総合評価3方式に見直し 実績評価短縮し25日 評価点の変更 表彰期間は5年に短縮(宇都宮市)

[2017/4/11 栃木版]
 宇都宮市は29年度から総合評価落札方式を見直し、地域精通度評価方式を実績評価方式に組み込むなど従来の4方式から3方式とした。実績評価方式は公告から落札者の決定まで35日間を要したものの、参加者が技術評価点を算出することで開札日程を約10日間短縮させるなど、簡素で運用しやすい制度に見直した。評価点等の変更では、優良工事表彰対象期間の5年間への短縮や近隣での施工実績の配点をアップさせている。市契約課によると、技術提案評価方式と施工能力評価方式を合わせた4方式の28年度実績は31件。工事内容にもよるが、簡素化等による制度変更で技術力を重視した総合評価落札方式を充当する案件も増加が期待されそうだ。

 市が運用している総合評価落札方式のうち、技術提案評価方式では、全工種を対象に技術的難易度が極めて高い工事や新しい技術を必要とする工事など、技術的工夫の余地が極めて大きい工事であって、民間企業の優れた技術力を活用することにより、社会的便益の向上が期待できる案件を選定するとしている。28年度実績は1件で、第2エコパークの工事に適用した。

 施工能力評価方式では、一定レベルの工事において設計金額が概ね6000万円以上の案件で、技術的工夫の余地が大きく、入札者の施工能力、工事成績や施工計画等と入札価格を一体として評価することで、より高い工事品質につながると認められる案件を選定するとした。対象工種は全工種を対象としているものの、28年度実績では建築と土木を主体に16件としている。

 地域精通度評価方式は28年度、舗装工事等8件を対象に実施した。実績評価方式は6件で、29年度からは実績評価方式に一本化される。対象は全工種とし、概ね設計金額2500万円以上の案件で、企業や技術者の実績等を評価することにより、工事の品質確保が期待できる案件を選定。舗装工事A等級については、地域精通度評価方式を踏しゅうし、地域の実情を踏まえた安全確保が行えるなど、円滑に工事が進められるとともに、品質の確保が期待できる案件を選定するなどとしている。

 実績評価方式はこれまで、参加者が来庁し技術評価資料を提出、審査委員会を通じ技術評価点が確定した。29年度からは、工事費内訳書とともに、技術評価点の算出に必要な技術評価点算定資料一覧表を電子入札で提出。提出された技術評価点と入札金額に基づき、価格点を算出し総合点とするもの。開札に至る期間に28年度までは28日、29年度からは15日と13日間短縮できるとした。開札後、落札候補者にのみ審査を行うため、前年度に比べ3日間多く日数を要するとしたが、全体では35日から25日と、10日間の短縮が可能としている。

 総合評価落札方式の評価点等の変更では、実績評価方式のAタイプとBタイプを29年度からは、地域精通度評価方式を取り込み、Aタイプを土木系・営繕系、Bタイプと地域精通度評価方式を調整し舗装系に変更。

 評価項目では、優良工事表彰対象期間を10年間から5年間に短縮し、直近の表彰実績を評価することで、より高い工事品質の確保を図るとした。また、施工場所からの本店距離等については、「近隣での施工実績」を有することでも、地域の状況等を把握でき、円滑な施工が可能であることから、評価点を1.0点から3.0点に引き上げている。

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