六ッ野区画整理を市施行に 特会編成し定例市議会へ提出(ひたちなか市)

[2017/8/31 茨城版]
 ひたちなか市の本間源基市長は29日に記者会見を行い、9月4日に開会する定例市議会に提出する議案説明や市政報告などを行った。議案には、組合施行からの移行で新たに設置される六ッ野土地区画整理事業特別会計予算案が提出され、総額4億3707万円を組んだ。今後、46年度の完了を目指して事業を進めていく計画だ。

 市施行の土地区画整理事業は、地価の下落や宅地需要の減少が長期に続き、従来計画では厳しい状況にあるため、事業計画の見直しが進められている。同様に厳しい状況にあった組合施行の土地区画整理事業は、22年度に船窪地区を市施行に切り換えたほか、同じく組合施行で債務超過を抱えていた西古内地区でも23年度に市が損失補償を行い、保留地売却を行っている。

 今回新たに特別会計を設置した六ツ野地区は、面積103ha(権利者約1400人)で計画し、組合施行で平成7年にスタートした。その後、地価の下落や土地需要の低迷が進み、事業費も当初の約177億円から約250億円程度に膨らむなど事業遂行が困難となり、融資も受けられないなど資金繰りも悪化していた。一方で、幹線道路や公園整備などの公共性が高く、これまでの市が損失補償をしてきたことから、船窪地区に続いて市が事業を継続していくこととした。

 組合では23年度から事業の見直しに着手し、27年3月に見直し作業を完了した。新たな計画では、幹線道路などの計画は従来通りとする一方、区画内道路では家屋移転をできるだけ減らすような配置に変更し、現道を生かしながら整備を行うことで事業費を抑制した。全体事業費は約176億円を見込むが、事業費ベースで現在の進捗率は5割強となっている。今回の予算案には、工事費に3億3721万円などを計上。今後は、37年度ごろの完了をめどに幅員16mの幹線道路整備を優先的に進める考えだ。

 なお、市が進める事業計画の見直しについては、これまでに2地区が完了し、本年度中には船窪と武田、東部第2地区の計3地区の見直しが完了する。30年度には、残る2地区(佐和東、阿字ヶ浦)も完了する見通しだ。

 このほかの議案では、一般会計の補正予算案(第1号補正)で1億3407万円を減額して、本年度の総額を541億8593万円とする。主なものは、特別養護老人ホーム多床室改修事業費補助金に2450万円を追加し、民間の特養ホームが多床室で実施するプライバシー保護のための改修(各床間に間仕切りや壁などを設置)に補助を行う。

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