新規10カ所で測量設計 堰堤施工へ8カ所 急傾斜は光崎I-Aなど2カ所(県砂防水資源課)

[2017/5/12 栃木版]
 県砂防水資源課は、29年度における砂防事業の新規箇所をまとめ、通常砂防が久保入沢(茂木町深沢)など8カ所、急傾斜地崩壊対策事業は光崎I-A(那珂川町大内)など2カ所に着手する。通常砂防事業は砂防堰堤の整備で、これら8カ所では1基の施工を計画したほか、このうち5カ所では渓流保全工を施工する見通し。急傾斜地崩壊対策では、日光市所野の広久保II-Aが待受け擁壁工、那珂川町の光崎I-Aでは待受け擁壁と崩壊土砂防護柵工を施工する計画。今年度は砂防・急傾斜地の指定を前提に、測量調査や施設の詳細設計、光崎I-Aは防護柵工の着工を目指す。

 新規採択箇所はいずれも下流域に、特別警戒区域(レッドゾーン)や警戒区域(イエローゾーン)に人家が立地しているほか、老人福祉施設などの要配慮者利用施設、小中学校や公民館などの緊急避難施設、避難道路の国・県道等が通っているなど整備の優先度が高いと判断。事業に着手することとなった。

 通常砂防のうち久保入沢は、茂木町の一級河川深沢川に合流する渓岸浸食の激しい渓流。下流域には避難所にも指定されている深沢下甲公民館や一般県道深沢岩瀬線220mに加え、人家13戸が立地する。計画では砂防堰堤1基と渓流保全工50mを施工する。事業期間は33年度までの5年間、総事業費には1億1000万円を試算した。

 益子町の長堤沢は、一級河川小貝川に合流する支渓で、砂防堰堤1基と渓流保全工25mを計画。下流域の町道160mのほか、広域避難場所となっている田野小学校を保全する。事業期間は33年度までの5年間、総事業費が1億1000万円を試算した。

 栃木市平井町の大山寺沢は一級河川永野川に合流する支渓で、砂防堰堤1基の施工を計画した。下流域の保全対象は、平井町公民館と一般県道大平山公園線220mに加えて人家が69戸。事業期間は33年度までの5年間、総事業費には1億2000万円を試算している。

 矢板市の西小学校沢は、一級河川簗目川に流れ込む支渓で、砂防堰堤1基を施工する計画。下流域には、広域避難場所の西小学校と市道56mなどを保全する。事業期間は33年度までの5年間、総事業費が1億7000万円を試算している。

 那須町蓑沢地内の下門沢は、一級河川三蔵川の支渓。広域避難場所の旧美野沢小学校と美野沢体育センターに加え、主要地方道伊王野白河線195mなどを保全する。計画では、砂防堰堤1基と渓流保全工30mを施工。事業期間は33年度までの5年間とし、総事業費には1億2000万円を投入する計画。

 足利市樺崎町地内の赤坂二号沢は、一級河川長途路川の支渓で、砂防堰堤1基の施工を計画した。下流域にある要配慮者利用施設の善隣学園ルンビニー園や北関東自動車道170mを保全する。事業期間は32年度までの4年間で、総事業費には1億3000万円を投入する計画。

 佐野市奈良渕町の奈良渕一号沢は、一級河川秋山川の支渓で、砂防堰堤1基と渓流保全工60mを施工する。下流域には、避難施設の奈良渕公民館と人家114戸、市道1460mを保全する。事業期間は32年度までの4年間を予定し、総事業費には2億1000万円を試算した。

 佐野市梅園町の川東沢三号は、一級河川彦間川に流れ込む支渓で、砂防堰堤1基と渓流保全工54mを計画した。下流域には、奈良渕公民館と人家50戸に加え、主要地方道桐生田沼線255mを保全する。事業期間は32年度までの4年間、総事業費には1億2000万円を試算している。

 急傾斜地崩壊対策事業のうち広久保II-Aは、診療所や人家10戸を保全するもの。工種には待受け擁壁工90mを計画、事業期間は32年度までの4年間で、総事業費には1億円を試算した。

 光崎I-Aは、下流域の光崎下組会館や防災拠点の消防詰所、人家13戸に加え、一般県道矢又大内線215mを保全するため、待受け擁壁工272mと崩壊土砂防護柵工254mを計画。事業期間は33年度までの5年間、総事業費には5億5000万円を試算している。

 新規箇所付けは次の通り。([1]事業概要[2]全体事業費[3]事業期間[4]29年度の事業費[5]29年度の実施内容、単位・万円)

【通常砂防事業】

▼久保入沢(茂木町深沢)=[1]砂防堰堤1基、渓流保全工50m[2]1億1000[3]29~33年度[4]1000[5]測量調査、設計
▼長堤沢(益子町向新田)=[1]砂防堰堤1基、渓流保全工25m[2]1億1000[3]29~33年度[4]1000[5]測量調査、設計
▼大山寺沢(栃木市平井町)=[1]砂防堰堤1基[2]1億2000[3]29~33年度[4]1000[5]測量調査、設計
▼西小学校沢(矢板市幸岡)=[1]砂防堰堤1基[2]1億7000[3]29~33年度[4]2000[5]測量調査、設計
▼下門沢(那須町蓑沢)=[1]砂防堰堤1基、渓流保全工30m[2]1億2000[3]29~33年度[4]1500[5]測量調査、設計
▼赤坂二号沢(足利市樺崎町)=[1]砂防堰堤1基[2]1億3000[3]29~32年度[4]1500[5]測量調査、設計
▼奈良渕一号沢(佐野市奈良渕町)=[1]砂防堰堤1基、渓流保全工60m[2]2億1000[3]29~32年度[4]1500[5]測量調査、設計
▼川東沢三号(佐野市梅園町)=[1]砂防堰堤1基、渓流保全工54m[2]1億2000[3]29~32年度[4]1500[5]測量調査、設計

【急傾斜地崩壊対策事業】

▼広久保II-A(日光市所野)=[1]待受け擁壁工L90m[2]1億[3]29~32年度[4]1000[5]測量調査、設計
▼光崎I-A(那珂川町大内)=[1]待受け擁壁工L272m、崩壊土砂防護柵工L254m[2]5億5000[3]29~33年度[4]7000[5]測量調査、設計および崩壊土砂防護柵工

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