つくば警察署の建設着手 本年度の当初予算 投資的経費に35億円(県警本部)

[2017/4/18 茨城版]
 県警察本部の本年度の当初予算(警察費)は、前年度当初から34億9043万円、率にして5・5%減の596億6353万円となった。減額の主な要因は、職員給与費や退職手当などの人件費で約21億8200万円が減少しているほか、14日に落成式を行った神栖警察署の建設工事費などでも約14億9800万円が減少しているため。本年度は、警察施設再編整備事業でつくば警察署(仮称)の建設に着手するのをはじめ、駐在所・交番の改築や交通安全施設整備に取り組むため、投資的経費に34億8400万円を配分した。

 県の本年度予算で警察施設費には、委託料6267万円や工事費10億7747万円など、計11億4803万円を計上している。このうち、警察施設再編整備費には2億5417万円を予算化した。

 警察施設再編整備事業は、治安活動の拠点となる警察施設を再編して夜間体制や初動体制の強化を図るもの。「警察施設再編整備計画第2期計画」(計画期間24-28年度)では神栖警察署の新設のほか小規模警察署(本署警察官定員50人未満の警察署)の統合が盛り込まれ、ひたちなか市のひたちなか東警察署とつくば市のつくば北警察署が対象となっていた。

 ひたちなか東警察署は、先行して27年度にひたちなか西警察署へ統合して「ひたちなか警察署」を開署するとともに、ひたちなか東警察署に代わって「那珂湊警察センター」を設置した。つくば北警察署については、統合するつくば中央警察署の庁舎が既に老朽化して改築する必要があることから、新たに敷地を確保して新設する。

 建設場所は、つくばエクスプレス「研究学園駅」周辺でつくば市学園の森地内の約2万平方m。ここにRC造5階建て約5552平方m(免震構造)の庁舎棟やS造平屋約1222平方mの付属棟、木造平屋約76平方mの署長公舎などを建設する。基本設計は27年度に横須賀・河野建築関連業務JVが、実施設計は28年度に楠山・つくば建築関連業務JVが策定した。

 建設工事は29年度から31年度までの3カ年を予定し、債務負担行為にも建設工事請負契約として、30年度から31年度まで限度額22億9381万円を設定。総事業費は約30億円を見込んでいる。

 このほか、駐在所等建設整備費には2億0869万円を計上し、29年度は老朽駐在所施設5カ所を建て替える。女性警察官の採用・登用の拡大に伴う交番女性用施設整備事業は、事業費2億3032万円で4カ所の交番の女性用施設への建て替えを行う。また、警察施設改修費には3億3559万円を、職員宿舎再編整備費には1億1923万円を確保した。

 交通安全施設整備費には、予算額18億8349万円を盛り込み、交通安全施設の重点的・効果的な整備を図る。29年度の事業計画によると、信号機新設は前年度から5基増の30基、信号柱更新は同じく23本増の482本、信号制御機更新は60基増の365基を予定し、このほか道路標識や道路標示などを整備する。

 さらに、新規事業として自動車盗対策強化事業費に991万円を計上して、「よう撃捜査支援装置」を整備して自動車盗の検挙体制の強化を図る。自動車盗が多発する県南西地域に、被疑者を撮影する捜査支援用の撮影装置を30台配備する。

 なお、組織改編は神栖警察署を新設するとともに、生活安全部にサイバー犯罪対策課を、交通部に運転免許課と運転管理課を統合した運転免許センターを新設し、体制を強化する。国体開催に向けては、警備を的確に実施するため警備課に国体対策室を新設する。

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