協定締結し年内詳細設計 矢板土木の佐久山喜連川線 全幅20.5m、片側歩道 「早乙女桜並木」再生で植樹帯

[2017/11/1 栃木版]
 さくら市の一般県道佐久山喜連川線早乙女工区「早乙女桜並木」の再生と歩道整備に向け、県は市と施工協定を締結、年内を目途に道路詳細設計を発注する見通しとなった。30年度の国庫交付金の充当を目指し整備に着手するもので、県矢板土木事務所によると、歩道未整備区間の約600mを対象に盛り土を行い標準断面で全幅20.5mを確保する計画(桜並木再整備区間が約500m)という。盛り土区間では、一般県道蒲須坂喜連川線と水路3カ所がボックスカルバートで立体交差しており、北側に約2~3mボックス工を継ぎ足して施工する見通し。

 市との協定によると、道路拡幅による盛り土と盛り土部分の用地補償、植樹帯・歩道を含めた道路整備、防護柵等道路付帯施設は県。市は桜や法面部分の菜の花等の植樹帯の表土と植栽をはじめ、維持管理を担当する。桜の植樹帯は生育を保全するため、フラットな構造とし、道路両側に設置、片側で5.0mを確保する計画。

 幅員構成は、中央の道路本体を10.5m、歩道は南側に2.5m確保する。車道部分は4.0m×2車線とし、このうち両側の路側帯は自転車の通行を考慮し1.0mずつ確保する計画とした。

 事業化を見据え28年度、県は大日本コンサルタント(東京都豊島区)に委託して概略設計を行った。また県は、29年度に実施した市との「現場検証」に先立ち、一級河川荒川を渡河する連城橋付近から、終点部の国道293号までの約700mを対象に路線測量を実施した。路線測量は、格和測量設計(矢板市)が担当している。

 今後は道路詳細設計の成果を基に、地元説明会を開く予定。30年度には国庫交付金の充当を視野に用地測量を行い、用地買収に着手していく。

 早乙女桜並木は、ソメイヨシノを中心に約100本の桜が500mにわたり盛り土した道路の両側の斜面上に植えられ、開花時は桜のトンネルのように連なる。シーズンには桜の下の見下げ部分の斜面に咲く菜の花との色合いを楽しむことができ、地元を代表する観光スポットになっている。

 桜並木は大正14年春に青年団の奉仕作業として桜の若木が植えられ、昭和11年にはお丸山公園の設置に伴い、間伐して同公園に移植された。現在は成長し老木も目立つようになり、樹勢の衰えも著しく、移植が困難視されている。

 市は、老朽化している「早乙女桜並木」について、桜並木が続く県道佐久山喜連川線の歩道整備と整合を図り、新たに植栽する方向で検討している。桜並木が続く同県道には歩道が無く、センターラインはあるものの、現道6m程度で喜連川地区の中心部にアクセスすることができるため、交通量が多い。市では喜連川小学校に通う児童の安全を確保するため、拡幅や歩道設置による通学路の対策箇所に位置づけるとともに、県に整備を要望してきた。

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