30年度に基本実施設計 動物愛護センター整備基本構想を策定 建設地は旧療育センター跡地を活用(水戸市)

[2018/2/14 茨城版]
 水戸市はこのほど、「水戸市動物愛護センター整備基本構想」を策定した。中核市への移行で県から移譲される各種事務のうち、「動物の愛護及び管理に関する法律」に基づく動物愛護行政を進めていく施設、または犬・猫の収容施設として設置するもので、建設地は旧療育センターの跡地を活用する。基本構想によると、整備スケジュールは30年度に基本・実施設計を策定し、31年度に施設整備工事を行って32年4月の中核市移行に備える。

 市は市民サービスの向上を図るため、市の事務権限を拡大してより一層自主性・自立性を強化していく必要があるとして、中核市への移行を目指している。これにに伴い、犬や猫などの保護収容、返還および譲渡、動物愛護に関する普及啓発などの事務が県から市に移譲される。

 そこで市は、市民と協働して動物の愛護や適正な管理に関する取り組みを進めていくことで、犬や猫の殺処分をなくし、人と動物が共生する社会の実現を図るため、市における動物愛護行政の拠点として「水戸市動物愛護センター」(仮称)を整備することとし、今回、基本構想を策定して必要な事項を定めた。

 それによると、動物愛護センターの役割は▽動物愛護の普及啓発▽動物の保護収容及び飼養管理▽保護収容動物の生きる機会の確保▽適正飼養に関する普及啓発及び指導▽災害への対応▽動物事故対策の推進▽市民協働の推進──を担うものとする。なお、動物取扱業の登録や特定動物の飼養許可に係る事務については、市には移譲されない。また、収容した犬、猫などの殺処分業務については、茨城県に委託する予定としている。

 立地場所には、河和田町999番地の旧療育センターを選定。同センターは、昭和52年に建築された「旧中城幼稚園」の跡施設を利用して平成6年に開設されたが、施設機能を充実・強化し名称も子ども発達支援センター「すくすく・みと」に改称して、常磐小学校の敷地内に移転改築した常磐市民センターの跡地(上水戸4丁目)に29年4月に開設している。

 旧療育センターの敷地は、市街化調整区域の面積3909平方m(土塁を除くと2832平方m)があり、このうちの2000平方m以上を活用して延べ面積400~450平方m程度の施設を整備する方針。旧療育センターにはRC造平屋309.4平方mの既存施設があることから、これを有効利用するとともに、収容などの施設を100~150平方m規模で増築して対応する。

 主な諸室には、収容室、観察室、隔離室、動物洗浄室、車庫、診察・処置室、多目的室、事務室、倉庫、運動用広場などを設ける計画とする。収容頭数については、県の頭数を参考にして一日あたり最大で犬15頭、猫20頭程度を見込んでいる。動物愛護センターの運営体制は、獣医師や事務職員が主体となって管理運営を行い、民間活力の活用も検討する。

 なお、中核市移行による事務移譲で設置する市単独の保健所は、動物愛護センターとは別に保健センターの敷地内へ整備する。保健センターの既存棟は建設後30年間が経過していることから、経年劣化した機械設備、電気設備の老朽改修などを実施したうえで活用するとともに、不足する面積は新たな建物を増築して対応する。

 日立建設設計(本社・東京都)が策定した基本設計によると、既存棟はRC造3階建て延べ3189平方mとなっており、庁舎の整備基準や他市の事例などに照らして保健所の施設規模は延床面積5000平方m程度が必要とされていることから、増築棟をRC造3階建て延べ約1900平方mで建設する。

 整備スケジュールは、本年度に基本・実施設計を策定したあと、30年度の9月議会後に施設整備工事に着手して、16カ月の工期で施工する。このほか、31年度には外構工事を約3カ月の工期で実施し、試運転や準備を経て32年4月の開設を目指す。

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