8高校修繕前倒しで設計 自民県連が県9月補正に要望 11重点事業で8.7億円 道路照明ESCOを債務

[2017/8/30 栃木版]
 自民党県連(茂木敏充会長)と、とちぎ自民党議員会(神谷幸信会長)は29日、県の9月補正予算案に対する要望書を福田富一知事に提出した。要望は、11重点事業で8億7109万円となったほか、道路照明ESCO事業や県単土木平準化事業費で債務負担行為に59億6000万円を設定するよう求めた。県立学校の長寿命化対策では足利工業高校など8校の修繕工事を30年度に前倒しするため、設計費4000万円を政調上乗せしている。これら要望に福田知事は9月11日に回答する予定

 要望書によると、29年度は「とちぎ創生15戦略」の深化と県重点戦略の「とちぎ元気発信プラン」を本格展開すべき年と前置き。人づくりや産業の活性化をはじめ、健康・教育・子育て環境の各種施策を確実に実行し、県内経済の活性化や安全・安心な暮らしの実現をはじめ、当面する課題に的確に対応するため、必要な措置を講ずべきとし、社会資本整備として道路照明をLED化に変更するESCO事業には債務で34億6000万円、下野市の頭首工と塩谷町の船生用水路の整備に3億4772万円(頭首工改修2億2000万円、用水路更新1億2772万円の内訳)、道路・河川等維持管理の端境期対策に充当する県単土木平準化事業費には25億円の債務負担行為を求めた。このうち道路照明ESCO事業は今年度、県北の大田原・日光・矢板・烏山の各土木事務所に加え、県南の栃木と安足土木事務所管内の計6土木事務所を対象に業者を選定する見通し。LED工事と維持管理を含めた実施期間は、30~40年度の11年間を見込んでいる。

 政調上乗せでは、5カ年計画で始まった県立学校長寿命化推進事業を前倒しし、高等学校8校分の設計費4000万円を要望。今年度に設計を行い、30年度夏休みを利用して工事を進めていく。具体的には、佐野高校が屋外給水設備改修に400万円、足利工業高校の管理教室棟屋上防水・外壁改修・アスベスト除去等に800万円、壬生高校は普通教室棟の外壁改修に500万円、真岡北陵高校が教室棟トイレ改修で700万円、馬頭高校が暖房設備改修で600万円、宇都宮南高校は第2体育館の屋上防水と外壁改修で400万円、小山高校は柔剣道場内部改修に300万円、栃木農業高校は第1体育館屋上防水改修で300万円-としている。

 また、大田原高校山岳部の那須町における雪崩死亡事故を受けて、山岳遭難捜索・救助用資機材整備として2000万円の政調上乗せを要望。具体的には、ビーコン(電波発信機)やスノーシャベル、冬用防寒着などといった冬季の雪山を所管する県北4警察署を対象とした警察用装備用具に加え、人が入り込めない場所でも上空から捜索できるよう、ドローン本体とサーモカメラなど付帯設備などを購入するため予算化を求めた。

 障害者福祉施設整備助成には3474万円。内訳は、那須烏山市のグループホーム創設に2033万円、宇都宮・足利・日光の計5カ所のスプリンクラー整備には1440万円を要望している。

 労務単価や資材価格の高騰を背景に、28年1月時点の見込みより約50億円増え、総事業費が約650億円に膨らむことが確実となった総合スポーツゾーン整備には、年内にも工事発注が予定されている硬式野球場の改修費として2億0326万円の増額を要望。継続費を補正し29年度の年割額に同予算額を盛り込むほか、既存施設改修費として継続費を31年度まで延長し、4カ年の総額を36億0966万円に増額する。

 建設関連等予算化要望は次の通り。(単位・万円)

【誰もが安心して暮らせる社会の実現】

▽芳賀赤十字病院整備助成費=1億7221.3
▽障害者福祉施設整備助成費=3474.5
▽道路照明ESCO事業費(債務負担行為)=34億6000
▽農業基盤整備促進事業費=3億4772.7
▽県単土木平準化事業費(債務負担行為)=25億
▽県立学校施設長寿命化推進事業費=4000
▽山岳遭難捜索・救助用資機材整備費=2000

【総合スポーツゾーンの整備】

▽総合スポーツゾーン整備費=2億0326.3

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