薬師寺・柴15.5億で30年度着手 大区画で面整備66ha 調整池1カ所、水田に暗渠排水(下都賀農振)

[2018/1/27 栃木版]
 県は圃場整備事業薬師寺・柴地区(下野市)の計画概要を固め、30年度から事業に着手できるよう国庫補助(農業競争力強化基盤整備事業・経営体育成型)を申請した。新4号バイパス西側に展開する農地を対象に、66.0haについて大区画を主体とした区画整理を実施する計画。事業期間が30~37年度の8年間、事業費には15億5800万円を試算している。県下都賀農業振興事務所によると、水田の59haは畑地利用への転換も考慮して暗渠排水を実施するほか、揚水機2カ所を設置して地下水の有効利用を図るとした。事業着手の30年度には、地区界確定や換地業務、詳細設計を実施する見通し。

 事業予定地は、市の南部に位置し、西側を自治医科大学周辺の住宅地、東側には薬師寺地区の集落と工業団地に挟まれた約5kmの南北に細長い農地。北は市道2-9号線、中央を県道自治医大停車場線、南は市道1-12号線が境界。

 用水は東側の幹線排水路(普通河川江川)の薬師寺北原第1揚水機場から隧道を経て供給され、概ね充足しているものの、揚水機を2カ所に設置して地下水を有効利用する。排水対策の一環で地区南部に調整池1カ所を整備。排水路の法面崩壊や湿地化の原因となっている道路側溝などからの流入量を抑制する。面積が約6000平方m、容量は約10トン、深さ約2mの堀込式で区域の東側、市道2-23号線付近への設置を計画している。

 全体66.0haのうち水田が59.0ha、畑が7.0ha。昭和36年に薬師寺地区団体営圃場整備事業が実施されたものの、農地は20a程度の小区画、農道・用排水路・区画とも狭小で、農業労働生産性が低い状態とし、農業従事者の高齢化が進む中で後継者不足や耕作放棄地の増加が懸念されているとした。

 整地工は66.0haで、標準区画を50aの大区画とし、将来的には畦畔除去によるスーパー大区画への転用や畑地による汎用化にも対応する。事業費には2億7400万円を試算。吸水渠と集水渠を整備する水田59.0haの本暗渠には、1億5900万円を試算している。

 道路は大型機械の導入を円滑にさせる全幅5.0mの砂利敷の土砂道を、計画的に延べ10.0km配置する。事業費には1億4800万円を試算した。

 用水路工は延べ10.6kmで、小用水路U40~50×30~50センチを計画的に施工するほか、排水路工は延べ11.0kmについて支線排水路120~200×60~120センチ、小排水路工40~100×40~60センチを計画した。事業費は用水路工が揚水機2基を含む1億9300万円、排水路工は調整池1カ所を含む4億7200万円を試算。測量試験費は3億1200万円を試算している。

 生態系保全施設では、排水路を利用し石積みワンド水路に加え、生活場所を移動できるよう転落防止用水路蓋の設置等を計画している。

 非農用地の創設には3.3haを計画し、市が区域南部を縦断する道路を計画。延長は県道自治医大停車場線から南端の市道1-12号線を結ぶ約2300mで幅員が12.0m。同県道北側は整備済みとなっており、整備完了後は道路ネットワークの強化が図られる。同市道沿いには幅員3.0mの遊歩道(哲学の道)を設置。南に整備済みの遊歩道を市道2-23号線まで約1800m延伸させるもの。

 同地区の土地改良区は、南河内土地改良区と石橋土地改良区。

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