栃木市つがの里公園化基本計画案 観覧車新設し交流館を改修 PFIなど民間活力検討へ

[2017/12/27 栃木版]
 栃木市は、都賀町臼久保地内にあるつがの里について、総合公園へ整備することを構想。このほど、総合公園化基本計画の素案をまとめた。同案によると、既存施設では、遊具広場、バーベキュー広場、野外ステージ、ハス池、体験交流館などのリニューアルを行うほか、ファミリーパークプラザは屋内遊び場へリニューアル。新規導入施設では、ドッグラン、コンビネーション遊具、水遊び場、ウォーキングコース、小型観覧車、芝ソリ場などを構想。園路や植栽の整備も行うとしている。つがの里の施設整備や維持管理・運営にあたっては、PFI等の民間活力導入も構想しているという。

 つがの里(A19.6ha)は、聖地公園・ファミリーパーク・ふるさとセンターパークの3公園で構成。現在のところ、公園としての一体感に欠け、公園の役割・機能、施設間の連携などが図られていない課題があるとした。市は、課題を整理し、既存施設を含めた公園全体の効果的な利活用などを検討し、公園全体の魅力向上を図り、市の観光拠点のひとつとして地域の活性化に寄与できる公園とするため、総合公園化基本計画を策定することとなった。同計画の策定業務は、景観プランニング(宇都宮市)が担当している。

 計画の対象範囲は、つがの里南側にある聖地公園、つがの里北側にあるファミリーパーク、つがの里北西側にあるふるさとセンターパークのほか、つがの里の西にある多目的保安林のふれあいの森とした。再整備のテーマは、「自然が豊かで学んで遊べるファミリーパーク」で、基本方針は、▽自然・歴史環境を生かした公園▽子どもの歓声で賑わう公園▽既存施設を生かし、アクセスにも優れた公園-とした。

 ゾーニングについては、現在の状況を見直し。つがの里北側のファミリーパーク周辺を「遊具や遊び場のレジャーゾーン」、つがの里北東にあるふるさとセンターパーク周辺や聖地公園東側を「サクラとハス、季節の花のフラワーゾーン」、つがの里南東の聖地公園の南東側を「運動やスポーツ、芸術の体験ゾーン」、つがの里南の聖地公園の南西側を「墓園ゾーン」、つがの里中央部付近の聖地公園の北西側を「文化と歴史ゾーン」、聖地公園とふれあいの森を含む区域を「自然の森とのふれあいゾーン」に設定した。ゾーン間の往来を活発にするため、散策路(ウォーキングコースやジョギングコース等)での誘導案内板設置等の再整備を実施。植栽のゾーニングも見直すとした。

 既存施設の利活用に向けて、ファミリーパークプラザは屋内遊び場としてリニューアル。▽乳幼児の屋内遊具の設置▽乳幼児用のビニールプールの設置▽映像体験アトラクションの設置-を行うとした。

 ファミリーパーク内の遊具広場はリニューアルを実施。既存遊具を補修・修繕し、子どもの年齢ごとに分けたゾーンを設置するとした。ファミリーパーク内のバーベキュー広場もリニューアルを実施。▽既設バーベキュー炉の補修・修繕▽広場の拡大▽段差の解消▽広場周りの植栽整備-を行うとした。

 ふるさとセンターは、総合案内所として機能を強化。園内放送設備の設置などを行うとしている。聖地公園内の野外ステージは、イベント広場としてリニューアル。イベントが観覧しやすく、屋台やテントが設置しやすい広場へと再整備する。聖地公園内のハス池もリニューアルを実施。▽ハスとスイレンの棲み分け▽鉢による多種類のハスの導入▽木道の修繕・補修▽ハスの成長阻害要因の駆除-を行うとした。

 聖地公園内の体験交流館は、体験施設・自然や歴史の展示スペースとしてリニューアル。▽歴史や史跡に関するパネル等の展示▽卓球やボルダリング等のスポーツ用の小スペースの提供▽芸術体験施設の機能の強化-を行うとした。聖地公園内にある観音堂は関連施設をリニューアル。既存解説板の修繕・改修を行うとしている。

 つがの里内のトイレは、洋式化や、身障者用トイレや多目的トイレの機能を増設。植栽については、フデリンドウやカタクリなどの植栽環境を整備し、植栽地を拡大。誘導案内板も設置するとした。ふれあいの森も、豊かな自然と触れ合う活動の場としてリニューアルするとしている。

 既存施設の整備スケジュールについて、第1期整備(短期)では、▽ファミリーパークプラザの再整備▽遊具広場の再整備▽トイレの再整備▽園路の再整備、停留所の設置▽ハス池の再整備-を実施。第2期整備では、▽バーベキュー広場の再整備▽ふるさとセンターの機能強化▽野外ステージの再整備▽植栽環境整備-を実施。第3期整備(長期)では、▽観音堂関連施設のリニューアル▽ふれあいの森の再整備▽体験交流館の再整備-を行うとしている。

 新規導入施設について、「遊具や遊び場のレジャーゾーン」では、▽ドッグラン(A約600平方m)▽子どもの成長を促す遊具▽大きなコンビネーション遊具(3カ所)▽ジャブジャブ池等の水遊び場(A400平方m)▽移動バスやトレイン等の停留所-などを構想。

 「サクラとハス、季節の花のフラワーゾーン」では、▽ウォーキングコース(ロングL800m、ショートL400m)▽小型観覧車(イルミネーション付き)▽移動バスやトレイン等の停留所-を構想。「運動やスポーツ、芸術の体験ゾーン」では、▽斜面を利用した芝ソリ場(A約1000平方m、L約30m)▽ジップライン(池越えコース)▽移動バスやトレイン等の停留所-を構想。

 「墓園ゾーン」では、▽紅葉する樹木(カエデ類、50本)▽秋に花が咲く樹木(ジュウガツザクラ、40本)▽秋に咲く花(ヒガンバナ、20万鉢)-を構想。「自然の森とのふれあいゾーン」では、▽トレッキングコース(L約2000m)▽移動バスやトレイン等の停留所-などを構想。「文化と歴史ゾーン」では、つがの里の歴史に関する解説板を構想している。

 園路については、ファミリーパーク、ふるさとセンターパーク、体験交流館などの主要施設を連絡する園路を、メインストリート(L約1km)として整備。適切な場所に誘導案内板を新設し、既存誘導案内板も改修。ふれあいの森では、トレッキングコース(L約2km)やウォーキングコースも整備するとしている。

 新規導入施設の整備スケジュールについて、第1期整備(短期)では、▽子どもの成長を促す遊具▽大きなコンビネーション遊具▽斜面を利用した芝ソリ場▽分岐点案内板20基▽公園誘導板8基-の整備を実施。第2期整備では、▽ドッグラン▽水遊び場▽ウォーキングコース▽ジップライン▽樹木、草木の植栽▽トレッキングコース▽停留所4カ所▽植物解説板10基、樹名盤100基-の整備を実施。第3期整備(長期)では、▽小型観覧車▽停留所1カ所▽つがの里の歴史に関する解説板10基▽墓園ゾーンからふれあいの森展望台までの園路-の整備を行うとしている。

 つがの里へのアクセスについては、ICやスマートICからのアクセス構築へ、誘導案内板を設置し、既存誘導案内板も改修。つがの里のメーンの入口付近にも、案内板を設置するとしている。

 施設整備にあたっては、新規導入を行う施設はPFI等の民間事業者の活用も検討し、導入効果が見込める施設は導入に向けた調査を行うことも検討。施設の管理について指定管理者制度のほか、歳入が見込める施設は整備手法と合わせ、PFI事業者による維持管理や運営を検討するとしている。

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