恋瀬川暫定対策急ぐ 県南地区調査 国道125号BPの整備を推進(県議会土木企業委)

[2017/5/13 茨城版]
 県議会土木企業委員会(先﨑光委員長)は11日、県南地区の県内調査を実施し、土浦土木事務所、竜ケ崎工事事務所および企業局から事業の説明を受けて実施状況を確認した。国道125号は大谷バイパスで引き続き優先区間の整備を進め、つくばバイパスでも残る用地の取得を最優先に早期の事業完了を目指す。また、恋瀬川の河川改修事業は早期に事業効果を発現するため、事業延伸区間で暫定対策を実施していると説明を受けた。

 調査はまず、阿見東部工業団地で雪印メグミルク阿見工場を見学した。この工場は新技術を導入し26年3月に操業を開始した「次世代型食品工場」で、プロセスチーズやマーガリンなど約200アイテム、年間約4万6200tを製造する。敷地内には基幹倉庫も併設し、原料から製品までのトータルのSCM(サプライチェーンマネジメント)を運用している。

 委員は工場を見学したあとの質疑で、同社の基幹工場建設地に阿見東部工業団地を選んだ理由を質問。内藤仁志工場長は「一番の理由は圏央道の開通だが、そのほかにも地盤が強固なことや工業用水をはじめとした各種優遇策の充実など、総合的に判断した」と答えた。

 なお、同社は本年3月にも、阿見東部工業団地の2.8haを追加取得しており、敷地面積は16.2haとなった。同社の関連企業も合わせると、工業団地全体の4割を占めている。追加した2.8haについては現在のところ利用方法が決まっておらず、今後の状況の変化や同社の事業展開を踏まえながら検討していくとしている。

 続いて、国道125号大谷バイパスの整備状況を確認した。県は稲敷市佐倉地内から美浦村大谷地内まで、延長2.6kmのバイパス整備事業に7年度から着手し、現在、大谷地内側から約1.1km区間を優先区間として早期の供用を目指している。特に優先区間のうち西側の400m区間は、美浦村が沿道に整備した地域交流館の供用にあわせて本年3月に一部を供用した。

 竜ケ崎工事事務所では、この2月にバイパス上を走る村道の跨道橋の橋梁上部工事を完了させ、現在はその取付道路を施工中。優先区間の用地は全て取得しており、本年度は引き続き道路改良舗装工事や切土部分の法面工事を実施していくと説明した。現地には美浦村の中島栄村長も駆け付け、地域交流館のオープンに感謝するとともに、引き続きバイパス整備に県議会の協力を求めた。

 土浦市では、桜川土浦潮来自転車道線の現地調査を行った。「つくば霞ヶ浦りんりんロード」の一部となるこの路線は、桜川市から土浦市の市街地を経て、潮来市内を結ぶ延長81.3kmの自転車道。このうち土浦土木事務所は、つくば市からかすみがうら市まで延長約44kmの整備・管理を行っている。

 つくば市と土浦市の一部を含む24kmは供用済みで、残る土浦市とかすみがうら市の20kmで12年度から自転車道整備を事業化している。本年度は、旧つくばりんりんロードと霞ヶ浦自転車道との接続部分の工事を実施するとともに、土浦市内で湖岸部の拡幅工事延長約1kmを計画する。

 国道125号つくばバイパスは、平成2年度からつくば市寺具-田中の区間で事業に着手し、28年度末までの進捗率は84%。国道408号の延伸部となる縦線部分(つくば市田中-池田)や池田の交差点から県道つくば真岡線バイパスまでの区間は既に供用し、現在は県道つくば真岡線バイパスより西側で、バイパス1720mと現道拡幅800mの計2520mを整備している。

 残るバイパス区間については、用地が2カ所8筆を残し取得を完了。本年度はつくば市の協力も得ながら残る用地の取得に最優先で取り組むとともに、用地のまとまった区間では順次道路改良工事を実施して、早期の供用を図ると説明した。

 石岡市では、恋瀬川の河川改修事業を調査した。恋瀬川は昭和13年の大洪水を契機に延長10.4kmの改修事業に着手し、これまでに霞ヶ浦から五輪堂橋までの整備が完了している。しかし、中上流部で平成26、27年度と2年続けて台風による大規模な浸水被害が発生したため、28年4月に事業区間を6.4km延伸している。

 現在は、五輪堂橋から上流約2km区間で河道狭さくや土砂堆積している箇所があることから、暫定対策として現河川幅の中で河道掘削を先行し、流下能力を高める工事を実施している。この暫定対策によって最大約1mの水位低下を見込んでおり、まずは施工中の約800mを渇水期間中に完了することを目標に工事を急いでいる。

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