新庁舎の建設を開始 30-32年度実施計画 257事業に概算事業費370億円(結城市)

[2018/1/13 茨城版]
 結城市はこのほど、第5次総合計画に基づく30年度から32年度までの3カ年実施計画を明らかにした。30年度は新庁舎の建設工事に着手するとともに、結城第一工業団地上山川北部地区整備事業や山川不動尊周辺地区整備事業、逆井調整池周辺地区整備事業などに重点を置く。また、旧公民館の解体工事を行うほか、公民館分館の整備検討を推進する。

 第5次総合計画は、将来都市像に掲げた『みんなでつくる活気と風情のある快適なまち・結城』の実現を目指し、32年度までの10年間における市政運営の指針としている。実施計画は、事業の優先順位の決定と予算化の方向性を定めるもので、30-32年度の3カ年で、257事業に389億9200万円の概算事業費が見込まれている。

 実施計画を策定するにあたっては、総合計画の円滑な推進を図り、多様化・高度化する市民のニーズに対応して、市民の満足度が高い行政運営を実現することに重点を置いている。また、第5次総合計画基本計画に掲げた「わかりやすい計画」を目指し、主要事業の目標や全ての事業の実施時期の明確化を図るとともに、それらを確実に達成するという観点で策定を進めた。

 さらに、行政評価を活用して事業の効率化を進めるとともに、市民ニーズに合わなくなった事業は廃止するなど既存事業の選択を行った。それにより、市民ニーズに合致した効率性の高い事業への集中を図り、持続可能な行政運営を目指す。

 実施計画では、[1]ともに支えあい、安心して暮らせる社会福祉の充実(保健・福祉)[2]安全で住みやすさを実感できるまちづくり(都市・環境)[3]歴史と自然を育む活力あるまちづくり(産業)[4]未来を担う子どもと地域を支える市民を育むまちづくり(教育・文化)[5]協働で進める持続可能なまちの実現(自治・行財政運営)──の5つの施策別基本目標を掲げている。

 これら基本目標ごとの3年間の概算事業費には、[1]197億8900万円(79事業)[2]81億1100万円(65事業)[3]8億2300万円(40事業)[4]36億2500万円(46事業)[5]66億4400万円(27事業)──をそれぞれ投じる見込み。この中には、街路灯のLED化など新規事業2件を盛り込んだ。

 市庁舎整備事業は、既存庁舎の老朽化や狭あい化、耐震性不足、庁舎の分散化、防災拠点機能不足などに伴い、移転して建て替えるもの。久米設計(東京都江東区)で実施設計の策定を進めており、3月末までにまとめる予定だ。建設工事は30-32年度で行い、32年度の移転・開庁を目指していく。概算工事費には約44億円が見込まれている。

 新庁舎の建設場所は、中央町2丁目ほかのシビックセンター用地。現在は市民文化センター「アクロス」の駐車場として使用しており、敷地面積は1万6122平方mとなる。庁舎はシンプルな形状のなかにも印象的なデザインを取り入れ、まちのシンボルとして市民に親しまれるものとする。建物の規模はS造(免震構造)5階建て(塔屋1階)、延べ約1万0360平方m。庁舎東側には車庫棟を建設する予定で、S造2階建て、延べ約720平方mの規模となる。

 本庁舎は1階に窓口部署を配置するとともに、市民スペースや待合エリアを設ける。2・3階は効率的で連携の良い執務空間とし、教育・事業部署を中心に配する。4階は市長室と災害対策本部室、会議室などを配して災害時の迅速な対応を可能にする。5階は議場や議会諸室をまとめ、議会機能の独立性とセキュリティを確保する。また、車庫棟の1階は公用車9台分の駐車スペースとし、2階は水道料金お客さまセンターが入居する予定だ。

 結城第一工業団地整備事業は、新たな産業拠点の形成を図るために上山川北部地区を拡張する。事業手法は業務代行方式による組合施行土地区画整理事業で、現況の市街化調整区域(農業振興地域)から工業専用地域への用途変更を求めていく。事業予定地は圏央道五霞ICまで約25km、JR水戸線結城駅から約3.5kmの場所に位置する。上山川北部地区は上山川字石堂・大久保・片蓋・前割・谷迎の各一部、鹿窪字新井西の一部で、地区南部の公園や調整池を含めた全体面積は約14.4ha。このうち分譲面積は約11.6haで、調整池は1万1600平方m、公園・緑地は4730平方mを想定している。本年度中に結城市土地開発公社が昭和茨城営業所(水戸市)で進めている「工業団地整備推進調査設計等業務」をまとめる予定で、2月に都市計画決定の告示、6月に事業認可取得、7月に組合の設立を予定する。また、募集中の工事施工業者と7月に工事契約を締結し、9月の工事着手を目指す。事業完了は35年3月を予定している。

 山川不動尊周辺地区整備事業は、山川不動尊(大栄寺)を中心に観光地の形成を図るもので、まず大栄寺の東側に位置するあやめ園の整備を行う。あやめは米の生産調整に伴う水田の転作推進で対象となった約2.3haのうち、約5000平方m程度に植えられている。基本計画は栃木測量設計(栃木県小山市)で策定した。

 逆井調整池整備事業は、公共下水道事業計画区域内(市北西部)の浸水を防止し、安全・安心な生活環境の確保を図るために調整池の整備を進めるほか、逆井調整池周辺地区の道路などの整備に向けて検討を行う考えだ。調整池は11万4700立方mの規模で計画している。

 新公民館の完成に伴い、結城字浦町に立地している旧公民館は解体工事を行う。このほか、公民館分館の整備に向けて検討作業を推進する考えだ。

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