地方創生 「小さな拠点」908カ所に 本県3市町11カ所で形成

[2017/11/18 栃木版]
 県議会県政経営委員会(金子裕委員長)は16日、地域創生の取組について参考人招致を行い、宇都宮大学地域デザイン科学部の石井大一朗准教授が「地域コミュニティの維持・再生について」講演。本県でもさくら市河戸地区などで行われている「小さな拠点づくり事業」による現状や国のコミュニティ政策について報告した。まち・ひと・しごと創生本部が公表した29年度小さな拠点の形成に関する実態調査によると、全国における小さな拠点の形成数は908カ所。市町村版総合戦略に位置付けていない市町を含め、本県では鹿沼、那須烏山、益子の3市町で11カ所となっている。

 人口減少や高齢化が著しい中山間地域等では、将来にわたり一体的な日常生活圏を構成している「集落生活圏」を維持することが困難な状況になってきている。

 小さな拠点づくり事業は、合併前の旧町村や小中学校区単位のエリアで、将来にわたって地域住民が暮らし続けることができるよう、▽地域住民が主体となった集落生活圏の将来像の合意形成▽持続的な取組体制の確立(地域運営組織の形成)▽生活サービスの維持と確保▽地域の収入確保のためのコミュニティビジネスの実施-などの取組を進め、地域にあった生活サービス機能や交通ネットワークの確保などにより、小さな拠点の形成を推進していこうというもの。

 国は東京オリンピック・パラリンピック開催の平成32年度までに、全国で1000カ所の小さな拠点づくりを進め、運営の担い手となる活動組織は3000団体の目標を立てた。

 まち・ひと・しごと創生本部の29年度小さな拠点の形成に関する実態調査によると、回答のあった市町村のうち約24%に当たる424市町村において、すでに小さな拠点が形成されているとし、このうち市町村版総合戦略に位置付けている市町村が258となった。258市町村における小さな拠点の形成数は908カ所。

 908カ所の集落生活圏の範囲は、小学校区や旧小学校区が最も多く共に30%を占めた。国等の支援では全体の19%に当たる172カ所で地域再生計画に位置付け、主に地方創生交付金を活用し取組を実施している。立地する施設として、バス停留所、郵便局、食料品・日用品販売店、運動施設等、飲食店、小学校の順に多いとしている。

 都市部との公共交通は93%の箇所で形成され、民営路線バスが最も多い。周辺集落とは78%の箇所で形成、公営路線バスが最も多いとした。地域運営組織は83%で形成され、小さな拠点を含む集落生活圏の課題解決に取り組んでいくとした。

 調査結果による本県の小さな拠点は次の通り。([1]人口[2]地域運営組織[3]地域運営組織の内容、▼総合戦略位置付けあり、▽総合戦略位置付けなし)

《すでに形成されている小さな拠点》

【鹿沼市】

▽東大芦地区(小学校区)=[1]3119人[2]-[3]-
▽板荷地区(小学校区)=[1]1712人[2]-[3]-
▽西大芦地区(小学校区)=[1]803人[2]-[3]-
▽加蘇地区(中学校区)=[1]1892人[2]-[3]-
▽南摩地区(中学校区)=[1]3020人[2]-[3]-
▽粟野地区(小学校区)=[1]2998人[2]-[3]-
▽粕尾地区(小学校区)=[1]1404人[2]-[3]-
▽永野地区(小学校区)=[1]1183人[2]-[3]-
▽清洲地区(小学校区)=[1]2638人[2]-[3]-

【那須烏山市】

▼向田地区(旧小学校区)=[1]639人[2]-[3]体操教室・地域の茶の間・ふれあいレストラン

【益子町】

▼道の駅ましこ=[1]2万2850人[2](株)ましこカンパニー[3]道の駅の管理運営

《今後形成が予定されている小さな拠点》

【宇都宮市】

▽豊郷地区(中学校区)=[1]4万1023人[2]豊郷地区まちづくり推進協議会[3]地域づくり・環境・防犯事業など
▽篠井地区(小学校区)=[1]2482人[2]篠井地区まちづくり推進協議会[3]地域づくり・環境・防犯事業など
▽富屋地区(小学校区)=[1]3983人[2]富屋地区まちづくり推進協議会[3]地域づくり・環境・防犯事業など
▽国本地区(中学校区)=[1]1万4172人[2]国本地区まちづくり推進協議会[3]地域づくり・環境・防犯事業など
▽城山地区(中学校区)=[1]2万3521人[2]城山地区まちづくり推進協議会[3]地域づくり・環境・防犯事業など
▽平石地区(中学校区より広いエリア)=[1]3万0338人[2]平石地区まちづくり推進協議会[3]地域づくり・環境・防犯事業など
▽横川地区(中学校区)=[1]3万6335人[2]横川地区まちづくり推進協議会[3]地域づくり・環境・防犯事業など

【栃木市】

▼寺尾地区(小学校区)=[1]2907人[2]寺尾まちづくり協議会[3]自然を活用した地域活性化や世代間交流の促進

【さくら市】

▼熟田小学校区(小学校区)=[1]3872人[2]-[3]-
▼旧喜連川地区=[1]7989人[2]-[3]-
▼旧上江川地区=[1]3356人[2]-[3]-
▼氏家小学校区(小学校区)=[1]1万5119人[2]-[3]-
▼上松山小学校区(小学校区)=[1]5278人[2]-[3]-
▼南小学校区(小学校区)=[1]5322人[2]-[3]-
▼押上小学校区(小学校区)=[1]3179人[2]-[3]-

【市貝町】

▼市塙地区(小学校区)=[1]4577人[2]-[3]-

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