河内農振の圃場整備事業刈沼川地区 事業費10.6億で39.5ha整備 水田38.7haに暗渠排水 刈沼川付替え大区画

[2018/1/24 栃木版]
 県は圃場整備事業刈沼川地区(宇都宮市)の計画概要を固め、30年度から事業に着手できるよう国庫補助(農業競争力強化基盤整備事業・経営体育成型)を申請した。普通河川刈沼川沿岸に展開する水田を対象に、39.5haについて大区画を主体とした区画整理を実施する計画。事業期間が30~35年度の6年間、事業費には10億6000万円を試算している。県河内農業振興事務所によると、水田38.7haは湿田となっており暗渠排水を施工するほか、南北に細長い農地の中央を流れる刈沼川を東西に付け替え、大区画圃場を確保するとした。事業着手の30年度には、地区界確定や換地業務を実施する見通し。

 事業予定地は、宇都宮市街地から東に約8kmの刈沼町と氷室町地内に位置し、西側を清原工業団地、東側には清原台住宅団地の高台に挟まれた沢地帯。南北は約5kmと細長い北側には主要地方道宇都宮向田線、南端には国道123号が東西に貫通している。幹線用排水路は中央部を流れる刈沼川で、用水源は一級河川鬼怒川の岡本頭首工から取水しパイプラインで刈沼川まで送水しており、用水不足は無いとした。

 圃場は標準区画を50aの大区画とし、将来は付加価値の高い畑作への転換も考慮して、農道の整備や用排水を分離した水路の整備を行う。整地工には1億5200万円を試算した。

 同地はこれまでに面整備を実施した実績が無く、大部分が不整形な20a程度の小区画の水田。区画整理39.5haのうち水田が38.7haを占め、沢地特有の湿田となっており、吸水渠と集水渠による暗渠排水を予定した。本暗渠には1億0500万円を試算している。

 道路は大型機械の導入を円滑にさせる全幅5.0mの砂利敷の土砂道を、計画的に延べ8.0km配置する。事業費には1億5600万円を試算した。

 用排水兼用の刈沼川は、大区画圃場を確保するため、中央から東側、あるいは西側に付け替える。刈沼川に設置している5カ所の堰は自動転倒堰に再整備し、水管理や維持管理の省力化を図るとしている。農業用水の安定供給と排水不良の解消を図るため、用水路と排水路を分離し、土水路は装工する。

 刈沼川の幹線排水路は上流部から下流部まで4断面(W120~300×H60~90センチ)を計画。地区内の小排水路はB40~120×H40~90センチ、小用水路はB30~50×H30~50センチを計画的に整備する。整備延長は用水路が支線を主体に延べ7.6kmで、事業費が1億1100万円。排水路工は支線など延べ6.5kmに事業費は3億7100万円を試算している。

 生態系保全施設は、地区中央部付近に2カ所。植生水路や生態系護岸水路の設置による生物生息空間と生息場所を確保するとした。関係改良区は。鬼怒川左岸土地改良区。

Comments are closed.


Powered by WordPress, WP Theme designed by WSC Project.