急傾斜広久保II-Aに着手 99カ所に46億投入 宇都宮今市線小代で1200m歩道整備(日光土木29年度事業概要)

[2017/7/29 栃木版]
 県日光土木事務所は29年度事業概要と実施予定箇所をまとめ、国庫・交付金と県単を含め99カ所に約46億円を投入する。内訳は、道路・街路事業が76カ所で約42億円、河川砂防事業は23カ所で約4億円。新規は宇都宮今市線小代で1200mを拡幅し歩道を整備するため用地補償に着手するほか、所野地内の急傾斜地崩壊対策事業広久保II-Aは待受け擁壁90mの施工に向け測量や設計を実施する。土沢・千本地内6000mを改修する一級河川田川は、下野大沢停車場線渡河部のボックス工を一般競争入札で発注する。

 同事務所は管内に急峻な山岳部を抱え、災害時の被害を最小限に抑える▽防災減災対策の推進▽予防保全による公共土木施設の長寿命化▽通学路の歩道整備-など3事業を柱に事業を展開。防災減災対策は121号五十里や独鈷沢地区で法面の安定化を図る災害防除工事、長寿命化では橋梁やトンネルなどの補修が主体。120号の乳ノ木橋や122号日足トンネル・ロックシェッドなどの修繕を実施するほか、山久保平ヶ崎線の白崖橋は老朽化しており、通行車両の安全を確保するため拡幅整備に合わせ架け替えを決めた。

 通学路の歩道整備のうち矢野口は、今市氏家線の狭あい区間1160mを対象に、片側2.5mを確保し全幅10.0mに拡幅。大室小学校の通学児童らの安全を確保することが目的で、区間内の跨道橋の新渡橋は側道橋を設置。橋長が20.8m、上部形式にプレテンション方式PC中空床版桁に決めた。下部工は杭基礎逆T式橋台2基とし、用地補償を進め30年度の着工を目指す。

 今市地区中心市街地の整備では、3・4・20平町東町線に加え、国道119号住吉町で電線類共同溝やバリアフリー化に支障となる水路の付替え工事を継続。新規では、119号大沢交差点の渋滞緩和策として右折レーンの設置に乗り出す。

 河川砂防事業では、継続の田川が同地の圃場整備事業田川沿岸地区と整合を図り、下野大沢停車場線田川橋から上流6000m区間の改修を進めており、今年度は下流端の田川橋をボックス工で架け替える工事を第2四半期に一般競争で発注する。

 上栗山地内の中沢と上沢は、28年度補正予算で工事に着手。今年度も用地補償を継続し、本体工事の進ちょくを図る。両施設とも1000立方mの土石流を堆積、上流側の導流堤から堆積工、下流の渓流保全工までの延長が中沢95.0m、上沢が83.5m。日光地区中心部の御幸小沢は、堤高6.0m、堤長47.5mの不透過型重力式堰堤に決め、本体工事を進めていく。新規の広久保II-Aは、人家10戸や診療所を保全するため、待受け擁壁90mを計画した。測量や設計、施工地の地質調査などを行い30年度以降の着工を見込む。

 日光地区の道路事業のうち、119号の電線共同溝と歩道の美装化による整備は、御幸町333mの用地補償を継続し、電線共同溝の施工を順次進めていく。和の代地内の小来川清滝線は、一級河川大谷川を渡河する和之代大谷川橋の上部架設を行うほか、アプローチ部の改良工を第3四半期に発注する。

 今市地区の道路事業のうち、119号水無バイパス2900mは、西側の700mを第1期工区とし用地補償を継続、第2四半期に初弾工事となる改良工を発注する。2期工区2200mは1期工区の進ちょくを視野に用地を確保している調整池の工事に備えていく。同バイパスの幅員は13.0mで、両側に歩道2.5mを確保する。

 栗山地区の道路事業は、川俣温泉川治線や黒部西川線の進ちょくを図る。湯西川温泉街の黒部西川線では堆雪帯施工。若間地区の川俣温泉川治線バイパス2500mは法線を固め、3号橋はボックス工に決めた。今年度はトンネル926mと2号橋の詳細設計をまとめ、30年度以降の工事発注に備える。2期工区の一般部でも用地調査に着手し、用地補償を進めていく見通し。

 道路保全対策のうち、継続の栗山日光線六方沢橋(L320m)は、橋面防水や舗装修繕、塗装工などを実施。藤原地区の道路保全事業では、121号が不動橋(L11.4m)、田代橋(L5.0m)、鈴の倉橋(L6.0m)、400号の尾頭大橋(L70.0m)の補修対策が新規に上がっており、断面修復や高欄補修などの長寿命化対策を実施する。121号竜王隧道は照明更新、川俣温泉川治線の川治第2トンネルでは剥落防止などを計画。上三依の121号の堆雪帯整備では、RC門型カルバート工を第2四半期に発注する。

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