普通建設費に1200億円 30-32年度実施計画 ハード施策194件を盛る 新庁舎など期間内完了目指す(水戸市)

[2018/1/12 茨城版]
 水戸市はこのほど、第6次総合計画に基づく3カ年実施計画(30-32年度)を策定した。主要施策の事業数は605件で、このうちハード施策は新規10件を含む194件。引き続き「魁のまちづくり重点プロジェクト」や大型プロジェクトを推進し、市役所新庁舎と新ごみ処理施設、東町運動公園新体育館は期間内の完成を目指す。普通建設事業費は、3カ年総額で1200億6790万円を計上。市役所新庁舎整備、新市民会館整備、新ごみ処理施設整備、東町運動公園新体育館整備の4大プロジェクトは、全体の事業費が460億7100万円と事業の進展に伴い前回計画から161億2720万円(25.9%)減少したものの、依然として総事業費の38.4%を占める。

 今回の実施計画の基本的なコンセプトは、[1]目標交流人口の実現[2]コンパクトな都市構造の構築[3]魁のまちづくり重点プロジェクト──に優先的に取り組むとともに、創生総合戦略や県央地域定住自立圏共生ビジョン、中核市移行に向けた取り組みを進めて「魁のまち・水戸」を目指す。

 魁のまちづくり重点プロジェクトは、事業数が175件(うち新規5件)と前回計画より2件減少した。このうち、ハード施策は新規3件を含む57件となる。また、まち・ひと・しごと創生総合戦略に係る主要施策数は245件で、このうち新規は7件。ハード施策は新規2件を含め54件となっている。

 財政計画は、一般財源の見込みに30年度679億4800万円、31年度668億6690万円、32年度667億7610万円の、3カ年総額2015億9100万円を設定。3カ年の普通建設事業費は、前回計画(29-31年度、1362億7360万円)より11.9%減の1200億6790万円(30年度475億5040万円、31年度377億6750万円、32年度347億5000万円)となっている。

 魁のまちづくり重点プロジェクトの主な事業を見ると、「未来への投資プロジェクト」では開放学級施設で新設2カ所、拡充2カ所を計画。31年度に全校への整備を完了する計画で、事業費は2カ年計1億7160万円を想定する。学校の環境整備は中学校の空調設置に11億1300万円を盛り込み、30年度に設置を完了する。小・中学校のトイレの洋式化は、3カ年で1億0200万円を予定する。

 スポーツ施設は、市民球場の再整備(フィールド拡張工事など)に3億4800万円を、東町運動公園新体育館の整備に42億0600万円を確保して、いずれも30年度の完成を目指す。

 「災害に強いまちづくりプロジェクト」は、南消防署の改築に向けて30年度に基本計画、31年度に基本・実施設計、32年度に造成工事を実施するため、3カ年事業費1億7100万円を計上。また、重点的に雨水排水施設を整備するため、都市下水路・排水路などの整備に3カ年で32億9000万円、公共下水道(雨水)に同じく14億0800万円を投じる。

 「観光集客カアッププロジェクト」は、偕楽園公園(千波公園等)の整備に3カ年7億4500万円を計画し、西の谷地区や西側地区、南側地区、および園路整備などを推進する。水戸城歴史的建造物の整備では12億9100万円を予算化して、31年度に大手門、32年度に二の丸角櫓と土塀を完成させる。弘道館東側用地の整備でも9800万円を計上して、31年度に駐車場を、32年度に広場やトイレを完成させる。

 「まちなかにぎわい・活力創造プロジェクト」は、認定中心市街地活性化基本計画や自転車利用環境整備計画に基づく施策を推進するとともに、新市民会館で32年度から建設工事に着手できるよう、3カ年計91億4700万円を見込む。

 4大プロジェクトは、前述の東町運動公園新体育館と新市民会館のほか、市役所新庁舎を30年度内に完成させるため事業費30億2700万円を計画。新ごみ処理施設は、新清掃工場と第三最終処分場をいずれも31年度、新ごみ処理施設へのアクセス道路を30年度に完成させるため、3カ年で合計296億9100万円を盛り込んだ。

 このほかの主要事業は、学校施設の長寿命化大規模改造事業に3カ年で小学校35億6100万円、中学校8億5700万円を盛り込んだ。見川小学校改築事業は事業費19億8700万円を予算化し、31・32年度で施工する。

 水道施設は、鉛製給水管の解消に3カ年22億9000万円、老朽施設・設備の更新に同じく17億5800万円、配水管網の整備・更新に27億4900万円、応急給水拠点施設の充実(耐震型循環式飲料水貯水槽の新設2基)に2億3500万円、災害に備えた施設整備(浄水施設の耐震化)に15億5400万円を投じる。

 新たな斎場の整備は、30年度の都市計画決定、31年度の基本設計、32年度の実施設計に3カ年1億0900万円を想定。既存の斎場施設も火葬炉や待合室の改修に1億0800万円を、墓地も従来型墓地350基の増設や合葬式墓地の整備で1億7000万円を予定する。

 泉町1丁目北地区第一種市街地再開発事業は、建設工事などで3カ年総額72億3600万円を計上。水戸駅前三の丸地区第一種市街地再開発事業も同様に、34億3100万円を用意する。

 赤塚駅周辺地区の拠点機能の充実は、赤塚駅水府橋線(堀2工区)と赤塚駅西線の整備に計12億7000万円を見込む。内原駅南口周辺地区は橋上駅舎や自由通路、駅南口広場の整備で21億5300万円を予算化し、30年度に実施設計を策定して31年度から自由通路などの工事に着手する。

 新規事業は、新たな老人福祉センターの整備で30年度に用地を選定し、31年度に用地取得、32年度に基本設計を予定。水戸芸術館東地区駐車場整備事業は30年度に設計、31・32年度で建設工事を実施する計画で、3カ年の事業費は10億9000万円を見込む。

 農業集落排水処理施設等の長寿命化・機能強化は、30年度に基本構想を策定して31年度に計画策定、32年度に設計策定を予定し、基本構想に900万円、計画と設計の策定に2900万円を計上する。

 新清掃工場に関連する自由広場や緩衝緑地帯などの整備では、1億4000万円を予算化して設計策定や工事を実施する。第二最終処分場跡地の整備も、8400万円を計上して設計の策定や造成工事を行う。

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