建設は「未来への投資」 「歴史と未来の交流館」で説明会(東海村)

[2017/4/13 茨城版]
 東海村は9日、産業・情報プラザ(アイヴィル)で「歴史と未来の交流館(仮称)」に係る住民説明会を開催した。「歴史と文化財」や「青少年活動(センター)」の現状と課題を報告するとともに、予想される交流館での活動内容について担当者が説明した。さらに策定中の基本設計の進捗状況などを説明したあと、住民からの意見や質問などに答えた。今後は、管理・運営計画をまとめるとともに村内の6地区でワークショップなどを開催して、交流館建設が未来への投資であるということを住民に説明して理解を得たうえで、実施設計の策定に入りたいとしている。

 交流館建設に関する建築および展示などの基本設計は、梓設計(東京都品川区)で進めていて5月ごろの完了を見込んでいる。引き続き、29年度は実施設計を策定する予定で、当初予算には実施設計業務委託料7400万円を計上している。基本設計がまとまり次第、実施設計へ着手する考えだ。30-31年度には建設工事および展示制作・設置工事を予定しており、事業費には約12億円を見込んでいる。

 村ではこれまで、文化財などの文化的資産を活用した施設の必要性が認識されながらも、建設が見送られてきた経緯がある。村内で発掘された遺物などは多数あるが、現在は使われていない公共施設などに分散して収納されている状況だ。27年度には建設に向けて設計費を計上したが、住民への説明不足や庁内の体制が整っていないなどの理由から基本計画を見直すことになり、事業は先送りされていた。

 この「歴史と未来の交流館(仮称)」は、あらゆる世代の遊びや学びの体験型拠点施設とする方針。内部には3つのテーマごとに構成された「歴史博物館ゾーン」「子ども未来館ゾーン」「交流・共有ゾーン」の活動ゾーンのほか、建物奥には倉庫や収蔵庫、機械室などを配置するバックヤードを設ける。建物はRC造平屋一部2階建て(バックヤード部分)で、延床面積は約2360平方mを想定している。床面積は策定中の基本設計のなかでさらに見直して、可能な限り削減していく考えだ。

 建物はシンプルでありながら文教地区のシンボリックな施設とする方針で、村松地内の東海消防署西側(敷地面積は6669平方m)に建設する。建設予定地の西側に立地する旧中央公民館は、現在は村内で出土した土器や遺物などを収納する倉庫として使用しているが、交流館完成後に解体して跡地は駐車場として整備する予定だ。

 また村では、交流館を拠点施設に位置付けて展開していく「東海まるごと博物館」を構想している。村内にある石神城跡や真崎城跡、真崎古墳群などの史跡を含めて、村の歴史や自然などを体感するとともに、これらを将来につないでいく仕組みづくりを行っていく方針だ。

 山田修村長は、「交流館建設は未来への投資と考えている。この施設は単なる歴史展示施設と青少年施設の複合館ではなく、村の『たから』や『文化』を次世代へ継承していくための、子ども達の『学び』や『体験』を創造していくための拠点施設として整備する。多くの村民にこの想いを共有してほしい」と、コメントした。

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