宮中地区で再開発計画 ごみ処理施設 更新に向け基本計画など策定(鹿嶋市予算案)

[2018/2/15 茨城版]
 鹿嶋市の錦織孝一市長は14日、記者会見を開いて30年度の当初予算案について説明した。一般会計は、土木施設災害復旧費が皆減したことなどが影響し、前年度から1.2%減の233億8700万円を計上している。新年度の主な事業は、錦織市長が公約に掲げた宮中地区賑わい創出事業で再開発計画の策定や測量・調査を実施するとともに、市庁舎の外構整備費などを予算化。小学校大規模改造事業は10校分の普通教室にエアコンを設置するため工事費3億3000万円を計上し、ごみ処理施設管理費では一般廃棄物処理基本計画と循環型社会形成推進地域計画を策定する。

 一般会計を目的別で見ると、土木費は道路維持補修費が増加したほか、幹線道路整備事業費や市街地液状化対策工事費(復興交付金)が皆増した影響により、前年度比19.7%の増加。総務費も宮中地区賑わい創出事業や市庁舎等整備事業の増などで、11.8%増加している。一方、災害復旧費は土木施設災害復旧費の皆減で97.9%の減。教育費は茨城国体施設整備事業費や屋内温水プール整備事業費の減で17.7%の減となった。

 これにより、性質別では投資的経費が22億9384万円と前年度から25.8%減少した。内訳は、普通建設事業費が21%減の22億8984万円、災害復旧費が97.9%減の400万円となる。

 特別会計は、本年度から公共下水道事業を公営企業会計としたため、7会計の合計が対前年度比18.7%減の139億6004万円。企業会計は、下水道事業と水道事業2区域の計3会計をあわせて109.6%増の49億6125万円となり、全会計を合わせた予算総額は2.1%減の423億0830万円となった。

 新年度の主な事業を見ると、宮中地区賑わい創出事業は再開発地区の計画策定委託料に800万円、家屋補償調査委託料に2120万円、測量調査委託料に612万円など、計3644万円を予算化した。

 この事業は鹿島神宮周辺の活性化を図るため、関鉄のバスターミナル跡地を含めた対象の民地約2.5haを市が取得したうえで再開発し、歴史資料館や共同店舗、共同駐車場などを整備するもの。

 このほか、空き店舗を取得してリノベーションを図るとともに、街なか起業支援などで民間集客施設を整備し、回遊性を創出する。これらハード事業とソフト事業を取り入れて、神宮周辺地区に賑わいを創出する。

 市は本年度から中心市街地活性化基本計画を策定しており、30年の年末までに内閣府から事業認定を受けて、各種補助金の申請などを進めていきたい考え。順調にいけば、31年度から用地取得、32年度から道路築造などの工事に着手し、歴史資料館や共同店舗などの施設を建設して34年度内の事業完了を目指す。

 市庁舎等整備事業では、予算額8010万円で市庁舎や周辺施設の一体的な整備を行う。市庁舎については、外構整備や駐車場の排水整備、および区画線の引き直しを実施するため、5940万円を配分。老朽化している交流会館は屋根や外壁を改修するため、2070万円を用意する。

 スケジュールは、市庁舎の外構で新年度当初に設計を修正し、6月から8月にかけて工事を実施する。交流会館の建屋改修は、6-7月に実施設計を策定して10-11月で工事を行う見通しとなっている。

 ごみ処理施設管理費では、現在の可燃ごみ処理施設であるRDF施設の更新時期が近いため、RDF施設の長期延命化を図るか、または新たな処理方式に移行するかを検討している。本年度は神栖市と共同でごみ処理施設整備基本構想を策定しており、30年度は一般廃棄物処理基本計画と循環型社会形成推進地域計画を策定するため、委託料1028万円を予算化している。

 道路維持補修費は、前年度から6973万円を増額し2億1864万円を予算化。内訳は道路維持補修委託料に6480万円、道路維持補修工事費に1億1960万円、市道0153号線と市道0251万円の路面再生工事費に2200万円などを計上する。

 雨水排水整備事業は、市道4250号線ほか10路線の延長1615mで排水整備工事を計画し、工事費8600万円を予算化する。0102号線市道整備事業では舗装新設工事費に4228万円など、幹線道路整備事業では市道0155号線(角折・棚木)で延長230mの道路改良舗装工事費に2250万円などを見込む。

 区画整理地内道路整備事業は、社会資本整備総合交付金を活用して都市計画道路築造工事85m、区画道路築造工事1693mや出来型確認測量、物件移転補償費などに2億4300万円を計上。橋りょう長寿命化事業は、大船津地内の市道7139号線を跨ぐ須保居橋と大船津6号、8号橋の修繕に8385万円を盛り込んだ。

 小学校大規模改造事業は、市内全小学校12校のうち設置済みの鹿島小学校と鉢形小学校を除く10校の普通教室全136教室にエアコンを設置するため、工事費3億3000万円と工事監理委託料1370万円を予算化した。中学校でも整備済みを除く3校41教室分の実施設計委託料に653万円を用意。また、防火シャッターの改修では工事費に小学校分2678万円、中学校分1555万円を計上する。

 茨城国体施設整備事業は、本年度も8266万円を予算化して引き続き施設整備を進めていく。国体時の利用や高松緑地の管理棟として整備するクラブハウスの工事費や卜伝の郷運動公園の屋外トイレ洋式化改修工事、同公園管理棟補修工事といった施設整備事業費に7963万円のほか、老朽化のため閉館している高松緑地体育館の解体撤去工事費に1940万円を予算化。体育館の撤去後は、跡地を国体のための臨時駐車場として利用する予定だ。

 市街地液状化対策事業(復興交付金)は、1億5744万円を予算計上する。本年度末で鹿島神宮駅周辺(西側)地区、鉢形地区、平井東部地区の3地区の工事が完了することから、4月から1年間かけてモニタリング調査を実施して、効果を検証する。

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