中央病院の再構築など 30年度の政策大綱 新しい県づくりを強調(いばらき自民党)

[2017/12/22 茨城版]
 いばらき自民党(葉梨衛議員会長)はこのほど、30年度県政の基本方針を定める党の重要政策大綱を定めた。21日には自民党県連およびいばらき自民党の幹部が大井川和彦県知事に大綱を提出して、知事が初めて臨む県の30年度当初予算編成や政策に反映させるよう要望した。最重要政策項目は「安心、いきいき、魅力いっぱいの新しい茨城県を目指す」と「関東・東北豪雨の災害からの早期復旧を成し遂げるとともに、東日本大震災からの復興を加速させ、大規模災害に強いいばらきを目指す」の2本立てとし、引き続き大規模災害対策の強化を図るとともに、新たな知事と切磋琢磨して「新しい県づくり」を進めていくために必要な施策を盛り込んだ。なかでも、最重要項目に県立中央病院の再構築や県立あすなろの郷の建て替え、県北振興に資する地域高規格道路の整備、道路の維持補修の推進などを位置付け、県執行部に積極的な対応を求めた。

 いばらき自民党では例年、早期に施策化・予算化すべき政策を盛り込むとともに、友好団体から聴取した県政要望や提言、県民の声などを網羅して重要政策大綱に盛り込み、県の予算編成にこれら政策が反映されることを求めている。今回は、要望項目数が新規165項目、一部修正71項目を含めて2569項目となり、昨年の2403項目を166項目上回った。

 今回の政策大綱の特徴は、副題を「安心、いきいき、魅力いっぱいの『新しい茨城県』を目指して」とし、24年ぶりの新知事誕生を踏まえて新しい県づくりを強調した。大井川知事は、基本理念の「活力があり、県民が日本一幸せな県」を実現するために▽新しい豊かさ▽新しい安全安心▽新しい「人財」育成▽新しい夢・希望──の4つを掲げているが、同党はこれに加えて県庁改革に関する項目を柱立て、5つに分類して施策を盛り込んだ。

 「新しい茨城県づくり」の最重要項目を見ると、県立中央病院については建設後29年が経過して施設の老朽化、狭あい化が進み、災害拠点病院として早急に免震構造にしなければならないことなどを踏まえて、無駄な二重投資を避け大局的な全体構想のもと、全面建て替えを求めた。

 また、老朽化や狭あい化をはじめ多くの課題のある県立あすなろの郷についても、県立施設として持つべき役割や機能、運営面の課題などを検討したうえで建て替えを早期に進めることを新たに盛り込んだ。

 県北地域の振興は、各種振興施策を積極的に推進するとともに、つくば市から笠間市の道祖神峠のトンネル化を実現して大子町方面に向かう茨城縦貫幹線道路や、茨城港常陸那珂港区から大子町方面に向かう高規格道路の整備も求めた。

 インフラの整備では、つくばエクスプレスの県内延伸に向けた取り組みの推進に加え、新たに道路や橋梁、トンネルの補修、道路の除草、白線の引き直し、河川の竹木の伐採、堆積土砂の除去など、維持補修を進めることも追加した。

 企業立地の推進に関しては、約500haの売れ残り工業団地の売却単価を思い切って引き下げることや、茨城中央工業団地(笠間地区)のPRにつなげるため常磐道友部SA隣接のモデル画地を県内農水産物の展示・販売イベント会場として活用することも求めた。

 さらに行政改革に向けては、大規模災害への対応にマンパワーが重要となることから、これ以上の職員数削減を回避するよう求め、行政需要に見合った適正な職員定数と配置に見直すことを新たに盛り込んだ。

 これら重要政策大綱の内容を説明した常井洋治政調会長は、「多くの施策を盛り込んだが、これら施策の実現には財政的な裏付けが必要であり、あわせて財政計画をきちんと県民に示すことも求めていく」と話した。

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