73カ所に42.6億投入 赤坂2号沢に堰堤工 街路で赤見馬門線着手(安足土木29年度事業概要)

[2017/9/1 栃木版]
 県安足土木事務所は、73カ所に42億6000万円を投入する29年度の事業概要をまとめた。内訳は、道路・街路事業が43カ所33億8000万円、河川・砂防事業は30カ所で8億8000万円となった。新規は、足利市樺崎町の赤坂2号沢で堰堤1基の施工に向け測量設計に着手する。3・5・114小俣立体(名草小俣線)はJR両毛線跨線橋上部工の年度内発注に向け調整を進めていく。佐野市街地を対象に延長3800mの改修に着手した一級河川秋山川は、上流側1000mの設計を行い30年度以降の施工に備える。街路事業導入の3・4・3赤見馬門線(佐野古河線)は道路詳細設計や用地調査に着手、交差点5カ所の改善に向け用地補償や工事に備えていく。

 佐野市の道路事業のうち、東部幹線を構成する築地地内のバイパス部では、一級河川小曽戸川の渡河部160mをボックスカルバートによる函渠化に決め、今年度は用地補償を継続。整備は国道293号の分岐部から先行する計画とし、2700mバイパスとの交差点6カ所には付加車線を確保する。東部幹線の現道拡幅部(栃木田沼線)780mは用地補償を継続し、歩道工事の進ちょくを図る。

 足利市境の桐生岩舟線白旗橋の架け替えは終盤。発注見通しでは取り付け部の改良と舗装、防護柵設置など4件を第3四半期までに発注する。

 田沼下町地内の佐野田沼線は、北関東自動車道交差部前後740mの歩道拡幅工事。同地は豪雨時に道路が冠水するなどの被害が発生しており、両側の歩道を3.5mに拡幅し全幅20.0mを確保。歩道には1.0m程度のボックス工を埋設し、流末処理に容量8000立方mの調整池1基は樋管と掘削工事がほぼ概成、残る導水管の施工を進めていく。

 佐野市中心部の3・4・1前橋水戸線(桐生岩舟線)は、現道を18.0mに拡幅し、電線類の地中化など中心市街地に相応しい景観向上策を実施していく。当面は土地区画整理事業で、道路北側の用地取得が完了している304mをモデル区間に電線類共同溝の工事を実施、南側は用地補償を継続する。

 河川事業のうち菊沢川は、赤見本町線の菊沢川橋の架替えに伴い諸元をまとめ、橋長21.6m(標準幅員12.5m)、上部形式はプレテンション方式PC単純床版桁に決めた。下部工は杭基礎逆T式橋台2基で30年度の工事に向け用地補償を進めていく。同河川は放水路分岐部から上流側に一級河川上流端までの4400mが事業区間。当面はこのうち下流側2600mの暫定改修を進めていく。ナガレコウホネが自生する未整備区間は多自然型、上流側の土地改良実施区間では計画流量の毎秒30立方mを確保するため両岸について必要量の掘削などを計画。改修にあわせ全体では橋梁7基の架け替えと堰4カ所を改善する。

 秋山川は、直轄区間上流端の市道大古屋橋から上流に菊沢川放水路合流部までの3800mを改修する計画。今年度は残る上流部1000mの詳細設計を行い改修計画を具体化、30年度以降の施工に備えていく。毎秒430立方mの洪水を安全に流下させるもので、整備は河床掘削を主体に、氾濫を助長する狭削部の断面拡幅。付帯工事では、桐生岩舟線大橋と市道53号の中橋を架け替えるほか、河床掘削により根入れが不足するJR両毛線など6カ所の橋梁を補強する。加えて、東武佐野線下流側の取水堰は固定堰から転倒堰に改築を計画しているほか、浄化センターに近接する排水樋門など4カ所を再整備する。

 県単で調査を進めてきた3・4・3赤見馬門線1410mは、東西で交差する3・5・201高萩村上線(佐野環状線)を含め延べ1780mを改善。現状2車線から北進1車線・南進2車線の3車線に再編するもので、今年度は交差点5カ所の付加車線設置等に向け、詳細設計や用地調査を進めていく。

 足利市の尾名川は、一級河川上流端から下流へ未整備区間630mの改修計画を立案。毎秒28立方mの洪水を安全に流下させるため、河道拡幅や河床掘削などを実施。上流端の桐生岩舟線岡山橋を架替え、山崎取水堰はJR両毛線下流側に移築する。岡山橋の新橋は、橋長23.7m(W18.0m)、上部形式が単純PCプレテン床版橋。下部工は杭基礎逆T式橋台2基とし、今年度は用地補償を実施する。

 足利市の道路事業のうち小俣立体は弧を描く曲線橋で、3タイプの橋梁で構成する。未発注のJR両毛線横断部上部工は、3径間連続鋼床版箱桁(L85.0m)とし、鉄道直上部1径間分の架設をJR、桁製作と両側2径間分の架設を県が担当する方向で調整を進めている。

 国道293号は田所工区550mのバイパス整備に伴い、今年度は運動公園テニスコート北側の約250mの施工を進めていく。既設の足利市道を16.0mに拡幅し国道に振り替えるもので、両側に歩道3.5mを設置、通学児童らの安全を確保する。

 交通安全施設整備では、足利市が桐生岩舟線・大久保町、同・寺岡町、中野福居線・筑波小前、同・御厨小前、佐野市では新規の作原田沼線・堀口に加え、堀米停車場線・堀米町、飛駒足利線・飛駒小前、秋山葛生線・豊代などで用地補償や歩道工事を進めていく。

 新規の渡良瀬川の橋梁補修では、竜舞山前停車場線鹿島橋と佐野太田線川崎橋の工事に着手する。鹿島橋は橋長302.2mで、上部形式が鋼6径間単純合成箱桁。工事は橋面防水や舗装修繕、伸縮装置更新、塗装など。川崎橋は橋長389.0mで、上部形式は3径間と4径間の連続非合成鋼桁。補修は断面修復や伸縮装置更新、高欄の取替などを実施する。

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