国体前の開通目指す 国道355号笠間BP 期成同盟会が県に要望

[2017/11/23 茨城版]
 笠間市、石岡市、小美玉市の3市で組織する「国道355号石岡・笠間改良促進期成同盟会」(会長・山口伸樹笠間市長)はこのほど、県土木部の富永幸一部長に石岡・笠間市間の整備促進に関する要望書を手渡した。これに対し県は、まずは笠間バイパスの整備を急いで「31年度の茨城国体までに供用したい」との考えを示した。石岡・岩間バイパスの4車線化については、笠間バイパスなど周辺の交通の状況の変化による影響を見たうえで検討するとし、整備に際しては「国の制度を有効に活用していきたい」と説明した。

 要望には山口会長のほか、副会長の今泉文彦石岡市長や監事の岡野孝男石岡市議会議長らが参加した。山口会長は「3市ともに幹線道路として重要な路線であり、県にも対応していただいているが、さらに整備が促進されるよう改めて要望する」とあいさつした。

 国道355号は千葉県香取市を基点に、霞ヶ浦の湖岸沿いを北進して笠間市に至る、県内延長約78kmの幹線道路。常磐道や国道6号、国道345号など主要な幹線道路や、北関道とも接続する重要な路線となっている。

 このうち、石岡・岩間バイパスは通過交通の分散と常磐道岩間ICへのアクセス性向上などを目的に、石岡市根当地内から笠間市市野谷地内まで延長7850mのバイパス整備に平成元年から着手して、22年2月に全区間を暫定2車線で供用開始している。

 今回石岡市は、根当地内の柏原工業団地付近と東成井地内の2カ所で4車線化を要望。特に根当地内は一部4車線から2車線に絞られて、朝夕に渋滞が発生していることから早期整備を要望した。

 今泉市長は「笠間方面から柏原工業団地に向かう車線は、根当交差点を過ぎるとすぐに合流となり、合流車線も短いことからスムーズに合流できない」と現状を説明し、「4車線化に時間がかかるのであれば、まずは合流レーンを長くするなど交差点レイアウトの変更を要望したい」と提案した。

 小美玉市の林利家副市長は、「羽鳥地内のバイパスが暫定2車線で開通しているが、交通量が増えてきているので石岡市とあわせて4車線化を」と要望。笠間市の山口市長も「笠間市部分約2000mの4車線化をお願いしたい」と話した。

 一方、笠間バイパスは旧笠間市街地の慢性的な渋滞対策として、手越地区から石井地区の国道50号に至る5200m区間で平成2年度からバイパス整備に着手した。これまでに、来栖跨線橋や下市毛橋を整備するなど延長約3900mが供用し、残る県道笠間つくば線から芸術の森公園付近に至る延長1340mも工事が進められている。山口市長は「非常に順調に整備を進めていただいている」と感謝し、1日も早い全線開通を求めた。

 これに対し、県から事業の取り組み状況を説明。笠間バイパスは水戸土木事務所の伊藤敦史所長が「つい最近、JR水戸線との跨線橋の上部工が架かったところで、橋梁の前後の工事を含めて進めている」と報告し、「31年度の国体までには何とか全線供用できるよう、予算の獲得も含めてがんばっていきたい」と説明した。

 石岡・岩間バイパスについては、松橋秀広道路建設課長が「場所によっては交差点で渋滞が発生しているが、笠間バイパスや上曽トンネルなど周辺道路の整備が終われば状況も変化するので、これを見極めて交差点の整備や4車線化を検討したい」と答えた。また、「新規事業となることから国の施策を注視し、高速道路のインターチェンジ関連や工業団地関連などの補助事業をタイミングが合えば活用していきたい」と話した。

 最後に富永部長は、「特に笠間バイパスは先が見えており、我々も必要な予算を確保してできる限り早い供用を目指す」と決意を示した。石岡・岩間バイパスの4車線化は「今の事業費の枠で整備するのは非常に時間がかかるので、工業団地やインターチェンジなどプロジェクト関連を含めて、ほかの国の制度が使えないか検討していく」と応じた。

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