北浦ICアクセスを整備 本年度の事業概要 鹿行橋の架替完了へ(県鉾田工事事務所)

[2017/8/8 茨城版]
 県鉾田工事事務所(川﨑正博所長)の事業概要によると、本年度は東関道水戸線鉾田ICのアクセス道路となる鉾田茨城線の優先区間や小川鉾田線の鹿行橋架け替えを完了させるとともに、国道355号牛堀・麻生バイパスの地盤改良や巴川の河川改修、大洋海岸の堤防嵩上げ、急傾斜地の崩壊対策工事などを引き続き推進する。また、国道354号では東関道水戸線北浦IC(仮称)の整備にあわせ、31年度の完了を目指してIC取付道路や交差箇所の整備を積極的に進める。

 本年度の主な事業を見ると、国道355号牛堀・麻生バイパスは復興予算を活用し、行方市区間で約2.5kmの整備を進めている。本年度は用地補償のほか、地盤改良工事を実施する。

 この路線は潮来市の国道51号山下交差点を起点に、行方市島並地内までを結ぶ延長10.86kmで計画する。9年度から事業に着手し、総事業費には140億円を投じる。このうち、国道51号から行方市麻生までの約5kmは緊急輸送道路の役割を果たすため、復興予算を活用。復興区間の28年度末の進捗率は、約56%(用地41%)となっている。

 主要地方道小川鉾田線整備事業は鹿行橋の架け替えを進めており、本年度は橋梁の主桁架設や取付道路の盛土工事などを行って新橋を開通させ、その後に迂回路の撤去上部工事を行って事業を完了させる。

 この路線は国道355号を介して石岡と鉾田を結ぶ幹線道路だが、巴川に架かる鹿行橋が老朽化し歩道も無く幅員が狭いことから、緊急輸送道路ネットワーク機能の強化を目的に24年度から架替事業に着手した。

 事業は、橋長42.1mに前後の取付道路を含め延長計370m、幅員9.5m(片側歩道)で計画し、これまでに迂回路を設置したあと、旧橋の撤去と橋梁下部工、護岸設置工を行っている。全体事業費には12億6000万円を見込む。

 県道鉾田茨城線は、鉾田市と茨城町を結ぶ生活道路で、東関道水戸線鉾田ICへのアクセス道路にもなる路線。茨城鹿島線から現道を結ぶ約1.5kmのバイパスを計画し、そのうち茨城鹿島線から鉾田IC(仮称)間の500mを優先区間に位置付け、鉾田ICの供用開始にあわせて優先的に整備している。

 優先区間はICの料金所と直結する縦軸と、バイパス本線となる横軸で構成され、横軸は暫定2車線で整備する。優先区間の総事業費は約8億4000万円。本年度は残る用地取得のほか、道路舗装工事を実施する。

 国道354号では、国交省による東関道水戸線北浦IC(仮称)の整備にあわせて、このICまでの取付道路延長230mや、交差箇所380mの整備を進めている。26年度に事業に着手し用地買収を完了させ、本年度は道路橋梁の詳細修正設計や地盤改良工事、橋梁下部工事を実施する。総事業費は8億円で、31年度の完成を目指す。

 主要地方道水戸神栖線は、行方市内で車道の線形が現在の規格を満たしていない箇所や歩道が整備されていない箇所があり、適正な線形にするための道路改良や歩道の設置を進めている。

 現在は、玉造甲地区(玉造甲)と玉造地区(井上藤井)の2地区で事業を実施しており、28年度末の進捗率は玉造甲地区が11%(用地6%)、玉造地区が27%(用地41%)。本年度は玉造甲地区で道路詳細設計や用地測量、用地補償を、玉造地区で用地補償や流末整備工事、道路改良工事を行う。

 主要地方道大洗友部線は、鉾田市箕輪地区で道路法線が2カ所直角に曲がっているうえ、歩道も無く円滑な通行に支障を来たしていることから、延長1kmでバイパス整備や歩道設置を行う。27年度に事業に着手したところで、本年度は用地測量や土地評価、および用地買収を計画している。

 県道鹿田玉造線は、旧鉾田町と旧旭村を結ぶ生活道路で通学路にも指定されているが、幅員が狭小で歩道も無いため、延長980mを対象に幅員狭小区間の解消や歩道設置を行う。26年度から事業を開始し、総事業費は4億5000万円を見込む。本年度は、土地評価や用地買収を進める。

 一級河川巴川は、河川断面が著しく狭小で大雨時に浸水被害を受けていることから、被害軽減のため流下を阻害する橋梁の架け替えを進めるとともに、下流から掘削や堤防整備を進めている。全体計画は延長4840mで、事業費は31億9000万円。7年度から着手し、28年度末で70%の進捗率となっている。本年度は、柳下橋の取付道路整備工事を実施する。

 海岸侵食対策事業では、平成元年度からヘッドランドや養浜工による侵食対策を進めている。ヘッドランドは計画15基全てが完成し、養浜工は計画159万立方mのうち23万9000立方mを投入するなど、28年度末の進捗率は32%となっている。本年度は旭海岸で引き続き粗粒材による養浜工を実施するほか、近年砂浜の減少が見られる鉾田海岸でも地元意見を考慮しながら工法の検討を行う。

 大洋海岸の高潮対策事業は、背後の住宅や別荘が東日本大震災の津波で浸水したこと、さらに大震災に伴う地殻変動で堤防や背後地盤が沈下したことから、震災復興で堤防の整備を進めている。海岸堤防の延長4252mを50cmから2m嵩上げる計画で、事業費に21億9000万円を見込む。26年度から事業に着手し、進捗率は28年度末で75%。本年度も引き続き、海岸堤防嵩上工事を実施する。

 急傾斜地崩壊対策事業は、がけ崩れの恐れのある危険箇所の崩壊防止対策を推進し、あわせて危険性のある区域の明確化や警戒避難体制の整備などソフト対策の充実を図るため土砂災害警戒区域等の指定を進めている。危険区域は鉾田市36カ所、行方市63カ所の計99カ所で、28年度末の進捗率は60%(59カ所)。本年度は行方市山田地区ほか2カ所の対策工事と、鉾田市七軒町地区の設計を行う。

 鹿島灘海浜公園は、第1期事業の27haのうち20.3haを開園し、進捗率は28年度末で96%。本年度は広場整備工事を実施する。

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