増築棟は延べ1900平方mに 保健所施設整備 基本設計が概ね完了(水戸市)

[2017/9/7 茨城版]
 水戸市は保健所建設事業で、日立建設設計(本社・東京都)が策定している基本設計が概ねまとまったことから、このほど市議会常任委員会で状況を説明した。基本計画では、増築棟の配置について保健センター南側の駐車場に配置する案と西ブロックの北側に配置する案の2案を併記していたが、基本設計の中で検討した結果、南側に配置することで確定した。今後は引き続き実施設計に入り、30年度から31年度にかけて保健所施設整備工事を、31年度に外構工事を実施して、32年4月に開所する。

 市は市民サービスの向上を図るため、市の事務権限を拡大してより一層自主性・自立性を強化していく必要があるとして、中核市への移行を目指している。中核市になると多くの事務が移譲され、この中には市単独の保健所設置も含まれる。

 市は、27年度に「水戸市保健所設置基本方針」、28年度に「水戸市保健所施設整備基本計画」を策定。なお、保健所の設置に伴い必要となる犬・猫の収容施設については、別途その内容の検討を行うこととし、計画には含めていない。

 施設の設置場所は、保健センターとの一体性や水戸市医師会など関連機関との連携を考慮し、保健センターの敷地内とする。保健センターの建物(既存棟)は昭和62年の竣工で建設後30年間が経過していることから、経年劣化した機械設備、電気設備の老朽改修などを実施したうえで活用する方針。不足する面積については、新たな建物を増築することで対応する。

 基本設計によると、既存棟はRC造3階建て延べ3189平方m、増築棟はRC造3階建て延べ約1900平方m。保健所の施設規模は、庁舎の整備基準や他市の事例などに照らして延床面積5000平方m程度が必要とされ、合計でこの基準をクリアする。

 敷地面積は9431平方mあり、医師会館を除く面積は約7000平方m。配置計画は、南側の駐車場に配置する案と既存棟西ブロックの北側に配置する案の2案を基本設計で検討し、南側駐車場の一角に配置することで確定した。

 既存棟は改修して、保健センター機能を含めた保健所事務室などとする。改修後は1階に対人保健サービスを担当する事務室や相談室など、2階に対物保健サービスを担当する事務室や臨床検査室、大会議室を、3階に検診室や研修室、調理実習室、小・中会議室などを配置する。

 また増築棟については、1階に休日夜間緊急診療所を置いて内科・外科・小児科・歯科の各診察室や処置室、レントゲン室、調剤室、事務室、医師や職員の控室などを設ける。2階と3階には、ウイルスや細菌などの各種試験検査室を置く。

 整備スケジュールは、本年度に基本・実施設計を策定したあと、30年度の9月議会後に施設整備工事に着手して、16カ月の工期で施工する。このほか、31年度には外構工事を約3カ月の工期で実施し、試運転や準備を経て32年4月の開設を目指す。

 なお、基本計画では概算事業費として、増築棟と既存棟の基本・実施設計に1億円、増築棟の建築工事、設備工事、外構工事などに10億円、既存棟の部屋の用途変更に係る建築・設備工事や各種設備の老朽改修などに6億円、検査機器類など備品費に3億円の、およそ20億円を想定している。

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