陸上競技場を6月入札 下野市が大松山運動公園整備 グラウンドは今秋 30年度に広場や調整池など

[2017/4/19 栃木版]
 下野市は、大松山運動公園拡張整備事業を進めている。市スポーツ振興課によると29年度は、照明塔や電気設備・給排水設備等の整備のほか、大規模な施設として陸上競技場、管理棟、多目的グラウンドの工事に着手。陸上競技場と管理棟は一括して、早ければ6月にも入札を実施。9月定例市議会での承認を経て、10月にも着工する見込みだ。多目的グラウンドについては、秋ごろの入札を予定している。大松山運動公園拡張整備事業の概算事業費は26億3400万円で、29年度の事業費は当初予算で10億8715万円を計上している。

 市では、既存スポーツ施設の有効活用を図るとともに、市民がスポーツを身近に楽しめ、公園緑地機能を備え健康づくりの場となる公園や、広域避難地の公園として総合的に整備することが必要と構想。スポーツ・レクリエーション活動が気軽にできる総合的な運動公園や、34年度開催予定の国体の一部競技開催を目指し、スポーツ活動拠点の施設整備を計画した。

 計画地は、大松山運動公園(大松山1-7-1)および周辺地域の現況部と、周辺の拡張部を合わせた14.2haが計画区域。28年度に荒造成や支障物等の撤去工事等を行っている。公園整備の設計は、景観プランニング(宇都宮市)が担当している。

 大松山運動公園では主な施設として、▽陸上競技場および管理棟▽多目的グラウンド▽こもれび広場▽健康広場、多目的広場▽ジャブジャブ池▽調整池▽駐車場-などの整備を実施する。このうち29年度では、陸上競技場、管理棟、多目的グラウンドを施工するとした。

 陸上競技場については、雇用促進住宅石橋宿舎に接するように、敷地西に配置。将来的に第3種公認陸上競技場の基本仕様を満たすものとする。34年度開催予定の栃木国体においては、少年サッカーの会場に内定している。陸上競技場の工期は、1年半を想定している。

 陸上競技場には、全天候型舗装を施した1周400mトラック8レーン・直線レーンを設置。トラックには、水郷障害も整備する。インフィールド(107m×74.865m)は天然芝とし、サッカーコート(105m×68m)を配置。走り幅跳び・三段跳び・槍投げの助走路、走り高跳びや棒高跳びのスペース、円盤投げ・ハンマー投げのサークル、砲丸投げの競技エリアなども配置する。トラックやインフィールドの周囲には、芝生スタンド(約6700席)を配置。西には観客席(メーンスタンド、348席)を備えた管理棟を設置する。

 管理棟の規模と構造は、RC造一部S造平屋建て・延べ床525.49平方m。本部室・会議室・更衣室・トイレ(多目的も設置)・管理室・器具庫などを備える。管理棟の上にメーンスタンドの席を設置し、S造の屋根を設けるものとする。管理棟の設計は、AIS総合設計(宇都宮市)が担当した。管理棟の工期は、1年を想定している。

 多目的グラウンド(A2万2000平方m)についてはクレーのグランドとし、陸上競技場に接するように敷地中央に配置。陸上300mトラック、100m直線路、軟式一般野球面1面、学童野球2面、サッカー1面を確保するものとする。騒音や歩行者の安全に配慮した空間の確保のため、道路境界からセットバックし、セットバックしたエリアには園路と緩衝緑地を整備する。グラウンド周囲にはバックネットや防球ネットを設置。グラウンドの南北に学童野球用のダッグアウト、東に一般野球用のダッグアウトを設置する。多目的グラウンドは、29年度内の完成を目指すとしている。

 大松山運動公園拡張整備事業について30年度以降は、こもれび広場、健康広場・多目的広場、ジャブジャブ池、調整池、駐車場、ジョギングコースなどを整備するとした。

 多目的グラウンドや石橋図書館に囲まれるように、東の主要地方道鹿沼下野線に面して整備されるこもれび広場は、既存の平地林を、間伐、低木の選択的伐採、下草刈りを行って保全活用し、散策路を設置。散策、森林浴、自然観察、環境学習などができる林とする。間伐材は、チップ化による公園内利用など、リサイクルに配慮する。

 陸上競技場の北には、健康遊具の広場とする健康広場・多目的広場を整備。健康遊具の設置のほか、芝生の張り替えやトイレの整備などを行うという。

 健康広場の西側には、ジャブジャブ池を設置。既存の池を現況のまま残して整備を行う。水源は井戸水を切り回し、滅菌装置を経由して活用。水深は最大15センチ程度とし、既存の池または雨水本管に接続して放流。護岸材は、既存の石積材(芦野石の割石)を再利用する。

 駐車場については、東側入口付近に駐車場-1(116台)、北側入口付近に駐車場-2(145台)、南側入口付近に駐車場-3(普通車184台、身障者用4台、大型車7台)、西側入口付近に駐車場-4(普通車18台、身障者用3台)を分散配置。新規に整備するのは南の駐車場-3。南側には雨水調整池を設置し、ビオトープとして整備。工事は、ビオトープ化のための基盤整備までとする。

 ジョギングコースについては、陸上競技場を周回する専用コース(W2.0m、L約650m)と、公園園路を併用した外周コース(W4.0m、L約1150m)を設定。整備にあたっては、案内標示の設置のほか、専用コースにおいて足腰にやさしい舗装材を活用した舗装整備を行うという。

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