小泉・本沼12.3億で着手へ 畑地41.4ha、水田が12.0ha 暗渠排水とため池2カ所新設(芳賀農振)

[2017/12/8 栃木版]
 県は農地整備事業小泉・本沼地区(益子町)の計画概要を固め、30年度から事業に着手できるよう国庫補助(農業競争力強化基盤整備事業・畑地帯担い手育成型)を申請した。畑地を整備する小泉27.0haと水田と畑地の本沼地区26.4haを合わせた計53.4haの農業基盤整備を行い、収量安定を目指すもので、水田12.0haは大区画を主体とし暗渠排水を実施する。事業期間が30~35年度の6年間、事業費には12億3300万円を試算している。県芳賀農業振興事務所によると、水源を確保するため、ため池を2カ所新設するほか、既設のため池5カ所を改修する計画という。事業着手の30年度には、地区界確定や換地業務、詳細設計を実施する見通し。

 事業予定地は、町の南部に位置。小泉地区は田野小学校の南約1.5kmに広がる農地、本沼地区は整備済みの農地を挟んで小泉地区の南側に位置している。整備計画では、高台の小泉地区が畑地のみ27.0ha、本沼地区には畑地14.4haと南側の低地に水田12.0haの面整備を実施する。

 水田は標準区画を50aの大区画とし、枝状に延びる農地の先の既設のため池5カ所を改修し反復利用する。畑地の用水路はパイプライン化を行い、計画的に給水栓を設置して、維持管理の低減を図るほか、排水路は法尻等に配置する。

 新設のため池は、小泉地区が入山池に近接して上流側に1カ所整備し、自然流下でパイプラインに送水。本沼地区は下流側に1カ所整備、ポンプを設置して反復利用を計画した。ため池等の付帯工事には2億2070万円を試算した。

 基盤整備では、整地工が53.4ha、道路工が延べ7.7km、用水路工延べ12.5km、排水路工延べ6.1kmを計画し、工事費には4億4000万円を試算。吸水渠と集水渠による暗渠排水は、湿田となっている水田12.0haの計画エリア全体に施工、工事費には3250万円を試算した。

 道路は大型機械の導入を円滑にさせる全幅5.0mの砂利敷の土砂道。農業用水路は用排水兼用の土水路で、排水不良を来しており、分離して装工する。用水路工の標準断面は、パイプライン(塩ビ管)φ0.5~1.0m、小用水路U0.3×0.3m~U0.4×0.4m。排水路工は、小排水路から支線排水路U0.4×0.4m~U1.2×0.9mを段階的に整備する。

 生態系保全施設では、排水路を利用して、魚道工や石積ワンド工、深み水路工を計画。保全対象生物等の生息空間を確保するとした。

 事業実施に当たっては、益子町土地改良区への編入を予定している。

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