バイパス案で来秋都決へ 4号矢板大田原バイパスで手交式 8km区間を4車線 JR線立体、箒川に新橋

[2017/11/14 栃木版]
 関東地方整備局は13日県庁で、国道4号矢板大田原バイパスの都市計画素案を県に提出する手交式を行った。県は素案をもとに30年秋をめどに都市計画決定に向けた手続きを進めていくため原案を作成し、事業化に備えていく。素案では同バイパス区間約8kmについて、矢板市針生地内の土屋交差点付近から大田原市上石上交差点までの約5kmをバイパス、同上石上交差点から那須塩原市二区町交差点までの約3kmについては現道拡幅を行い、全線4車線により交通容量を確保する。バイパス区間ではJR東北本線と立体で交差する構造物に加え、一級河川箒川を渡河する橋梁が整備される。総事業費には230~270億円を試算した。

 手交式では、同バイパスルートを示した総括図と計画図、計画書の素案を県に手渡した。県は原案を作成した後に縦覧を行い、地元説明会を開催、公述人から意見を聴取する公聴会を開く。計画原案は、縦覧や公聴会で得られた意見等を反映し修正、30年秋をめどに4車線整備によるルートの都市計画を決定するとしている。

 国は28年5月に社会資本整備審議会道路分科会関東地方小委員会を開き、矢板市~那須塩原市間の国道4号について計画段階評価を実施。全線約8kmのうち、矢板市側の約5kmをバイパス、那須塩原市側の約3kmについては現道拡幅とするバイパス案を決定した。

 現道の4号は迂回路が無く、箒川渡河部の野崎橋に交通が集中。野崎橋北側には野崎工業団地が立地しており、朝夕の通勤時には慢性的な渋滞が発生している。1日あたりの交通量は2~3万台。橋梁部を含む区間をバイパスとすることで、政策目標である「交通混雑の緩和」、リダンダンシーといった「災害に強い緊急輸送道路の確保」「沿道環境の改善」「安全・安心な生活空間の確保」に寄与する道路としている。

 また、バイパス案は全線を現道拡幅とする案に比べ、支障となる家屋数が少ないため、比較的早期の実現が可能なほか、用地買収や宅地の移転補償費の縮減など、経済面でも優れているなどとしている。

 矢板大田原バイパスの南北では4車線化に向け、北側で約4.6kmの西那須野道路が事業中。南側では矢板拡幅約6.5kmの事業化が28年度から始まっており、現在は測量や設計に着手している。

 手交式では、関東地方整備局の丹羽克彦道路部長から江連隆信県土整備部長に都市計画素案が手渡された。江連部長は「約1年をかけて原案を作成し、都市計画決定の手続きを進めていく。同区間の4号の整備は、地元の悲願でもあった。都市計画決定後は早期の事業化をお願いしたい」などとあいさつした。

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