江川1676mを全面改修 30年度に測量設計 町道横断部をボックス工(河内農振)

[2018/1/30 栃木版]
 県は上三川町多功地内の農業用用排水路江川の全面改修に着手する。国道352号横断部から下流へ下野市境の延べ1676mを対象に、30年度から農地耕作条件改善事業を充当し、江川地区として国に補助採択を申請した。県河内農業振興事務所によると、練積みのブロック護岸で改修する計画とし、中央部の町道5-069号線横断部橋梁は流下断面が不足するため嵩上しボックス工で架け替えるとした。事業期間は32年度までの3年間、事業費には3億5600万円を試算している。30年度には測量設計、31年度から2カ年で工事を実施する計画。

 江川は、一級河川田川から水を取り入れ、町西部の水田地帯を流下する幹線用水路。事業区間は、県営上三川西南部圃場整備事業として、昭和49~51年度にかけ、張ブロック護岸の水路として整備された。受益面積は105.0ha。

 築造後、約43年が経過し、張ブロック護岸が広範囲に崩壊しているほか、河床低下の進行で基礎が露出している区間が多く、さらに崩壊が進む可能性が大きいとした。崩壊が進行した場合、用水受益地の水源が絶たれ、農業生産に悪影響を及ぼす公算が大きく、早急な再整備が必要としている。事業は災害の未然防止を図り、幹線用水路としての機能を維持、地域における農業経営の安定化を図ることが目的。管理者は上三川町土地改良区。

 改修区間は、国道352号横断部直下流の江川2号堰から下流を整備する。計画しているブロック積護岸は、練積みで河床幅が4.5m、基礎を含め1.7m(高さ1.2m、根入れ0.5m)、法率1対0.5。軟弱地盤の上流側323.6mについては、基礎の砕石を厚くして体積を増やす計画。

 地区中央を横断する町道5-069号線橋梁は、町道を嵩上してボックスカルバートで架け替える。ボックス工の延長は7.0mで、規格はW5.5m×H2.0m。嵩上する両岸の町道すり付け部は、L型擁壁を道路両側に32m(H0.9~1.2m)の計128m施工する計画。

 同町道横断部の下流側には堰があり、水位の上昇に対応して同橋梁から上流の両岸206.8mでは、護岸ブロックを1段高くするとした。1段分のブロックについては、既設のブロックから状態の良いものを再利用しコストを縮減する。

 工事は下流側から計画している。今回の改修は水路のみで、取水堰は改修しないとした。生態系配慮施設では、魚道落差工を2カ所整備する予定。

 計画設計と地質調査は、宇都宮測量(宇都宮市)が担当している。

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