圃場荒井町島が実施設計 10地区に3.8億投入 温水ため池取水施設改修を一般競争(那須農振29年度事業概要)

[2017/8/29 栃木版]
 県那須農業振興事務所は、県営農業農村整備事業の29年度整備計画概要をまとめた。全体事業費は3億8303万円で、10地区で事業を推進していく。新規の農地整備事業の荒井町島(大田原市)は、換地原案に基づき30年度の圃整工に向け実施設計を委託するほか、佐良土上の台(同)はパイプライン工5172mを2分割し9月に発注。江戸川温水ため池(那須町)は、堤体の耐震化に向け調査計画を実施、工事では取水施設改修を一般競争入札で9月にも発注する。

 農業競争力基盤整備事業は、那須町と大田原市の2地区。漆塚(那須町)は圃整工が完了した8.0haを対象に暗渠排水工を実施、付帯工事と合わせ第3四半期に発注する。新規の荒井町島地区は、事業実施に向け法手続きを行い、外業調査や地区界測設、換地原案を委託。換地原案に基づき30年度の面工事に備え実施設計を発注する。同地区の区画整理工は61.2ha、道路工は土砂道5.3km、用水路工7.0kmに加え、揚水機設置18基、排水路工は8.0kmを計画している。

 農村振興総合整備の那須北(那須塩原市、那須町)は、那須塩原市沓掛地区で水路を新設。このうちJR東北本線から下流側は那須塩原市が施工。鉄道直下部と上流側を県が担当する計画で、JRへの施工委任など調整を進め用地補償を継続する。

 新規の江戸川温水ため池(りんどう湖)は、25年度に策定した機能診断・保全計画に基づき施設の修繕を実施する。余水吐やゲートなど取水施設を単年度で改修するため、9月にも一般競争入札で発注する。機能診断と保全計画、改修のための実施設計は宇都宮測量(宇都宮市)が担当した。

 また、同ため池の堤防の耐震化対策を実施するため、農村地域防災減災事業を充当し、今年度は調査計画を行う。工事は盛り土部分の腹付け工などが想定され、土量等を試算し30年度以降の施工に備えるとした。調査計画は、中央開発(東京都新宿区)が担当している。

 農業水利施設保全合理化事業では、佐良土上の台地区で劣化し漏水が著しいコンクリート水路を更新するため、現況の開水路から塩ビ管のパイプライン化により維持管理の軽減を図る。更新工事は2分割で9月にも発注する見通し。調査と実施設計は、第一測工(宇都宮市)が担当した。

 調査計画では、30年度の国庫採択を目指す下深田(大田原市)と中田原(同)が計画樹立。圃場整備の面積には、下深田が32ha、中田原は38haを予定している。計画調査に着手するのは、圃場整備を計画する佐野・三本木(那須塩原市)と練貫(大田原市)。面積には、佐野・三本木が109ha、練貫は118haを計画した。

 実施地区と事業概要、事業費は次の通り。

([1]今年度事業内容と事業費[2]工事件数と発注予定時期[3]全体事業量と事業費、単位・万円、▼は新規)

【農地整備事業】

▽漆塚(那須町)=[1]暗渠排水工A8.0ha、2000[2]1件、11月[3]圃場整備A24.6ha、5億0200
▼荒井町島(大田原市)=[1]外業調査・換地原案・実施設計、1億[2]-[3]圃場整備A61.2ha、10億6000

【農村振興総合整備】

▽那須北(那須塩原市、那須町)=[1]水路工・測量設計・用地補償[2]-[3]圃場13.7ha・用排水路L1万6000m・農道L1万8000m等、24億3500

【水利施設整備事業】

▼江戸川温水ため池(那須町)=[1]取水施設改修工、7573.4[2]1件、9月[3]取水施設・余水吐一式、7573.4

【農業水利施設保全合理化事業】

▼佐良土上の台(大田原市)=[1]パイプライン工L5172m、1億2000[2]2件、9月[3]パイプライン工L5172m

【農村地域防災減災事業】

▼江戸川温水ため池(那須町)=[1]調査計画、1000[2]-[3]耐震化調査計画一式、1000

【農地整備事業実施計画策定】

▽下深田(大田原市)=[1]計画樹立、660[2]-[3]A32ha圃場整備、660
▽中田原(大田原市)=[1]計画樹立、970[2]-[3]A38ha圃場整備、970

【農業農村整備事業調査計画】

▽練貫(大田原市)=[1]計画調査、470[2]-[3]A118ha圃場整備、470
▽佐野・三本木(那須塩原市)=[1]計画設計、730[2]-[3]A109ha圃場整備、730

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