ロッキングの10橋を対策 8橋をネクスコ委託 丸山橋と藤岡跨線橋 耐震化手法検討へ(県道路保全課)

[2017/9/2 栃木版]
 県管理道路でロッキング橋脚を有する橋梁が10カ所あることが分かった。このうち8橋梁は東北自動車道と交差しており、NEXCO東日本が対策、現在は耐震補強設計を進めている。残る2橋梁は、主要地方道栃木藤岡線藤岡跨線橋(栃木市)と同川俣温泉川治線丸山橋(日光市)で、県道路保全課によると、上下端がヒンジ構造の通常のロッキング橋脚とは異なるため、地震の揺れに対する安定性などを精査し、コンサルへの委託を含めて耐震化対策の必要性や補強方法などを検討していく見通しを示した。国はロッキング橋脚を有する橋梁の耐震化対策について、31年度までの3カ年で完了させるよう道路管理者等に要請している。

 ロッキング橋脚を有する橋梁を含めた耐震化対策は、熊本地震による落橋・倒壊などの被害を受け、今年度から強化されたもの。

 これまでは落橋・倒壊を防止する対策(耐震性能3)に特化していたものの、同対策に加え路面に大きな段差が生じないよう、支承の補強や交換等を行う速やかな機能回復が可能な性能を目指す対策(耐震性能2)に移行した。特に、単独自立ができず、変位が生じると不安定となる特殊構造のロッキング橋脚については、高速道路や直轄国道を跨ぐ跨道橋の橋脚に活用され、国は概ね3年程度で耐震補強を完了させるよう、全国の自治体等に要請している。

 橋梁の耐震化対策に伴い県はこれまで、緊急輸送道路における2径間以上で昭和55年以前の示方書により架設された橋梁等を対象に、緊急性を考慮しながら、対象箇所244カ所を抽出。宇都宮市の国道121号桑島大橋などを残し、耐震化対策が完了しつつある。

 県管理の藤岡跨線橋と丸山橋も緊急輸送道路の橋梁で、藤岡跨線橋は平成17年度東武鉄道に委託し緩衝チェーンによる耐震補強対策を実施。丸山橋も27年度に緩衝ピンを用いた落橋防止対策工事を実施している。

 藤岡跨線橋は、昭和46年度に架設された橋長50.0mのメタルのI桁。東武鉄道日光線の藤岡駅と静和駅の間に架設されている。丸山橋は一級河川鬼怒川の支川を渡河し、深い渓谷の斜面に沿った曲線橋。架設は昭和51年度で、川治ダム建設に伴い同県道の付替えにより整備された。橋長は48.0mでメタルの箱桁。

 県は耐震性能2を充足させる対策に先行して、ロッキング橋脚を有する橋梁の耐震化の実施を決めており、NEXCO東日本の委託橋梁を含め31年度までに対象の10橋梁について完了させていく方針としている。

 対象橋梁の概要は次の通り。([1]路線名[2]橋長と架設年度)

【高速道路交差橋梁】

▽庚塚橋(鹿沼市)=[1]国道121号[2]L44.2m、昭和46年度
▽飯田橋(宇都宮市)=[1]主要地方道宇都宮鹿沼線[2]L38.2m×2橋、昭和45年度、同47年度※上下線分離橋
▽仁良塚橋(宇都宮市)=[1]主要地方道大沢宇都宮線[2]L50.1m、昭和47年度
▽大久保橋(塩谷町)=[1]主要地方道今市氏家線[2]L47.0m、昭和48年度
▽幸岡橋(矢板市)=[1]国道461号[2]L49.3m、昭和48年度
▽戸屋橋(那須塩原市)=[1]主要地方道大田原高林線[2]L55.1m、昭和48年度
▽逃室橋(那須町)=[1]一般県道豊原大島線[2]L72.4m、昭和48年度

【東武鉄道交差橋梁】

▽藤岡跨線橋(栃木市)=[1]主要地方道栃木藤岡線[2]L50.0m、昭和46年度

【河川橋】

▽丸山橋(日光市)=[1]主要地方道川俣温泉川治線[2]L48.0m、昭和51年度

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