童解消に向け、29年度は最新の保育ニーズを把握するため、子ども・子育て支援事業計画の見直しの必要性などの調査・検討を行う。

 公共施設におけるバリアフリー化では、篠井地区市民センターへのエレベーター設置を行う。日常生活の安心を高めるため、老朽危険空き家の除去や再生利用、活用に対する助成を実施するとした。霊園は東の杜公園の墓域や擁壁工事などとして2億1400万円。防災対策では、計画的な消防団詰所の整備に4億4600万円。新規では、大規模盛り土造成地調査に着手するほか、八幡山公園の急傾斜地対策に3カ年で3億6600万円を配分した。

 学校施設整備では、ゆいの杜への新設小学校をはじめ、トイレ改修などの老朽化対策で63億0600万円。子どもの家・宮っ子ステーション事業には岡本西と今泉小学校などで6億3600万円となった。

 大規模改修が完了した文化会館は、次期改修に向けた手法などの調査費を計上。体育施設整備には3カ年で17億0900万円。老朽化やニーズに対応した改善を進めていくもので、宮原運動公園の再整備に加え、北西部地域への新たな施設整備に向けた基本構想を策定する。

 河川整備は、御用川・奈坪川の都市基盤整備に19億9900万円、調整池をはじめとした越戸川などの準用河川と普通河川の整備には10億8600万円となった。河川構造物の長寿命化対策では、維持管理システムのデジタル化に3900万円を配分した。鶴田沼の緑地整備には、散策路や木道などとして4500万円を配分している。

 上水道の6期拡張事業では、配水管新設や白沢浄水場への紫外線処理施設整備として23億9500万円。施設の耐震化は、導水管や松田新田浄水場排水処理棟などの工事に31億7100万円を計上。老朽管路の更新には3カ年で46億円、今市浄水場沈殿設備等老朽施設の更新には7億9000万円を配分している。

 下水道施設の管渠耐震化や川田水再生センターの長寿命化調査に11億8500万円。汚水管渠整備には31億3800万円を配分したほか、下水道雨水管渠などの対策には13億2200万円を予算化している。更新時期を迎える下河原水再生センターは長寿命化調査に加え、川田水再生センターとの統廃合を踏まえた再構築のための基本設計を実施する。

 宝木市営住宅は、建て替えに向けた基本計画を策定するほか、耐震・改修の実施設計を行う。

 産業・経済分野のうち、中央卸売市場は耐震補強に加え、機能の高度化など再整備に向け、実施設計を進めていく。大谷地区の観光振興に向けた充実策も新規事業。大谷石建造物や地下空間、景観の新たな活用などの可能性調査に乗り出すほか、公衆無線LAN整備などとして1億1200万円を配分している。

 都市基盤整備のうちJR宇都宮駅東口地区は拠点施設整備の事業化に向け事業者を募集。同駅西口では周辺地区の整備基本計画に基づき、交通基盤施設の規模・配置などを検討していく。都心部の道路景観向上では、ユニオン通り(市道3号線)の電線類共同溝工事の推進を図る。24年に休止した水上公園は、既存施設の解体・整地と公園整備実施設計・工事などとして4億0800万円を計上した。

 LRTはネットワーク型コンパクトシティ実現に向けた東西地域を結ぶ効果的な公共交通システムとして工事に着手、29年度は鬼怒川を渡河する橋梁工事費等を計上した。大谷街道(県道宇都宮今市線)をアクセス路に東北道のスマートICは、関連道路の整備とともに測量や用地買収を進め工事に着手。3カ年の事業費は27億4500万円となった。総合スポーツゾーン周辺道路整備は、交通計画に基づき渋滞する交差点の改善等として測量や用地買収、工事を進めていくもの。道路整備のうち都市計画道路には40億0200万円を配分、産業通り(陽東・陽南)、宇都宮日光線(一条)、鶴田宝木線の進ちょくを図る。自転車のまち宇都宮を推進するため、走行空間の整備等として6億6200万円を配分。新規では、中央1丁目の自転車駐車場を放置自転車の保管・返還を行う自転車保管所として活用するため、券売機設置や川田保管所の解体工事などを実施する。

Comments are closed.


Powered by WordPress, WP Theme designed by WSC Project.